不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2018.12.17 10:59

TKP×アパ 福岡に2棟 2020年にオープン目指す
 ティーケーピー(TKP 東京都新宿区)は、アパホテル(東京都港区)とフランチャイズ契約を締結し、「アパホテル〈博多東比恵駅前〉(仮称)」、「アパホテル〈福岡天神西〉(仮称)」の2棟を建設する。それぞれ2020年2月、4月に開業させる計画だ。TKPがホテル事業で九州に進出するのは初めてとなる。
 「アパホテル〈博多東比恵駅前〉(仮称)」は、地下鉄空港線「東比恵」駅徒歩1分に位置。敷地面積671・46㎡、延床面積2979・48㎡、客室数は206室。一方、「アパホテル〈福岡天神西〉(仮称)」は、地下鉄空港線「天神」駅徒歩10分。敷地面積853・05㎡、延床面積3792・41㎡、客室数は268室。
 それぞれ福岡空港や博多駅からアクセスの良い「博多」エリアと、県内最大の繁華街である「天神」エリアに位置し、2棟あわせて474室(予定)の客室数になる。
 TKPは会議と宿泊の融合を目指し、アパホテルがコンセプトとする"高品質・高機能・環境対応型"の新都市型ホテルとTKPが運営する会議室から生まれる宿泊需要を融合したハイブリッドホテルとして、MICE・ビジネス用途を中心にレジャー・観光需要も見込んでいく。
   同社は2014年8月に「アパホテル〈TKP札幌駅前〉」の開業を皮切りに、会議と宿泊の融合によるハイブリッド化を実現し、アパホテルのフランチャイズ方式によるホテル運営を続々と展開しているほか、アパホテル内の宴会場をTKPが運営するなど様々な形で連携を取り、戦略的な展開を図っている。TKPによるアパホテルのフランチャイジー事業は、全10棟・2010室(予定)を計画しており、アパホテル最大のフランチャイジーとなった。 
 今回の福岡エリアへのホテル建設により、福岡市内のTKP会議室13施設、会議室数100室、座席数5901席と連携させ、付加価値を高めていきたいという。

リソルグループが13店舗目 2020年春に「ホテルリソル上野」
 リソルグループ(東京都新宿区)のリソルホテルでは、2020年春に「ホテルリソル上野」を開業させる。
 同ホテルは、住友生命保険相互会社(大阪府大阪市)が建築、竣工後は、「くつろぎを、デザインする。」を統一コンセプトに「ホテルリソル」「ホテルリソルトリニティ」の2つのシリーズで全国13か所に「ホテルリソル」ブランドを展開するリソルホテルが運営を行う。
 敷地面積は422・02㎡、延床面積2531・28㎡、鉄骨造地上10階建て。設計・施工は、日建設計と錢高組が担当する。客室は全115室。
 交通アクセスは、JR「上野」駅から徒歩1分に位置。このエリアは、上野恩賜公園を中心に、国立西洋美術館や恩賜上野動物園などの多くの文化施設がある山手地域と、「アメ横」を中心とした商店街や飲食店が広がる下町とが共存している点が特徴。上野に根ざした「アート」と「デザイン」を取り入れた客室を特徴とし、シューズオフスタイルのモダレットとツインベッドルームで構成する。
 「ホテルリソル」シリーズは、宿泊を主体とし、ホテルステイに求められるスペックは満たしながら、インテリアから照明、音楽、空気、快眠、アロマまで、五感をリラックスさせる空間づくりを追求したシリーズ。一方、「ホテルリソルトリニティ」シリーズは、「眠り」「グルメ」「癒し」の三位一体の快適なステイをテーマとしたワンランク上の"くつろぎ"を提供するシリーズ。 
 リソルグループでは、2019年以降にも横浜桜木町、秋葉原、大阪淀屋橋において新規ホテルの開業を予定しており、"ホテルリソル"チェーン展開を今後も加速させていく。

裏磐梯グランデコ東急ホテルが客室リニューアル
 裏磐梯グランデコ東急ホテル(福島県耶麻郡)は12月12日、ホテル3階フロアの客室38部屋の全面リニューアルを終え、「森のフロア」として販売開始した。
 改装は2階1室、3階38室、4階1室の全40室が対象で「スタンダードツインルーム」、「デラックスツインルーム」、「ジュニアスイートルーム」となった。
 客室のリニューアルは、家具を含めた内装を一新。インテリアデザインをスタンダードルームに「裏磐梯のしずかな夜明け」、デラックスルームに「裏磐梯のさわやかな朝」、ジュニアスイートルームに「裏磐梯のおだやかな夜」とコンセプトを持たせているのが特徴。
 「スタンダードツインルーム」は、裏磐梯の深い山や、しずかな夜明けをイメージした色調を採用。木の肌を思わせるブラウンの壁紙や、裏磐梯の夜明けをイメージしたドーンパープルのクッションをアクセントにしている。
 「デラックスツインルーム」は、裏磐梯の森やさわやかな朝をイメージし、ナチュラルなカラーを採用。ファニチャーにライトブラウンを採用し、ベットリネンには自然を思わせるアースカラーを配した。
 「ジュニアスイートルーム」は、裏磐梯のおだやかな夜をイメージ。スタジオベッドの張り地にはダークネイビーをアクセントに採用した。ベッドリネンのピローには毛足の長いテキスタイルを採用して、スイートルームの質感と個性を表現している。
 同ホテルは、天然温泉の大浴場・露天風呂、水風呂、サウナ、屋内・屋外プールを完備。同ホテルの開業日は1992年12月、客室数は全103室。

京王グループがアッパーミドルクラスを新築
 京王グループの京王プレリアホテル京都(京都府京都市)では、新しいカテゴリーである宿泊特化型アッパーミドルホテル「京王プレリアホテル 京都烏丸五条」をオープンさせた。
 同施設は日本人の観光・レジャー客をメインターゲットに増加する訪日外国人やビジネス客まで幅広いニーズに応えるため、客室を全室禁煙とし、ツインルームを主体にダブルルームや常設のトリプルルームなど、様々なタイプの客室を設けているのが特徴。
 市営地下鉄烏丸線「五条」駅徒歩4分に位置、敷地面積約1323㎡、延床面積約9470㎡、鉄骨造、地上10階建て。1階にはフロント、レストラン、大浴場、中庭などを配置し、2~10階までが客室で、全305室。
 デザインは、外観に格子を施し、1階には京都の五山をイメージした石庭(枯山水)やフロント正面の壁面には組子細工を使用するなど、京都らしさを感じられるデザイン。 
 また、地元の人気飲食店「イカリヤ 食堂」等を運営するLudico(ルディコ)がホテル に初出店し、イカリヤ各店舗の人気メニューを取り入れた朝食ビュッフェを提供するほか、京王グループのホテルでは初となる大浴場や女性用湯上りラウンジなども設置する。
 京王プレリアホテルの2号店として、2019年夏に「京王プレリアホテル札幌(仮称)」の開業を目指し、事業に着手している。京王グループでは、成長が見込まれるホテル事業をより強化・推進することにより、収益基盤の拡大を図っていきたいという。

ベストブライダルがホテル改装
 ゲストハウスウエディングを全国に展開するベストブライダル(東京都渋谷区)は12月3日、名古屋市・八事地区にある「サー ウィンストンホテル 名古屋 by ストリングス」をリブランドオープンさせた。
 同施設は、地下鉄「八時」駅直結、地上8階建て客室は77室、料飲施設4カ所、チャペル、神殿、バンケット4カ所、写真室を併設する。
 施設内のロビー・エントランス・レストラン・宴会場・客室を改装した。
 エントランスはフロントカウンターまで一直線に、花びらを敷きつめたような模様をあしらった絨毯を敷設。フロントもエントランス正面に移設し、チェックイン・アウトもよりスムースにした。
   客室は、高野山真言宗・別格本山 八事山興正寺に隣接し、ホテルからは名古屋市内にありながら緑豊かな景色が広がり落ち着いた空間に。また、客室はそれぞれテイストの異なるデザインとした。
スイートルームはラグジュアリーにグレードアップ。ベッドは、シーリー社との共同開発による2000mmのキングベッドを配置した。ビジネスでの利用に力点を置いたゆったりとしたワークデスクも用意、書斎と寛ぎスペースを分離させ、ONとOFFの切り替えがスムーズに行えるようにした。
 ゲストルームは、ホワイトアッシュをベースとした空間に、毛織物の温かみのあるテクスチャーを持ったピンクのカーペットをアクセントにして、女性に喜ばれる空間造りに注力している。

ホームシェア施設を原宿に
 「HARAJUKU」カルチャーを世界に発信しているアソビシステム(東京都渋谷区)と、渋谷区を中心に民泊物件の運営を目指していくロクヨン(東京都千代田区)は、Airbnb Japan(本社・米国カリフォルニア州)が提供するプラットフォームを活用し、アソビシステムがプロデュースした新たなホームシェアリング施設「MOSHI MOSHI ROOMS 第1弾「SAKURA」」をオープンさせた。
 「MOSHI MOSHI ROOMS」は、他のホテルやホームシェアリング施設には無いオリジナリティ溢れるコンセプトルームとして宿泊サービスを提供していく。
 第1弾ルームのコンセプトは「SAKURA」。同施設は東京メトロ千代田線「明治神宮前<原宿>」駅から徒歩8分。広さ44・67㎡で間取りは1R。
 日本を象徴する桜の花のモニュメントがベッドルームの天井を埋め尽くすなどの空間を演出。部屋の入口からリビングルーム、バスルームまでコンセプチュアルでリッチなデザインが特徴だ。

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