不動産トピックス

クローズアップ 空間演出編

2016.12.12 16:53

 クリスマスや年末年始を目前に控え、街のいたるところで建物や空間が華やかに彩られている景色を目にする。ビルオーナーも自身のビルを飾り立て、イメージ向上などに役立ててみるのも良いだろう。

エム・ジェイ イルミネーションのレンタルサービスを提供 保管場所を気にせず気軽に利用可 
 エム・ジェイ(大阪府守口市)はイルミネーションや電飾商品、ライティング商材を主に取り扱う企業。電気工事を本業としており、イルミネーションの主流が白熱球からLEDに変わったころから参入し、電気を扱うプロの目線で商品開発や施工を行っている。
 同社はこれまで150万球を使った遊園地のイルミネーションなど大規模なイルミネーションに携わった実績がある一方で個人の家屋に施すような小規模な案件にも対応している。大規模な案件であればイメージパースをおこして施工・撤去まで行うこともできる。商品だけ送ってもらうということもできる。問い合わせから商品の発送・施工までにかかる期間は規模などにもよるがおよそ1週間程度。自社製品を使用し施工も自社で行うことができ、社内にデザイナーもいるため代理店を挟まずにワンストップで行えるためスピーディかつ費用を抑えてサービスを提供できるのが同社の強みだ。警察など行政への許可申請の代行なども行うことができる。
 さらに同社は昨年より、販売だけではなくイルミネーションのレンタルサービスも行っている。
 「イルミネーションのレンタルサービスは昨年からスタートし今年から本格化させた事業です。安価でありながらボリュームあるサービスを提供できないかと考えたところレンタルという形態に行きつきました。また、当社で扱う商品は自社製品であるためメンテナンスも自身で行え、結果的に長期利用が可能であるためエコにも繋がると考えております」(営業主任 田村 和貴氏)
 また、購入する場合と違い経費として計上することもできるというのもレンタルの利点といえる。
 イルミネーションに興味はあるものの保管しておく場所がない、試しに一回やってみたいというビルオーナーにとっては非常に便利なサービスだ。
 

クレスト スマホでできるプロジェクションマッピングアプリ
 ソフトウェア開発を行う企業であるクレスト(東京都世田谷区)はプロジェクションマッピングアプリ「CPMap」を提供している。  同製品はAndoridスマートフォンやタブレットに対応したアプリ。操作方法は非常に簡単で、指先の直感的な簡単操作で面を変形させて対象へマッピングし投影したい画像を設定するだけである。面の数に制限はないため複雑な立体へのマッピングも可能で、サンプル画像を利用すればCG技術も必要としない。また、自分で作成したCGや撮影した写真、動画なども使用可能である。手軽に持ち運びのできるAndroid端末専用アプリであるため、対応端末と接続できるプロジェクタがあれば誰でもどこでもプロジェクションマッピングを使うことができるように製作されている。
 投影できる時間は2~3分程度だが器材を複数台用意してリレー形式で投影を行えばそれ以上の時間の投影も可能。プロジェクタ1台で投影できる範囲は自動車や店舗の入り口程度の大きさで大きなビルなどへの投影は「CPMap」では難しいとしているが、そうした場合は別の方法を提案できるとしている。
 同製品は個人や学校などによる非営利での利用なら無料で使うことができ、企業・団体での商用利用の場合は費用がかかるが、機材のレンタル、映像作成、実施・撤収まで含み35万円からの安価なパッケージ価格で設定されている。
 プロジェクションマッピングは高い技術が求められコストもかかるとされているが、「CPMap」を活用することで安価かつ簡単にプロジェクションマッピングを空間の演出に利用できる。

JXエネルギー 透明度を損なわずに窓ガラスをスクリーンに
 JXエネルギー(東京都千代田区)はスクリーン用透明フィルム「KALEIDO SCREEN」を開発している。従来のスクリーン用透明フィルムの透明度が70%程度であるのに対して、同製品は世界最高水準の透明度90%を達成し、ほぼ無色透明のものとしている。リアプロジェクション(スクリーン後方からの投影)タイプ、フロントプロジェクション(スクリーン前方からの投影)タイプの両タイプへの対応が可能となっており、ガラスやアクリル板に貼りつけてもその透明性を損なわないという特徴を生かしてプロジェクションマッピングなどの空間演出用途へ適用することができる。
 同製品は「東京タワー」や「あべのハルカス」、「名古屋テレビ塔」の展望台等イベントやレストランなどにおいて使用されており、将来的には公共交通機関などでの電光掲示板の役割やパーソナル空間における日常用途、ヘッドアップディスプレイなどの拡張現実デバイスへの活用などが期待されている。

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