不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2019.11.18 15:03

UDSグループ 沖縄新築プロジェクト4棟目オープンへ 地元の歴史・文化発信に寄与
 沖縄UDS(沖縄県那覇市)では、2020年4月に沖縄県那覇市で「ホテル ストレータ 那覇」を開業させる。
 同ホテルは、沖縄都市モノレールゆいレール「美栄橋」駅より徒歩30秒に位置。敷地面積2749㎡、建築面積868㎡、延床面積8039㎡、構造・規模は鉄筋コンクリート造・地上15階建て。予定客室数11タイプ221室。レストラン2店舗、ルーフトップバーラウンジ、屋外プール、フィットネスジムなどを併設する。 
 事業主はKRF65特定目的会社、企画・設計UDSで、運営は沖縄UDSが担当する。空港や国際通りからのアクセスも良い、ゆいレール美栄橋駅の目の前に位置する新築ホテルプロジェクト。敷地内には屋外プールやルーフトップバーラウンジを設け、市街地の中でリゾートの心地よさを備えたアーバンリゾートとなる。
 デザインコンセプトは「RYUKYU NATURE MODERN」。ホテル全体で沖縄の歴史や自然を感じられるよう、伝統工芸や土地ならではの自然のルーツをひも解き、モダンなデザインで表現する。
 客室はコンパクトなダブルルームを中心に、那覇のまちを見渡せる3面ガラスに囲まれたパノラマスイートルームやグループでも利用できる4名用の客室まで、全11タイプ221室を用意する。客室には、地層(STRATA)をイメージした左官仕上げの壁や珊瑚をモチーフにしたカーペット、オリジナルの首里織を使用したクッションやフットスローなど配した。
 ホテルの中庭には、琉球の森をイメージした緑豊かな空間が広がり、全長約14mの屋外プールと子ども用プールを設置。2階には24時間いつでも利用できる宿泊者専用のフィットネスジムを設けた。
 沖縄UDSは、沖縄県宮古島で「HOTEL LOCUS」と「the rescape」を運営しており「ホテル ストレータ 那覇」は、2020年2月に開業する「ホテル アンテルーム 那覇」に続く4つ目のホテルとなる。同社は、土地の歴史や文化への理解を深め、地域の人々との繋がりを大切にしながら、沖縄の各地のまちでさらなる魅力発信に寄与していきたいという。
 同社はまちづくりにつながる事業企画、設計、店舗運営を行うUDSの100%出資子会社として2016年10月に設立された。

共立メンテナンス 自家源泉付き「ドーミーイン」川崎に
 全国にビジネスホテル「ドーミーイン」やリゾートホテル「共立リゾート」を運営する共立メンテナンス(東京都千代田区)は、神奈川県川崎市に「天然温泉 扇浜(おうぎはま)の湯 ドーミーイン川崎」を11月1日よりオープンさせた。
 同ホテルは、JR東海道線「川崎」駅より徒歩約7分に位置。地上15階建て、客室はダブル84室、クイーン196室、ツイン46室、ハリウッドツイン56室、ハンディルーム4室、ダブル84室、クイーン196室、ツイン46室、ハリウッドツイン56室、ハンディルーム4室の合計386室。
 ドーミーインチェーン国内外85棟目となる同ホテルはブランド最大の大型ビジネスホテルになる。川崎駅より徒歩圏内の好立地にあり、出張での利用のみならず東京や横浜エリアへの観光にも適している。また、川崎駅前のホテルでは唯一自家源泉を引いており、ミネラル成分豊富で美肌効果が期待できる‘黒湯’の天然温泉を有する。
 客室は全室にシモンズ社製ベッドを完備。夜食としてドーミーイン名物のあっさり醤油ラーメン「夜鳴きそば」を無料提供する。
 「ドーミーイン」は、寮事業のノウハウから続く快適性を備えたビジネスホテルチェーン。スタンダードなビジネスホテルのみならず、カプセルホテルの合理性とドーミーインの快適性を融合したキャビンタイプホテル「global cabin」や、ドーミーインの和風プレミアムブランド「御宿 野乃」などのブランドを展開。現在、国内83ヵ所、海外2ヵ所の計85ヵ所で展開している。
 共立メンテナンスは1979年設立。企業の給食受託業務から事業をスタート。その後、学生寮、社員寮を運営する「寮事業」、さらにビジネスホテル・リゾートホテル運営する「ホテル事業」へと、事業領域の拡大を図ってきた。

湯快リゾート 世界最大級クチコミ分析ツール採用
 湯快リゾート(京都市中京区)ではこのほど、世界最大級のクチコミ・プラットフォームを提供するTrustYou(トラスト・ユー 東京都新宿区)が提供しているクチコミ管理・分析ツールを日本国内で運営する宿泊施設29軒で導入した。  今後、TrustYouプラットフォームを利用することで、営戦略立案からサービス改善まで様々な場面で、インターネット上で収集し自動分析されたクチコミデータを活用することが可能になる。
 TrustYouのクチコミ・プラットフォームは、クチコミ・マーケティングとして、自社サイト経由の予約を増やすために自社サイト上にクチコミやレビュー評価を表示することや、Google、Skyscanner、KAYAK、Lineトラベルjpなど100を超える世界の旅行・ホテル予約サイトへのクチコミ概要、レビュースコアの表示、オンラインアンケートで収集した回答をクチコミコンテンツとしてマーケティングに活用することが可能。
 また、オペレーションの改善、経営に役立つ機能性として、メッセージング・ツールによってリアルタイムで顧客に対応することでCSの向上の一助となるほか、オンラインアンケート調査を実施し、問題の発見と改善、評価スコア向上を促す仕組みを構築する。更にADRアップのためのクチコミデータから得た顧客のインサイト分析などができる。 
 同社の過去の調査によれば、「95%の旅行者は、予約を確定させる前にクチコミを読んでいる」「旅行者はホテルを予約する前に5~7件のクチコミを読む」「76%の旅行者が評価の高いホテルに対し、もっと高い料金を払っても良いと言っている」「同じ価格帯のホテルであれば、3・9倍以上の確率で、クチコミ評価の高いホテルが予約される」といった傾向があるという。
 今回導入する湯快リゾートは、2003年9月に設立。現在、日本国内で29軒の温泉旅館やリゾートホテルを運営している。

「アゴーラ・金沢」開業
 アゴーラ・ホテルアライアンスの新ブランドとなる「アゴーラ・金沢」(石川県金沢市)が11月1日オープンした。
 客室数200室のこのホテルは、「まちごころにふれる茶邸 誇り高いセンスと傾奇く心意気」をコンセプトとし、しつらいやサービススタイルに茶の湯の心を取り入れているのが特徴。特に、滞在中の宿泊者が自由に過ごせる「Ichie・Lounge(いちえ・ラウンジ」は、茶邸の居間として、その時この場所にしかない金沢の人やモノとの一期一会から、金沢という“まち”を深く知る入り口になるラウンジとなっている。ここには茶室の円窓を思わせる金沢地図「まちごころマップ」を配置した。また、金沢を中心に活躍する新旧の工芸家たちが創作した品々を展示する。

「メトロポリタン」ブランド台湾へ
 東日本旅客鉄道(JR東日本 東京都渋谷区)グループでは、2021年初に台湾(台北市)で海外初出店となるラグジュアリーホテル「ホテルメトロポリタン プレミア 台北」を開業させる。今回の出店に合わせて、JR東日本グループ会社の台灣捷爾東事業開發股-有限公司(たいわんジェイアールひがしじぎょうかいはつこふんゆうげんこうし)と日本ホテル(東京都豊島区)が、福康投資股-有限公司(ふっこうとうしこふんゆうげんこうし)と合弁会社を設立する。
 計画しているホテルは、敷地面積約5795㎡、延床面積約6万1908㎡、地上15階、地下6階建て、客室数は288室。レストラン、宴会場、プール、スパ、ジム、駐車場等を併設する。
 ホテルは台北市街の中央に位置。観光・ビジネスの玄関口である台北市の松山空港まで車で約10分であり、またMRTの2路線が接続する「南京復興」駅に隣接するなど、利便性の高い立地にある。
 ホテルが面する南京東路周辺はビジネス街が広がっており、多くのビジネス客の需要を見込んでいる。また、日本からの観光・レジャー客に人気の中山エリアや信義エリアへのアクセスも良いのが特徴。
 JR東日本ホテルズのブランドのひとつ「メトロポリタンブランド」は、“やすらぎと華やぎが出会う場所”をコンセプトに、人・食・街、文化と触れ合い未知なる息吹を体感することで気持ちが華やぐホテルを目指し、現在日本国内で12ホテルを展開している。 
 今回、JR東日本ホテルズとして海外初出店となる「ホテルメトロポリタン プレミア 台北(予定)」は、メトロポリタンブランドに、ラグジュアリーブランド「東京ステーションホテル」のエッセンスをブレンドし、ハード面からソフト面の全てにおいて、より上質なホテルを目指していく。

スイッチ 短期間借り上げ民泊サービス好調
 民泊運用代行事業「民泊スイッチ」の運営等を展開しているスイッチエンターテイメント(東京都新宿区)では、不動産の空いた隙間期間を短期的に借り上げ民泊運用で有効活用する「隙間スイッチ」サービスが好評だ。
 これは中途半端に空いてしまった不動産の空室を短期的に借り上げて民泊運用(住宅宿泊事業)で、有効活用するサービス。最短で3ヶ月間の運用期間から対応し、東京23区内を対象エリアとして提供する。
 不動産の買取再販をする不動産会社やディベロッパーを顧客対象にする。不動産を買い取った後、新築を新たに建設する為に取り壊そうとしても、元々住んでいる住人の立ち退き交渉に時間がかかってしまうケースも多い。そのような隙間期間を短期的に借り上げて民泊運用し、オーナー側にも家賃収入が入るようにする仕組み。 通常であれば短期間での民泊運用で収益を上げる事は難しいが、同社では民泊物件向けの部屋退去サービス「撤退太郎」と、民泊物件向けの部屋立ち上げサービス「立上花子」を運用しているため、低コストで物件の設営から撤退まで自社で完結できるのが強み。同社ではこれまでに都内で15部屋程度、取り壊し予定の物件を約半年間借り上げテスト運用してきた。

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