不動産トピックス

今週の一冊

2021.10.04 10:54

疑問を持つことの大切さ

大人も知らない?SDGsなぜなにクイズ図鑑
監修:笹谷秀光
発行日:2021年4月27日
発行所:宝島社
価格:1300円(税別)

 多数のSDGs解説本が出ているが、どこまで身近なものとして考えられるようになるだろうか。本書は子ども向けではあるが、優しくはない。大体、SDGsはいかに簡略化して書こうと、理解するほどに難しく感じるものだ。「このままだと地球があぶない!!」、「じゃあどうすればいい?」そして「まずは知ることが世界を変える第一歩」、「できることから始めてみよう」とストレートに訴える。
 簡単なようで難しい、真実を導き出す表現が頼もしい。「疑問を持つこと」の大切さははたして学校で教わるだろうか。「安い服は誰が作っているの?」この疑問への答えに大人ははたして、どれほど世界の問題点を詰め込むことができるだろうか。
 「読み書きができない大人は世界に何人いる?」、「人間が使える水は地球の水の何%?」、簡単なクイズだが答え方は奥深い。会社経営に例えた方が身近だろうか。「このままでは会社は潰れる。じゃあどうすれば」。ここまでは誰でもいえるが「できることからやる」を曲解し、「まず目先のお金を稼ぐことだ。社員に福利厚生も与えず働かせればいい」と、本末転倒に気づかず無謀な事業展開を強行すれば結局潰れる。地球の危機的状況は我々次第。

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