不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2019.02.04 13:46

ホテルマネージメントジャパン 4月に福岡・東京で新規開業
 ホテル運営会社であるホテルマネージメントジャパン(東京都渋谷区)は、4月に相次いで2つのホテルを開業させる。
 4月9日に開業する「オリエンタルホテル福岡 博多ステーション」(福岡県福岡市)は、オリエンタルホテルブランドとして九州初進出となる。同ホテルはJR「博多」駅筑紫口より徒歩1分に位置し、延床面積1万8599㎡、地下2階・地上11階建て。客室はダブル99室、ツイン・トリプル・フォース121室、ユニバーサル1室の合計221室。宴会場 13会場・カフェ&バー1店舗を併設する。
 客室は「Natural×Cool」をデザインコンセプトにし、明るく爽やかでナチュラルな素材感を随所にあしらい、心地よい上質さを感じられるような造りにした。 全室洗面台をバスルームの外に配置し、広々とした浴室、さらに宿泊者だけが利用できる24時間利用可能な最新鋭のマシンを備えた「ジム」をはじめ、安らぎの時間を過ごすことのできる「エグゼクティブガーデン」を設置している。
 一方、4月19日、東京・蒲田に開業する「ホテル オリエンタルエクスプレス 東京蒲田」(東京都大田区)は、「蒲田ならではの町工場を感じるホテル」、町工場やそこで働くクラフトマンの「体験価値を持つホテル」をコンセプトにした施設だ。 
 東京23区の一つ大田区の「蒲田」という地域に根差すことを目的に、ホテルのインテリアには町工場とコラボレーションしたスタイリッシュなデザインをアクセサリーに取り入れ、朝食ブッフェでは日本独自の食文化である、かつてクラフトマンが食べたであろう「お弁当」を詰める体験ができる、ノスタルジックとモダンが融合した町工場体感ストーリー」を提供する。
 同ホテルは、京浜急行線「京急蒲田」駅より徒歩3分に位置、延床面積3943・09㎡、地上6階建て、客室数はダブル68室、ツイン78室、トリプル11室、ユニバーサル1室の合計158室。
 地域の発信拠点となるべく、町工場シーンの写真や工場での生産物、さらに実際に使用していた製造機械などを展示する。エントランスには大田区蒲田の町工場で使用していた旋盤機がディスプレイされるなど、ホテルの扉を開けた瞬間から「蒲田の町」を体感できるという。
 インテリアには町工場とコラボレーションしたスタイリッシュなデザインをサイン等に取り入れているほか、客室のヘッドボード・内装仕上げには針葉樹合板、ロビー天井や廊下には主に屋外に用いるエキスバンドメタルやガルバリウム鋼板、様々な材料の組み合せや、熟練した町工場の加工技術により成形した館内表示など、通常屋内仕上げで使用しない工業素材を空間構成の主要素にしているのが特徴だ。
 同社は国内13カ所、4310室のホテルを運営。全国各地で「オリエンタル」、「ヒルトン」、「マリオット」、「ホリデイ・イン」など、国内外のブランドをはじめ東京ディズニーリゾートパートナーホテルなど多種多様なホテル経営を行っている。

築50年以上の京町家をリノベーション
 Nazuna(滋賀県野洲市)は、築50年以上の京町家を改修した一棟貸し宿、「季楽 京都 本町(きらく きょうと ほんまち)」を三十三間堂・京都国立博物館近くに開業した。
 同施設は京阪本線「七条」駅より徒歩4分に位置、地上2階建て、館内施設は和室2部屋・リビングエリア・庭・露天風呂・無料Wi-Fi完備。
 京都市中心部から車で1時間ほど離れた宇治茶の名産地「和束町」を訪れたくなる宿をコンセプトにしたもの。1階の主寝室には枯山水庭園を模した空間が広がり、茶室をイメージした2階の居間は和束町産の宇治茶を味わいながらガラスの床越しに階下の枯山水を眺められるというデザインを取り入れている。屋外の坪庭には露天風呂を設置した。
 京都府南部に位置する和束町は、鎌倉時代初期にあたる800年前から茶を生産する宇治茶の最大産地であり、町全体に茶畑が広がる美しい景観から別名「茶源郷」とも呼ばれている。しかし、近年になって観光地として訪日外国人からの注目が高まりつつあるものの、この町が有する歴史と景観はまだ多くの人に知られていないという。 
 こうした現状を受け、和束町の出身であり、当施設に向かう路地の入口にあたる場所で喫茶店「きっさこ和束」を営むオーナーの「和束町の魅力をより多くの人に知ってもらいたい」という想いをベースに、ミシュランガイド掲載の宿を運営するNazuna、ファイナンス・テクノロジーに強みをもつKiraku Japan合同会社(京都府京都市)、空間プロデュース国内最大手の乃村工藝社(東京都港区)による共同プロジェクトとして完成させた。
 開業資金は、クラウドリアルティ(東京都千代田区)が運営する"P2P型の不動産クラウドファンディングサービス"「クラウドリアルティ」のプラットフォームで調達した。
 Nazunaは、「Nazuna」、「季楽(きらく)」ブランドで、町家をリノベーションした高級旅館・高級一棟貸し宿を運営している。一方、Kiraku Japan合同会社及び、アメリカに本社を置く親会社のKiraku Technologiesは、ソフトウェア開発、分析コンサル、アセットマネジメント、ホテル開発企画等を行っている。2015年7月に宮崎県日南市より「まちなみ再生コーディネーター」業務の委託を受け同社を設立。日本の歴史的資源を活用した再生ビジネスに着目し、旅館再生を含め、「日本の未来に残したい資産」をテーマに、事業性のある不動産の利活用プロジェクトを進めている。

グランビスタ ホテル&リゾート「INTERGATE HOTEL」3号店
 グランビスタ ホテル&リゾート(東京都千代田区)は、同社のブランドステートメントである「地域の価値で、未来を変えていく。」を具現化するホテルブランド「INTERGATE HOTELS」の第3号ホテルとして、「ホテルインターゲート広島」(広島県広島)を1月15日にオープンさせた。
 同ホテルは広島電鉄「八丁堀」電停より徒歩3分に位置。地上14階建て、客室数233室。眺望の良い最上階に位置するラウンジにテラス席を設け、めざめのこだわりのコーヒーや朝食、はちみつバイキング、夜食など、時間帯により異なるサービスを提供する。
 広島ならではの伝統文化を学ぶことができるワークショップを定期的に開催。土産を手作りして持ち帰りも可能だ。
 ゲストとホテル、地域を繋ぐコミュニケーションの入口として、滞在中に利用できるコーヒーカウンターを用意。70年以上にわたって地元で愛されてきた寿屋珈琲飲料社より仕入れたこだわりのコーヒーを提供する。また、インターゲートラウンジのサービスは、宿泊中、何度でも利用できるカフェスタイルのラウンジだ。時間帯に応じてコーヒーなどのソフトドリンクや酒、夜食や朝食などを用意する。
 同社は北海道で初めての本格的洋式ホテルとして誕生した北の迎賓館・札幌グランドホテルを有し、全国各地にシティホテル、ビジネスホテル、温泉旅館、総合海洋レジャー施設、ゴルフ場、ハイウエイレストランなどの施設運営を通じ、ホテル運営受託事業を展開している。
 「INTERGATE HOTELS」ブランドでは、2018年3月開業の「ホテルインターゲート 京都 四条新町」(京都府京都市)、同年4月1日開業の「ホテルインターゲート 東京 京橋」(東京都中央区)が開業しており、3月16日には「ホテルインターゲート 金沢」(石川県金沢市)が開業する予定だ。

「ススキの原一の湯」29室増床
 箱根で温泉旅館をチェーン展開している一の湯(神奈川県足柄下郡)は、全38室の仙石原の「ススキの原一の湯」をさらに29室増床させる。
 本館は露天風呂付和室33㎡10室、露天風呂付ツイン和室29㎡28室、別館は硫黄泉露天風呂付和室25㎡2室、単純泉露天風呂付和室25㎡27室となる。
 同施設は2017年7月15日、人気の観光スポット「ススキの原」に隣接した立地に、一の湯グループの新たなフラグシップ店として新規オープンさせたもの。客室全てに天然温泉の露天風呂が付いた人気の宿として、開業から1年半を迎え、約3万名様以上の利用者がある。 
 一の湯グループ全体のインバウンド比率も40%となり、更に2019年ラグビーW杯、2020年東京オリンピックと大きな局面を迎え、「観光立国」として更に高まるあろうインバウンド需要を見据え、8月に増床、オープンすることとなったもの。
 同グループは、寛永7年創業の老舗温泉旅館「一の湯本館」を中心とし、現在箱根に7施設(塔ノ沢、仙石原、芦ノ湖)の旅館とホテルを運営している。

関電アメニックス 新ブランド登場
 関西電力グループの関電アメニックス(大阪府大阪市)は、宿泊主体型ホテル「HOTEL ELCIENT(ホテル エルシエント)」を立ち上げる。同時に現在同社が運営する宿泊主体型ホテル「エルイン京都」は、新ブランドの第1号ホテルとして「ホテル エルシエント 京都」となり、4月1日よりリブランドオープンする。
 同ブランドは、「泊まればもっと、その『まち』を好きになる。」をコンセプトに、利用者が「まち」の魅力に出会う最初の入り口となり、再びこの街に戻ってみたいと思ってもらえるような心躍る滞在を一つでも多く実現していきたいという。
 新ブランド第2号として大阪市北区曽根崎1丁目に開発中のホテル253室を2020年7月に開業する予定だ。

ゲストハウスでインバウンド集客
 KNEW(福井県小浜市)は、空き家をリノベーションした小浜市初のゲストハウス「小浜弐拾壱時(おばまにじゅういちじ)」を開業する。
 小浜市は2018年に人口3万人を割り込み、日本全国の地方と同じく高齢化や少子化、そして人口減少の流れを止めることができていない。同社はこの問題を解決するため「小浜に成長産業を作る」ことを目的としたゲストハウスを開業したもの。このエリアは海・食・寺社仏閣・自然が豊富にあり、国の指定する重要伝統的建造物群保存地区に指定された歴史的な街並みが残る。同施設からインバウンド観光産業を育てていきたいという。
 同施設は最寄り駅から徒歩9分・ビーチまで徒歩2分。


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