不動産トピックス

第2回ビル経営アワードノミネート物件紹介

2016.10.03 12:21

ノミネートNo.27
飯島興業
渋谷駅前会館

所在地:東京都渋谷区道玄坂1-3-1
竣工:昭和36年
所有者:飯島興業
規模:地上9階地下2階塔屋3階

 「渋谷」駅すぐに立地する「渋谷駅前会館」は今年で竣工して55年目を迎える歴史あるビル。建物の保全を常に意識しており、定期的な補修・改善を行っているため半世紀以上も前の建物とは思えない見栄えとなっている。昨年、同ビルが改修を行ったのは6階部分の給湯室拡張工事。管理・運営を行っている取締役専務の飯島朋央氏は「以前の給湯室の広さはおよそ2㎡と非常に狭小な造りでした。水回りなどの設備以外には物を置ける場所がほとんどなく、一人入ったら手狭な状況でした」と話す。
 改修方法を模索していたところ、給湯室の隣に入居していたテナントが会社を畳むことになった。テナントの社長が高齢ともなり、事業継続を断念。右腕になっていた人物が別の会社を新たに立ち上げることとなった。
 「新会社を立ち上げるにあたり、事務所と給湯室の間にある約7㎡の事務所倉庫は使わないという話になりました。そのため、その倉庫部分を繋げて給湯室を拡大しようという計画になりました」と飯島氏は話す。
 給湯室の拡大に伴い、隣接する事務所部分もリニューアルすることになった。工期はおよそ2週間。事務所の壁や床を中心に改修。天井も低かったため、数十cm拡張することになった。その際に天井裏にあったダクトやスプリンクラーの給水管なども整理・再配置し、対応した。給湯室は倉庫部分も合わせて約9㎡にまで拡大。流し台やSK(スロップシンク)がゆったりと置ける配置に再設計。加えて洗剤などが置ける棚も設置した。
 飯島氏は「流し台など以外にも何か配置しようとは考えているのですが、今のところまだ何にするかは決めていません。テナントからの要望や他のビルオーナーの意見を踏まえて今後、利活用できるようにしたいです」と語る。
 改修費は給湯室部分で約100万円、全体で約350万円となった。

○改修ポイント
給湯室及び専有部を改修

ノミネートNo.28
日宝土地建物
日宝神田イースト

所在地:東京都千代田区鍛冶町2-7-5
延床面積:519.25㎡
所有者:日宝土地建物
改修:3階と5階の水回りを中心に改修

 JR「神田」駅から徒歩1分の好立地に建っている「日宝神田イースト」では今年2月15日、3階と5階の室内の水回り部分のリニューアルを完了した。
 「日宝神田イースト」は日宝土地建物(大阪市中央区)が平成28年12月20日に取得した築30年の事務所ビル。
 今回は女性が利用しやすい水回りの機能面・スタイルを重視したリニューアルを実施。
 主な工事内容はトイレの間取りを変更し、給湯室の流し台を更新した。
以前はトイレとオフィスが直接つながっていたため、ドアを開けるとオフィス内からトイレが丸見えになり、特に女性にとって非常に利用しにくい構造となっていた。そこで出入り口を給湯室と一つにすることによってオフィスとは壁一枚を隔てるように改装し、利用しやすい空間とした。流し台についても、手洗いだけのコンパクトなものに改修し、昔風のイメージを払拭した。
 東京支店営業課の大桑重光課長は「神田は大通り中心に大規模なビルが建ち並んでいる一方で、主要通りから外れた通りには20坪から35坪程度の中小オフィスビルが林立しています。今回のトイレを中心としたリニューアルでは女性の視点からの付加価値に注力することによって、競合物件と差別化できる商品を作りました。内覧では『新しくした水回りが良い空間だ』という声が多く、特に女性から高い評価を得ています」と話す。
 そのほかにも照明をLEDへ更新したほか、エントランスの館銘板の位置を入口の横に変更。また、エレベーターについても内側と外側にシートを張り直した。
 「他の階については機会を見ながら改修を進めていく予定です。築年数も経っているので、今後も手を加えながら、テナントが心地よい空間を作っていきます」(大桑氏) 女性の社会進出が叫ばれている中で、女性が利用しやすい環境作りでの差別化は有効的である。

○改修ポイント
トイレをオフィスとは壁一枚隔てるように改装し、「目隠し」を設置。女性スタッフに配慮した空間に。


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