不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2017.11.06 17:12

■京成電鉄(千葉県市川市)は現在、Packcity Japanが提供するオープン型宅配ロッカー「PUDOステーション」を沿線の10駅に設置している。これに加えて9駅(新三河島・青砥・八広・京成高砂・江戸川・市川真間・東中山・実籾・京成臼井)でのサービス開始を先月31日に発表した。京成線での宅配便ロッカー設置場所は、19カ所となる。

■昨年3月から保有する「Wビル」の大規模リニューアル工事を実施する渡邊倉庫(東京都品川区)。リニューアルにおいて、意外とテナントからの反響が良かった点が喫煙所の分煙。同ビルの喫煙所は紙タバコと電気式タバコに分煙している。これは電気式タバコの喫煙者が紙タバコのニオイを嫌うという点があり、同社はそのニーズに応えるため喫煙所の分煙を実施した。
 同社代表取締役の渡邉祥二氏は「タバコの分煙ニーズがここまで高かったことは非常に驚いています。ですが喫煙者からの満足度が高いことから、やって良かったと感じている次第です」と語り、喫煙所の分煙化に満足を隠せない。

■相鉄グループの相鉄イン(横浜市西区)は、今年8月に相鉄フレッサインチェーンとして21店舗目となる「相鉄フレッサイン 上野御徒町」を11月10日に開業すると発表。同ホテルは相鉄フレッサインチェーンで初となるICT(情報通信技術)を活用して、QRコード認証でのチェックインやスマートフォンを使用した部屋の開錠、朝食会場の混雑具合やランドリーの使用状況などを客室にいながら把握できるタブレットを全室に導入するといった取り組みを実施する。また東京メトロ銀座線「上野広小路」駅をはじめ、徒歩5分圏内にある5カ所の駅からのアクセスが可能な好立地に建つことも特長的だ。
 11月10日のオープン時、もしくはオープン後に同ホテルの取材を予定している。相鉄インが展開するホテル事業と合わせ、ICTを活用した同ホテルの良さ・魅力を後に改めて掲載する。

■東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅から徒歩3分に立地する「朝日ビル」は一般的なオフィスビルで、路面店に飲食店や物販店舗を入れてはいない。そのため昼食時はビルの外に出て食事することも多く、近隣の飲食店をよく利用する。
 「朝日ビル」を所有する東洋リンクス(東京都千代田区)不動産管理担当の武田太郎氏は「麹町・半蔵門エリアのちょうど中心を通る『新宿通り』を隔てて、短大や高校などが集積する北側には飲食点が多い印象があります。また麹町よりも半蔵門周辺のほうがリーズナブルな飲食店が多いイメージです」と語る。オフィスの立地環境として周辺の飲食店の充実も非常に重要。特に昼食はリフレッシュに繋がる貴重なものだ。武田氏からは「リーズナブルで様々な飲食店が立地する夢のようなエリアを知らないか」と新たな課題が追加された。

■イベントや講演会、パーティなどに利用される多目的イベントスペースとして「徳真会QUARTZ TOWER」の9~12階にある「クオーツギャラリー」が、利用者から好評だ。
 「クオーツギャラリー」は「渋谷」駅と「表参道」駅の中間に立地し、双方からのアクセスが可能。渋谷の街を一望できる開放感あふれるガラス張りのイベントスペースで、9階~12階までの4フロアを用途に合わせて利用できる。また1フロアだけの利用から10階~12階の内階段を活用した3フロア一括での利用も可能で、10階~12階の各フロアにはパントリーを導入しケータリングにも対応できる設備を完備している。この利便性の高さと渋谷を一望できる眺望が好まれてか、セミナー・講演会の後に懇親会を実施するといった一連のイベントが定期的に行われている。
 「クオーツギャラリー」を運営するゼネラルの東京支部(東京都目黒区)広報企画室の山口美紀氏は「新商品の発表会や展示会、研修会、懇親会などに利用されています。特に当ビルは医療・クリニックビルなので、健康・美容といったセミナーで利用が多く、徐々に『健康・美容のセミナーといったらあの会場』とまで認知されているようです」と語る。年末に掛けて今後、更に利用されるとのこと。

■JR横浜線・小田急線「町田」駅近くに「内藤ビル」を所有する内藤太郎氏。時計修理・販売を行う「お金のなる喜」を同ビルの3階で経営していて、そこに来訪する人も様々だ。そのなかで、「最近来た人」として話題にあがったのが警察官として近隣の交番に勤める20代前半の男性。
 「もともとお客さんの紹介でいらっしゃった方でした。色々と話をしていましたが、聞いてみると『どうも最近ついていない』と言われる。特に彼にとって一番ショックだったのはお付き合いしていた彼女と別れたことだったようです」と振り返る内藤氏。  そのような話を聞きながら、男性がつけている時計をふと見てみると、針が動いていない。「ついていない理由はこれなのでは」と直感が働き、時計を修理をすることにした。
 後日、その男性は嬉々とした顔で現れたという。どうやら様々な幸運に恵まれたそうで、「友達の紹介で現役のキャビンアテンダントと合コンができるということで、非常に喜んでいました」と内藤氏は話す。「時計は日常的に、かつ長く使うもの。おろそかにすることは考えものです」とも言う。
 ちなみにこの男性の時計を修理した後のこと。警察官という職業柄、柔道の大会があったという。準決勝を勝ち、決勝戦でも一本。時計の修理効果は優勝までもたらしたかと思いきや、「一本を取った後、嬉しさ余ってガッツポーズをしてしまったらしく、失格となったようです」(内藤氏)。時計がもたらす幸運も彼自身の行動の抑制まではできなかったようだ。

PAGE TOPへ