不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2017.10.16 13:36

ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ 名古屋に新ブランドを立ち上げ「ランプライトブックスホテル」2月に
 ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ(東京都港区)は、オリジナル新ブランドを立ち上げる。
 2018年2月20日、愛知県名古屋市に「ランプライトブックスホテル名古屋」を開業する。
 同ホテルは、ソラーレホテルズの都市部コンパクト型ホテルとして位置付けており、「本の世界を旅するホテル」をテーマにしている。
「感度の高い女性の旅行者・ビジネスパーソンを対象に、シングルルームが中心の客室構成となっています。客室には、ホテルがお奨めする数冊の本が置かれ、本を読むための快適さにこだわり、目に優しい照明や読書専用ソファを設置するなど随所に工夫を凝らしています」(同社)という。 
 1階には、書店とカフェが一体となったブックカフェ「ランプライトブックスカフェ」をオープン。東京・丸の内の「マルノウチリーディングスタイル」を運営する同チームがセレクトした約3000冊の本や雑貨が24時間購入可能。客室には、ホテルが勧める本が数冊置かれ、本を読むための快適さにこだわった目に優しい照明、読書専用ソファ、ミニマルなインテリアにいたるまで工夫を凝らしている。
 本は、「旅」と「ミステリー」を主としたラインナップで、コーヒーや紅茶、軽食を提供し、自由に本を手に取り、コーヒーを飲みながらじっくりと自分に合った一冊を見つけることができる。ホテル宿泊以外の人も利用でき、近隣のビジネスマンの利用も期待している。
 「ランプライトブックスホテル」は「本屋がホテルを運営する」というコンセプトのもと、「本」がホテルとカフェを1つにつなぎ、独自の世界観を展開。ソラーレホテルズでも、最もコンセプトの強い個性的なブランドとしてこのホテルを運営していく。
 今後も多くの企業が新規出店を予定されている中、個性を強く打ち出し、よりセグメントされた顧客層の獲得を目指すことで差別化を図っていきたいという。
 同社は、2004年以来、ロードサイド型宿泊主体ホテル「チサンイン ロードサイド」を全国21カ所で運営している。


「ホテルリソル」京都に3店舗 ビジネス・観光需要に期待 
 「ホテルリソル」ブランドでホテル運営事業を推進するリソルグループ(東京都新宿区)では、初出店となる京都エリアに平成30年6月開業をはじめ、同年度内に新規ホテル3カ所を開業する。 
 ホテル名はそれぞれ、「ホテルリソル京都 河原町三条」、「ホテルリソル京都 四条室町」、「ホテルリソル京都 御池麩屋町(おいけふやちょう)」。
 「ホテルリソル京都 河原町三条」は京阪本線「三条」駅徒歩4分、客室数144室。京都で一番賑わいのある河原町通りと飲食街の木屋町通り・先斗町通りの間で、ビジネス・観光需要が期待できる。 
 「ホテルリソル京都 四条室町」は、「京都」駅から地下鉄「四条」駅まで約3分に位置し、客室数は106室。
 「ホテルリソル京都 御池麩屋町」は、市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅徒歩2分、京都御所、二条城等とカフェや老舗旅館の多い麩屋町通りに面した環境で、客室数は182室。
 3室の共通した特徴として、和モダンテイストと日本独特の「間(ま)」をコンセプトに設計しているほか、「リビングロビー」を設置。
 客室は靴を脱いでゆったりくつろげる「シューズオフスタイル」と「ワークデスクのコンパクト化」等により、オフタイムへとスイッチするくつろぎ空間を演出する。ゆとりあるベッドサイズとオリジナル快眠ベッド、羽毛布団や快眠枕などで上質な眠りを提供する。
 リソルグループが展開する「ホテルリソル」シリーズは、現在まで全国10カ所まで拡大している。
 "くつろぎをデザインする"という統一コンセプトのもと、「リビングロビー」、「シューズオフ(靴脱ぎ)スタイル」、「オリジナル快眠ベッド」、「ウェルカムアロマ」等の従来のビジネスホテルにはない設計が特長。


オリックス不動産が初の新築旅館オープン
 オリックス不動産(東京都港区)はこのほど、箱根・芦ノ湖畔に「箱根・芦ノ湖 はなをり」(神奈川県足柄下郡)をグランドオープンさせた。
 同施設は、旅館再生・運営事業で培ったノウハウを結集した、オリックスグループ初の新築旅館。東京から東名御殿場IC経由で約1・5時間に位置し、敷地面積1万9526㎡、延床面積9999㎡、地下1階地上3階建て鉄筋コンクリート造。客室数154室で、マットレス売上全米トップのサータ社と共同開発した「はなをりオリジナルベッド」を全室に配した。露天風呂棚湯(たなゆ)、内風呂、変わり湯、シルキー風呂、露天風呂、寝湯、ミストサウナ・ドライサウナを配置する。設計・監理は、入江三宅設計事務所、施工は安藤・間。オリックス100%子会社のブルーウェーブが運営する。
 オリックスグループでは、ホテル・旅館、水族館、高齢者向け住宅、ゴルフ場、多目的ドーム、劇場などの施設運営事業を行っている。旅館事業は2002年に取得した、「別府 杉乃井ホテル」を皮切りに、これまで8施設の旅館再生・運営事業を手掛けている。また地元従業員の雇用を重視し、地元に根ざしたサービスを提供することにより、新規の施設利用者のみならずリピーターの増加、地域の観光客増加など、地域経済の活性化にも力を入れているという。
 同社は今後も、独自のノウハウを駆使し、旅館再生・運営事業を積極的に推進していきたいという。


レオパレス21 「ホテルレオパレス札幌」新館開業
 レオパレス21(東京都中野区)は10月14日、自社で運営する「ホテルレオパレス札幌」(北海道札幌市)の新館を開業させる。
 同施設は地上10階、地下1階、客室数109室。デザインテーマは、随所に配置された「北海道」を象徴する「雪」の結晶であるヘキサゴン。これに合わせ本館ロビーにも、雪をイメージした装飾を施していく。客室は「北海道」をイメージした4種類のカラースキームと木目を配する。
 また、新館の開業に合わせ、ホテルレオパレス札幌の本館も、ロビーとレストランを改装・拡張する。本館10階には、宴会・会議で利用可能なイベントホールを新設する。
 昨今北海道では、国際定期便の増便やビザ査証要件の緩和等を背景に、観光客が年々増加。平成27年度の道外からの観光客は年間785万人の過去最高記録を更新し、中でも外国人は208万人を占めている。
 このような観光需要拡大に伴い、ホテルレオパレス札幌も、前年度の平均稼働率が90%超と好調に推移しており、現在の客室86室に加え、新館開業により109室を新設し、更なるインバウンド需要取り込みを図っていきたいという。

TKP バックヤード改装し増室
 ティーケーピー(TKP、東京都新宿区)は、自社が運営している「アパホテル〈札幌駅北口〉EXCELLENT」(北海道札幌市)のバックヤードスペースを改装し全105室へと増室する。
 同ホテルは「ホテルダイナスティ」をリブランドし、2016年8月1日に全96室でオープンしたが、10・8㎡~19・4㎡のダブルルーム、23㎡のツインルームの9室を増設する。2017年9月末までに工事完了。 
 「アパホテル〈TKP 札幌駅北口〉EXCELLENT」はJR「札幌」駅北口徒歩5分に位置。TKPバンケット・サンレモ、大浴場・露天風呂、駐車場を併設する。
 TKPの成長戦略には現在、ホテル事業が欠かせない柱となっている。
 2020年2月期までの中期経営計画では、(1)持たざる経営(2)高付加価値化と効率化(3)既存スペースのさらなる有効活用(4)積極的出店の継続(5)宿泊を含めた周辺事業の取り組み・内製化(6)新規事業分野の開発(M&A含む)の6つを基本方針と挙げている。


SHI 「レジデンスホテル博多」6棟 平均客室稼働率95%に
 SHI(福岡県福岡市)が運営する宿泊施設「レジデンスホテル博多」6棟の平均客室稼働率が95%を超えたという。
 同施設は、主に福岡市内の新築マンション1棟をホテルへと用途変更した宿泊施設。当初マンションとして建てた建物を、建造後にホテルへと用途変更し、企画から建築の工程を大幅に省略することで、開業の期間を大幅に短縮している。
 「レジデンスホテル博多」の特徴は、冷蔵庫、洗濯機、キッチン、浴室等の設備を揃え、長期滞在にも対応する。また、1室の収容人数が2名から6名となり、家族連れの旅行者に人気が高いという。
 近年、急激に増加するインバウンド需要にも獲得に成功した。
 SHIは、デベロッパーとホテル及びマンション型ホテルの開発を進めており、2018年には、40棟700室の開業を見込んでいる。

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