不動産トピックス

第19回不動産ソリューションフェア注目の講演・出展企業紹介

2017.10.09 14:34

グローブシップ 頼りになる戦略FMパートナー
 2014年にビル代行と日本ビルサービスが統合して誕生したグローブシップ(東京都港区)が不動産ソリューションフェアに出展する。今年で3回目。「戦略FMパートナー」としてクライアントに対して、同社の総合施設管理(Integrated Facility Management/IFM)に関するソリューションを紹介していく予定だ。
 今年7月に社員の行動規範「GS WAY」を制定し、ブランド構築の取り組みを開始した同社。常務取締役管理本部長の佐藤武男氏は「このブランドの強化に向けて、環境負荷低減の多様なソリューションメニューを用意しています。多くのオーナーの方々に多様なニーズにお応えできることを示していきたい」と話し、次のようにも続けた。
 「当社が掲げる『戦略FMパートナー』のパートナーとはお客様から見て、戦略的な先として対等な存在でありたいことを意味しています。対等であるからこそ、施設管理等についてお客様にとって最適なソリューションを提案することができると考えています」  グループ会社には原子力発電所の管理を行っているアトックス(東京都港区)などもある。
 「福島原発ではロボット大賞を受賞した除染ロボットが使われています。最近ではビル清掃等でもロボットの活用が検討されていますが、グループの技術力の一端を示すものとして、紹介したいと思います」(佐藤氏)
 同社では中期経営計画を具体的に進める6つの部会があり、事業戦略や人事戦略部会の他に独自の技術・ノウハウの提供やグローバル化の推進を行う技術・ノウハウ部会も設置して検討。将来のビル管理における総合施設管理の在り方を見ることができる。

セミナー「看板が頭上から落ちてくる~身近に潜む看板落下事故の恐怖~」 10月16日13時~13時50分F会場
 2016年2月に札幌市の飲食ビルで発生した屋外看板落下事故の衝撃が冷めやらぬ、今年4月に再び北海道で巨大看板の落下事故が発生した。長さ7m、重さ約2トンとされる信用金庫の巨大看板が落下。被害者が出なかったが、この2つの事例により屋外看板の落下の危険性が広く周知されることになった。
 事故の原因は屋外看板の老朽化・設置不良だが、それらを防ぐための定期点検を怠っていたことが最大の過失といえそうだ。一方、屋外看板の劣化は目視のみで確認しても判断できない。さらに看板を使用する占有者が入れ替わるたびに看板外部を塗装し直すため、劣化しているかどうか一見してわからない。専門知識を持つ「プロ」に精密なメンテナンスを依頼しなくてはリスク回避が難しい。
 アオイネオン(静岡市駿河区)が提供している「看板ドクター」は看板内部を内視鏡カメラスコープや赤外線サーモセンサー、マイクロスコープ等を用いて内部鉄骨の腐食、構造材の減肉、アンカーボルトの引き抜き検査等を行い、看板落下等の危険性をレポートにまとめ、修繕箇所を指摘してくれるので、屋外看板の落下事故を防ぎやすい。さらに「看板マネジャー」では管理している看板をデータベース化し「看板ドクター」による診断をもとに統一基準で看板の劣化度を評価することが可能。修繕優先リストや修繕計画や年次予算計画の作成もサポートしてくれる。
 今回、CSR統括マネジャの荻野隆氏がセミナーを実施し、看板落下事故によって被るビルオーナーの損害の大きさ等、実際の落下事故の事例と共に解説する。出展ブースでは同社が提案する「看板ドクター」と「看板マネジャー」を紹介。荻野氏は「見た目は同じでも内部の腐食によって看板がどこまで劣化するのか、触って実感できるミニチュア看板も用意する」という。


セミナー「携帯基地局の誘致による屋上の活用」 10月16日・10月17日15時20分~16時10分F会場
 ビルやマンション、不動産オーナー向けの新サービス「屋上活用プログラム(SITE LOCATOR)」を発表したJTOWER(東京都港区)が不動産ソリューションフェアに初出展する。
 2020年頃より携帯電話などの通信システムの新規格である第5世代移動通信システム(5G)のサービス開始が予定される。5Gは従来の規格と異なり、多くの基地局数が必要となる。事業企画担当シニアマネージャー加藤一郎氏によると「これまでの基地局は数を必要としなかったため、1軒1軒直接交渉にいっていた」が、「5G時代に入るとそのような人力では難しくなる」という。基地局の設置が可能な建物をより広範に探していくためにも、「屋上活用プログラム(SITE LOCATOR)」は待望のサービスだ。
 不動産オーナーにとっても有意義だ。屋上活用は太陽光や看板等が思い浮かぶが、それらは初期コストもかかり、「賃料を得る」のではなく「投資」に近い。対して、基地局設置は「施工費用は携帯会社側が持ち、オーナーはスペースに応じて賃料を得ることができます」(加藤氏)。
 しかしながら加藤氏も「『基地局』と言われても、ピンとこない方が多いのでは」と指摘する。そこで今回は、ブース出展とともに、16日、17日の両日ともにF会場15時20分~16時10分の時間で「携帯基地局の誘致による屋上の有効活用」と題してセミナー講演を開催する。5G時代における基地局の必要性と携帯会社からのニーズ、「屋上活用プログラム(SITE LOCATOR)」の仕組みを詳しく解説する。

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