不動産トピックス

クローズアップ シェアオフィス編

2019.05.27 11:04

 ビルオーナーが自ら運営するシェアオフィスが増加傾向にある。昨今の「働き方改革」に適応することを意識しつつ、利用するベンチャー企業が成長し、後に1フロア借りるテナントへ育成する事例もあるほどだ。自ら運営・管理することは煩わしいとも思われるが、その好事例を紹介する。

ベンチャーを支援「京都いのべーしょんオフィス」
スモールオフィス及びシェアオフィスで構成
  市営地下鉄「四条」駅・阪急「烏丸」駅から徒歩4分に立地する「ヒライビル」。その1階と4階でスモールオフィス及びシェアオフィスで構成された「京都いのべーしょんオフィス」を運営するのが、同ビルを保有する平井(京都市中京区)代表取締役の平井嘉人氏だ。
 平井氏は同オフィスのコンシェルジェ兼インキュベーションマネジャーを務め、スタートアップや個人事業主の事業の拡大・成長に柔軟に対応してきた。元々京都の街の活性化に手助けしたい・街の元気にする魅力的なスタートアップを育成したいとの思いから、2012年6月に開設。テナントが抜けて空いた4階の南半分(約100㎡)に開設して以降は、徐々にニーズの高まりを受けてオフィス面積を拡張してきた。2017年1月には1階の南側にも増設。1階と4階にスモールオフィスを設け、1階には無料の打ち合わせスペースや会議室を設置。更に4階にはシェアオフィスや固定席も用意した。隣接して立地する住居棟の1階には、スタートアップ向けのオフィス「SOHO烏丸」もつくった。双方共に現状、高稼働を維持しているとのことだ。
 平井氏は「事業を始めるにあたって専門家からのアドバイスが欲しい、集中できる自習室として利用したいといったニーズに応えることができます。私がJBIA認定のインキュベーションマネジャーなので、事業開設後のアドバイス等々に対応可能です」と語る。
 昨今は、京都市内の主要ビジネスエリアである四条烏丸において空室のないオフィスビルが多い。この地域でオフィスを構えたいスタートアップのニーズも高いが、受け入れ可能な施設数は決して多くない。「京都いのべーしょんオフィス」や「SOHO烏丸」は、その様なニーズに応えつつ、快適なオフィスの提供を行っている。

「クロスオフィス六本木」7月10日に開業
多様な働き方に対応したサービスオフィス
 オリックス(東京都港区)は7月10日、自社で展開するサービスオフィスのブランド「クロスオフィス」の新しい拠点「クロスオフィス六本木」を開業する。
 同社は2009年に「クロスオフィス渋谷」を開設して以降、都内で5拠点のサービスオフィスを展開する。今回新たに誕生する「クロスオフィス六本木」は、東京メトロ日比谷線・都営大江戸線「六本木」駅から徒歩2分に立地する「ラウンドクロス六本木」の4階と5階に開業予定。利用者の強いニーズである機密性と、セキュリティを重視した大小様々な個室オフィス(定員1名~11名)を用意した。おおまかな内訳は、1~2名を想定したスモールタイプの個室を37室。それ以上の複数名の利用を想定したベースタイプの個室を34室。4階と5階合せて計71室となり、その他にも個人向けのシェアオフィスも用意している。また活発にコミュニケーションを促すとともに、個々の働き方にも対応できるよう配置をしたラウンジスペースのあるフロアで構成。60席あるシェアオフィスのフロア中央のラウンジは大型モニターも設置し、セミナーなどのイベントスペースの機能も持っている。
 また4人用を1室、6人用を2室、8人用を1室の計4室の会議室も用意。英語対応が可能な受付も導入し、外資の入居も想定している。同社はミレニアル世代を中心とした仕事に対する価値観や意識の変化、企業の働き方改革が進むなかで多様化するサービスオフィスへのニーズに対応し、今後は新たなビジネスチャンスや価値創造につながるオフィスの提供を行ってゆく。


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