不動産トピックス

第18回不動産ソリューションフェア注目の出展企業・セミナー紹介

2016.09.19 14:02

 不動産業界における多くの出展事業者とセミナーが行われる不動産ソリューションフェア。築古ビルに関するセミナーから民泊をテーマとする事業者まで、不動産業界の幅の広さを痛感したものとなっている。

セミナー・リアルエステートアドバイザーズ 保有継続、建替え・用途変更、売却?保有ビルの将来を決める選択手順と注意点を解説
 本紙「週刊ビル経営」にて「ビルオーナーが知っておきたい繁盛しつづけるビル経営の勘所」を連載するリアルエステート・アドバイザーズ(東京都千代田区)の代表取締役社長、釜口浩一氏のセミナー講演を今年も実施する。
 今回のセミナーテーマは「築年が古いビルを見直す3つの選択、そのポイント」だ。釜口氏によると「特に築20年~30年が経過した既存ビルの場合、物理的な老化に伴い大規模修繕等の大きな支出が必要になる。新築時と同じぐらいの重要な判断に迫られている。築年が経過したビルを将来的にどうするか。ビルオーナーは景気動向や貸ビルマーケット等の事業を取り巻く環境(外部要因)と所有ビルの状態(内部要因)を合わせてビル経営全体で判断する視野の広さがいる」と指摘する。 こうした悩みを抱えるビルオーナーは少なくないだろうが、最大の問題は「経営の視点で判断できる相談相手が少ないこと」に他ならない。
 「ビルオーナーが相談する相手は、日頃付き合いのある業者や税理士等の専門家が多いだろう。しかし、受注が気になる、専門の視点のみでの助言にとどまる、という懸念がある。判断するために、まずは、どのような情報が必要か、これを自ら知らなくてはならない」(釜口氏)
 では、重要な選択に迫られたオーナーはどういった道を模索すべきだろうか。修繕を繰り返し保有しつづけるのか、建替えか、用途変更か、はたまた売却したほうがいいのか。セミナーでは大切な保有ビルの将来を選択するための主な手順、3つの選択肢、そして各選択肢における特に注意すべきポイントについて解説する。

 
出展・セミナー Zens 一歩先を行くための代行事業者 勝ち残れる民泊のつくり方を披露
 今回の不動産ソリューションフェアでは進化する民泊の代行事業者の姿を見ることができる。
 今回、初出展となるZens(東京都渋谷区)の民泊の内装・運営事業はそのモデルケースと言えるかもしれない。
 民泊業界の競争が激しくなる中、代行事業者としてもオーナーやホストの期待に応えていくための行動が求められる。代表取締役CEOの町田龍馬氏は同社の代行事業で重視している点として「ゲストから頂くレビューの質と宿泊単価の細かい調整です」と話し、その中身を次のように説明する。
 「『Airbnb』では好レビューを獲得することによってリスティングを上位に表示しやすくできます。そのためにはゲストからレビューをいただく確率を上げること、かつそれが5つ星に近いレビューであることが必要です。私たちも運営管理を行う際にも細心の注意を払い、ゲストの多くの満足度の高いことを示す5つ星レビューを多く頂いております。また低いレビューを頂いた場合も、どのようなところが至らなかったのかを考え、次の改善に生かすようにしています。加えて宿泊単価の細かい調整を行うことによって空白を埋めることができて、収益の最大化を図ることができます」とし、「不動産ソリューションフェアの出展ブースやセミナーでは投資回収などより詳細な部分をお伝えしていくとともに、来年から本格始動させる当社の新たな構想についてもお話させていただければと考えております。キーワードは『コンテンツの充実』です」(町田氏)
 民泊の明日を読むためにも、同社の出展・セミナーの内容は見逃せない。

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