不動産トピックス

第23回不動産ソリューションフェア 注目の出展企業・セミナー紹介【ETCマネジメントサービス】

2021.08.30 14:16

 今年の展示会はビル/不動産オーナーだけでなく管理会社や不動産事業者向けの製品・サービスも充実している。加えてスクール形式のセミナーだけでなく、ロボットの実演も行う予定だ。会場に足を運ぶことで様々な製品やサービスを体感できる仕組みとなった。

【ブース出展】ETCマネジメントサービス ETCシステム活用の駐車料金決済サービス
 オーナーは駐車場収益連動賃料プランがお勧め

 ETCマネジメントサービス(東京都中央区)は、ETC車載器及びETCシステムを活用した駐車料金の決済サービス「Drive Node」を企画・展開。来年1月からの試行サービス提供開始に向け、現在仕上げの調整や試験に余念がない。
 「Drive Node」はETCシステムを活用して、現金精算機がいらないキャッシュレス駐車場を実現したサービス。ETCは高速道路や有料道路の料金ゲートで、自動車・自動二輪に搭載した車載器と無線通信を行い、車種や通行区間を判別して認証や決済を行うシステム。国が主導して開発した信頼性の高い技術であり、車両の動態管理や交通量調査等にも使用されてきた。現在利用率は全国平均93%以上(首都高速は95%以上)と高く、今後5年間で高速道路料金所のETC専用化が進展することで搭載率も100%に近づくと想定される。同社はETCシステムを駐車場の決済に活用しつつ、従来までの単なる「車の置き場」であった駐車場を車での移動ネットワークの結節点(Node)と位置づけ、他の駐車場や施設と連携したサービスの拡充も想定している。
 「同サービスの運用・管理も簡素である。駐車場にETCアンテナを設置し、同アンテナが車載器と通信することで決済が行われる仕組み。初めての利用では、入庫時に駐車スペースのフラップが上昇。出庫時にスマートフォンで駐車料金の決済を行い、決済の確認後にフラップが下降。駐車料金の支払時に併せて「Drive Node」への登録を行うことを想定している。支払いは支払いサイトでクレジット決済やQRコード決済が利用でき、また出庫の際に領収証がメールで届く。2回目からは更に簡略化され、ETCアンテナが車載器を検知して登録者を確認、かつ決済は自動支払いとなる。フラップは作動しないため、いつでも好きな時に出庫することが可能。ただ入庫・出庫するだけで全てが完結する。
 代表取締役CEOの森克実氏は「当社独自の技術(特許出願中)により、ロック板式のほか、ロックレスタイプやゲート式、立体駐車場等にも対応できます。また一度支払い登録をした利用者は、他のどのDrive Node駐車場でも自動支払いができ、公共交通機関や商業施設・店舗等で発行する駐車割引とも連携が可能です。障がい者用駐車マスやVIP専用駐車マス、カーシェア用駐車マスの個別管理もでき、カーシェア料金は駐車料金と合算可能。他の駐車場と差別化ができ、当社運営のサーバーによる中央制御で運営・管理も簡単になります。利便性向上でリピート率も高まるでしょう」と語った。
 同社は不動産オーナーや駐車場事業者向けに、一括借上げ(月額固定賃料プランと駐車場収益連動賃料プラン)、ETCでの管理受託の各プランを用意した。特に不動産オーナーへのオススメは駐車場収益連動賃料プラン。「Drive Node」に加盟すると、駐車場収益の一部がオーナーの利益になる。機材の貸出しと設置工事は同社が負担し、収益の一定割合を同社に支払う仕組みだが、駐車場の収益が増えるほどオーナーの利益も増すことから注目度は高い。森氏は「来年1月から試験サービスを開始します。現在加盟者様を募集中で、興味ある方や企業様もご要望に合わせて柔軟に対応します」と語った。展示会ではDrive Nodeを紹介する。 きる。

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