不動産トピックス

クローズアップ 空気清浄機編

2020.11.30 10:45

 今年は新型コロナウイルスの感染が影響し、空気清浄機のニーズが高まっている。オフィスや自宅の空気環境を見直す人が増えたことで、そのニーズに応えるがごとく各種メーカーや企業も新商品を続々と販売している。機能性や品質を参考にしてビル内での設置を考えてみては

後付けタイプの加湿空気清浄機
 クボタ(大阪市浪速区)が2016年から販売する除菌・消臭・加湿等が可能な空気清浄機「ピュアウォッシャー」。コロナの影響もあり、最近は衛生面に気をつける人・企業も増えたことから、需要も伸びている。
 同社のピュアウォッシャーは後付けタイプの業務用加湿空気清浄機。本体下の吸い込み口から空気を吸い込み、微細な水のミストで洗浄する技術「エアワッシャー」で、浮遊する菌・ウイルスを含む不純物を取り除く。取り除かれた菌・ウイルスは、機器内で生成した殺菌力の優れた微酸性電解水で分解。ウイルスなどを洗い落とした清潔な空気は吹き出し口から放出され、一方分解されたウイルスなどは排水管から自動で機器外へ排出される。空気清浄の適応面積は約150~200㎡。また同機は1時間で最大1400㎡の出力を誇る大容量ファンで、室内の空気を吸い込む。窓の開け閉めができず空気の入れ替えが難しいオフィスで、1時間に3回ほどの清潔な空気への入れ替えができるシステムだ。更に除菌は浮遊する菌・ウイルスを99%抑制。(試験空間におけるデータ)消臭はペット臭やトイレ臭などの元となるアンモニアなど水溶性ガスを除去。加湿は1時間あたり2・7ℓ。空気洗浄においては、ハウスダストや花粉など不快感の元を捕えることもできる。導入後の日々の給水などにおける手間はなく、同機1台で除菌・消臭・加湿・空気洗浄を体感できる。
 クボタの子会社で営業・販売部門を担当するクボタ計装の東京支社長・小林秀也氏は「ピュアウォッシャーは『室内空気の洗濯機』と言ったところでしょうか。汚れた空気を取り込んで洗浄する『パッシプ方式』を採用しており、除菌成分などを空気中に放出する『アクティブ方式』とは違います。除菌水のミスト等を散布するアクティブ方式の空気洗浄機の近くでは、内装・壁面の劣化や変色等々が見受けられます。当機器はその様な心配はありません」と語る。
 また半年に1回指定業者が訪問し、定期メンテナンスも実施する。この定期メンテナンスに魅力を感じるユーザーは多く、手間いらず・清潔の維持として同社に依頼する企業も増加傾向にある。

室内空気のろ過に特化した空気清浄機「QleanAir FS 30」販売開始
 スウェーデンの室内空気清浄及び分煙対策等のソリューションの開発や製造行うクリーンエア・スカンジナビア(日本支社・東京都港区)は、空気浄化ソリューションの世界的ニーズの高まりを受けて、室内空気のろ過に特化した空気清浄機「QleanAir FS 30」を開発。日本市場では12月15日より販売開始する。
 「QleanAir FS 30」は、HEPA14フィルターを用いた多段階の高性能ろ過機構搭載の空気清浄機。HEPA14フィルターは、欧州フィルター規格「EN1822」の「H14」グレードで、通常手術室のようなデリケートな環境においてウイルスや細菌、その他空気中の汚染物質を最小限にするために使用される。ろ過効率は捕集することが最も困難なサイズの粒子(0・1~0・2μm)で99・995%。これよりも大きい粒子の場合には更に高くなる。また有害ガスや粉塵のろ過二段階の装置により、細微粒子や浮遊粉塵を捕集。オプションのカーボンフィルターにより、通常オフィス環境に存在する臭い又はガスを効果的に排除する。
 更に汚染物質の捕集性能を引き出すために、吸気口は機体前方3カ所の側面に配置。静音性を確保するために吸気口は扉で保護した。浄化された空気の再循環有害な粉塵やガスを取り除いたあと、空気は室内に再循環。機体の上部にある排気口は吹き出し方向の調整が可能である。
 上質な室内空気の品質が求められるオフィス、学校、病院、医療介護施設、ホテルなどでのウイルスの拡散リスクを減らしながら、より安全かつ健康的な室内環境を提供する。

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