不動産トピックス

今週の一冊

2018.02.05 11:22

土地活用は建築業界とも攻防必須!?

知っていなければ助からない 不動産投資の落とし穴
著者:新築大家さん代表 牛島浩二 
発行日:2017年6月15日 
発行所:現代書林 
価格1300円(税別)

 「土地を持っている、さて今後どう活用しよう」という段階で読むべき本。
 不動産投資と言っても、まとまった資金を元手に既に竣工したビルやマンションを購入し運用する場合と、元々所有していた自身の土地を活用して利益を求める場合とではまた違う覚悟が必要だ。後者の場合は建築業界にも関わることになるが、本書は建築会社相手の交渉の危うさを指摘する。すなわち建築会社は「あなたの土地が建てるのに適していなくても最初から建築する計画」でやって来る。ハウスメーカーや建築会社の実態を明らかにするのが本書の目的と明言し、見積もりでは地番改良工事を概算表記するとしたら、それは費用をどうとでも書き換えるためと言い、一見問題がなさそうに見えるプロセスに実は巧妙なごまかしがあるという。
 土地オーナーに問いたい。本来は誰のために土地を活用するのか。不動産業界や建築業界のためではないはず。その軸が、新築不動産投資専門サイト「新築大家さん」を展開する藤和コーポレーションの代表取締役の著者いわく「アンフアな業界」の手法に流されないためにもリスク覚悟で書かれた「一石」の本書をともかくご一読あれ。

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