不動産トピックス

ホテル運営会社 次の一手を探る

2019.10.07 14:33

アパホテル 日本最大級規模・横浜にオープン 地上35階建て2311室
 アパホテル(東京都港区)は9月20日、ホテル単体の建物として日本最大客室数の2311室を誇る「アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉」(神奈川県横浜市)をオープンさせた。同社は高い観光需要に反して、宿泊施設の少ない横浜エリアの需要獲得に期待している。

「アパホテル&リゾート<横浜ベイタワー>」
 「当ホテルの開業により毎日4600人、年間約170万人の宿泊が可能になる。ビジネス・国内観光・インバウンドなど幅広い需要を見込んでおり、地域経済の活性化にも貢献していきたい」。
同グループの元谷志外雄代表は胸を張る。  同施設は、みなとみらい線「馬車道」駅徒歩3分に位置、高さ135m、地上35階、地下2階建て。客室は、シングル・ダブル・ツイン・トリプルといった標準客室のほか、インペリアルスイート、エグゼクティブスイート、ラグジュアリーツインなど全12種類の幅広い客室タイプを用意しており、全2311室。同社では「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉」3棟合わせて2007室を運営しているが、単体では日本で最大級の規模であり、同社が展開するアパホテルズ&リゾーツの文字通りフラッグシップホテルとなる。
 館内には最大600名収容の大宴会場、大浴殿・露天風呂、屋外温水プール、フィットネス、エステ、和洋様々な4つのレストラン、カフェ、コンビニエンスストア、お土産ショップを配置。敷地内には50mの滝を配した1957㎡のイベント大広場「キャナルプラザ」を設け、地域の憩いと賑わいの空間を提供する。「目的がなくても滞在そのものを楽しんでもらえる「アーバンリゾート」として、横浜ベイエリアの新たなランドマークとなるホテルを目指していきたい」(元谷代表)。 
 近隣には、大型イベントや学会、国際会議等が開催されるパシフィコ横浜もあり、大型バスも駐車可能な全219台の大型駐車場を完備していることから、羽田空港から車で約30分の立地を生かして、ビジネス・国内レジャー需要のみならず、インバウンド需要などあらゆる需要の取り込みを図る。 
自動チェックイン機は最新型QRコード対応
 客室は同社が標榜する「新都市型ホテル」の最新仕様。全客室に50型以上の大型液晶テレビを設置し、館内案内をテレビ画面上に集約表示した、日本語・英語・繁体字・簡体字・韓国語に対応の「アパデジタルインフォメーション」を導入。大浴殿の混雑状況をリアルタイムに把握できるほか、自身のスマホからYouTubeの動画や写真などをテレビ画面に映すことができる「ミラーリング機能」を搭載した。
 更にチェックアウト10分前にお知らせ画面が表示され、テレビリモコンでチェックアウト時間の延長手続ができるセルフ延長機能も新たに搭載している。 
 他にもベッド下にスーツケース等を収納できるスペースを確保したオリジナルベッド「Cloud fit SP(クラウドフィット エスピー)」や、空気中の花粉やカビ菌などのウイルスを無効化し、脱臭効果のある「ナノイーX」を搭載した新型エアコンを設置。照明スイッチ類、空調リモコンを枕元のヘッドボードに集約するなど、客室は使い勝手にも配慮した造りとなっている。
 フロント周りでは、日本NCRビジネスソリューションと共同開発した全予約経路対応の自動チェックイン機に、フリッカーランプ、紙幣口イルミネーションなど、今回新たな8つの機能を新搭載し、利便性を高めたほか、小型の卓上型自動チェックイン機は、現金対応に代えて、QRコード決済に対応する。
 ルームカードキーを投函するとリアルタイムでチェックアウト処理が行われる、エクスプレスチェックアウトポストを導入し、チェックアウト処理の自動化も実現した。
年間170万人宿泊可能地域経済活性化支援
 横浜エリアは、年間3400万人もの観光客が訪れる半面、受け入れる宿泊施設が少なかった。今回の開業により、年間約170万人の宿泊が可能となり、「宿泊需要の受け皿になるとともに地域経済の活性化にも貢献する」(元谷代表)。
 同社は、1984年の第一号店の開業以降、順調に拡大し、現在アパホテルネットワークとして9万室超。2015年4月にスタートした「SUMMIT 5―II(第二次頂上戦略)」では、国内は東京都心から地方中核都市へと展開を広げ、2020年3月末までにパートナーホテルを含むアパホテルネットワークとして10万室を目指しており、目標突破は目前となった。
 しかし、「国内ホテルとしてはまだ10%程のシェアであり、百花繚乱のホテル業界では、数あるホテルの中からいかに選んでいただけるかが重要だ。220年以降、都心ではオーバーホテル現象が起きると考えており、高品質・高機能・環境対応型をコンセプトとした『新都市型ホテル』を常に進化させていき、宿泊客に誇りをもって宿泊してもらえるホテルづくりを目指していく」(元谷代表)という。

キャンプや自然連想させる「ソラノホテル」2020年5月に
 立飛ホールディングス(東京都立川市)と、グループ会社で、ホテルの経営、運営を担当する立飛ホスピタリティマネジメント(同)では、2020年5月に「SORANO HOTEL(ソラノホテル)」を開業させる。
 同ホテルは、JR「立川」駅から徒歩8分に位置、建物は地上11階、地下1階、延床面積1万3251㎡。立川駅北側の約3・9万㎡の区画に、立飛ホールディングスが開発中の新街区「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」内に開業する。
 客室は、全室52㎡以上の81室。心にもからだにも健やかであること「ウェルビーイング」をコンセプトに、心身ともに心地よい寛ぎの時間と、食、スパ、温泉、エクササイズなどの様々なアクティビティを気軽に楽しむ「ウェルビーイング・ショートトリップ」という新しい旅のスタイルを提案する。
 インテリアデザインは、海外プレスティージブランドの商業店舗や「GINZA SIX」の内装など、グローバルに活躍するフランス出身のデザイナー、グエナエル・ニコラ氏が担当。洗練された心地よいナチュラルなトーンで統一し、エントランスからロビーにつながる"テント"をモチーフにデザインされた空間は、屋内にいながらも、キャンプや自然を連想させる、心身ともに自由で開放された時間を表現している。
 10階から屋上の2フロアにまたがる「SORANO SPA(ソラノスパ)」は、ルーフトップにある直線で約60m規模のインフィニティプール。水平線と空が一体となったかのような圧倒的な開放感を味わうことができ、快晴の日には、富士山を眺めることもできる。10階には温浴施設のインドアスパ、ジャクジー、ナノミストサウナ、ジムスタジオなどを備える。

グローバルエージェンツ 有名ファッションブランドとコラボ
 グローバルエージェンツ(東京都渋谷区)では、同社が運営するロッジの世界観を体験できるホテル「UNWIND HOTEL&BAR(アンワインド ホテル&バー)札幌」内で、ファッションブランド「PENDLETON(ペンドルトン)」とのコラボレーションルームをオープンさせた。
 同ブランドは、アメリカのオレゴン州ポートランドに本社を構えるウールを中心としたファッションブランド。客室タイプはクイーンサイズのベッドを備え1~2名の宿泊に最適なダブルルームと、セミダブルサイズのベッドを2台設え、バス・トイレ別で自宅感覚でくつろげるツインルーム、それぞれ一部屋ずつを用意した。 「PENDLETON」社製のブランケットやクッションやインテリア小物を設置し、同ホテルが提案する"都会で体験するロッジライクな滞在"の世界観を提案する。
 同ホテルは、南北線「中島公園」駅から徒歩4分に位置、鉄筋コンクリート造10階建て。客室数は47室。バーラウンジ、ルーフトップテラスを併設する。ホテルのスペックとサービスでストレスのない滞在を提供し、非日常感と自宅感というロッジの純粋な魅力が体験できることを最大の特徴としたライフスタイルホテル。
 ブランド2号店として今年4月には、築90年以上の歴史的建造物を現代的感性のもとリニューアルした「UNWIND HOTEL&BAR 小樽」をオープンさせている。
 同社は現在、ソーシャルアパートメント44棟2658室のほか、ライフスタイルホテル11棟1082室、ホテル併設のコワーキングスペース「andwork」などを運営している。

グランドゥース 民泊運営に補償サービス
 民泊運営サービスを展開しているグランドゥース(大阪市西区)ではこのほど、民泊運営に必要な補償に加入、より安心・安全に民泊を利用できる環境を整えた。引受保険会社は東京海上日動火災保険。
 同社は、民泊運営に必要なサービスをワンストップで提供する独自のノウハウによって、2017年3月設立以降、高い運営実績と稼働率を実現している。昨年の民泊新法の施行以降も、運営会社候補のひとつとして民泊運営を新たに検討しているオーナー・利用者から多数の相談を受けている。
 同社は、事業拡大に取り組む上で本業へ時間を費やすべく、また、必要となる火災保険や賠償責任保険の付保漏れ防止を目的に、東京海上日動や取扱い代理店であるセゾン保険サービスの協力のもと、同社が所有する全ての民泊施設・設備に対応する専用の商品に加入することとなった。
 今回の体制整備を通じて、同社が所有する民泊施設・設備が有事の際にも補償の付保漏れなく、また、事業拡大に向け、本業へ注力する時間を創出することで、日本の民泊事業の更なる発展に貢献していきたいという。


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