不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2017.01.02 14:05

■ヒューリック(東京都中央区)は、マサチューセッツ工科大学と共同開発した「自然採光システム」、太陽工業(東京都世田谷区)と岐阜プラスチック工業(岐阜県岐阜市)と共同開発した「太陽光パネル」の2つが特許を取得したと発表した。  自然採光システムは3年間にわたる研究・開発によって具現化したもので、特殊形状の自然採光ルーバーによって、動力を使うことなく、変化する季節・時間において常に一定量の太陽光を室内天井面に取り込むことができるシステム。このシステムは「ヒューリック本社ビル」をはじめ、「ヒューリック新宿ビル」などで導入されている。  太陽光パネルは軽量・自由設計・簡単取付を特徴とし、アルミ板と樹脂系ハニカムパネル材により高強度で軽量の太陽光パネルを実現。その重さは従来型と比較し2分の1程度となっている。オーダーメードの自由設計で多様な形状に対応し、専用金物によるスライド式簡単取付で、改修工事など厳しい荷重条件の建物にも設置が可能である。 ■阪急不動産(大阪市北区)は先月5日、タイの不動産デベロッパーであるセナ・デベロップメント(本社:バンコク)と、タイにおいて合弁会社を設立。今後バンコクにて分譲マンション事業に乗り出す方針である。  セナ・デベロップメントは、タイ証券取引所に上場する不動産デベロッパーで、これまでに約1万1000戸のマンション供給実績を有する。バンコク及びその周辺エリアにおいてミドル層向け住宅開発の経験を豊富に持ち、タイで初めてソーラー発電付き住宅など環境に配慮した開発を行ったことでも知られている。  関西や首都圏を中心にマンションブランド「ジオ」を展開する阪急不動産では、「中長期的な成長に向けた新たなマーケットの開拓」という阪急阪神ホールディングスグループの事業戦略のもと、海外での不動産分譲事業を推進している。タイ・バンコクでは鉄道網の整備が拡張されることに伴い、都心部への人口流入が増大している。このため同社では今回の合弁事業がタイのマンション市場に新たな価値をもたらすものと期待を寄せている。

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