不動産トピックス

第2回ビル経営アワードノミネート物件紹介

2016.09.05 17:21

ノミネートNo.9
かんべ土地K-18ビル
かんべ土地建物

所在地:東京都中央区銀座8―9―13
建物規模:地上9階
延床面積:2983.88㎡ 所有者:かんべ土地建物
備考:2階をシェアスペースへ

 平成27年10月に運営を開始した「銀座CHAIRS」は21世紀型ソーシャルビジネスを支援するシェアスペースだ。東京・銀座の中心街、中央通り沿いに位置するテナントビル「かんべ土地K―18ビル」2階に開設。「未来をよりよくする人やモノやサービスが生まれる場」をコンセプトに掲げ、社会問題の解決を志す多様な人材が運営に参画。アジア新興国の社会課題解決に取り組む実践型教育プログラムを提供しているNPO法人very50(東京都豊島区)らが施設運営に協力する。かんべ土地建物・総合企画室の神戸由紀子氏によると施設コンセプトを策定したきっかけは「東京・銀座という『国内屈指の消費の街』だからこそ『大量生産・大量消費』に象徴される20世紀ビジネスを改めて、社会課題を解決に導く『21世紀型ソーシャルビジネス』の発信拠点を目指そうと考えた」という。
 施設内はラウンジ、プレイグラウンド、セミナールームの3エリアに分けられ、ラウンジとプレイグラウンドの机や椅子、什器は廃棄予定だったものを活用している。施設開業から廃棄物を再利用して生まれた家具等を同施設で実際に使用している。「ゴミを素材として産業のサイクルによみがえらせる廃棄物処理の世界は、いま既にあるものをどう生かしていくか、使い方次第で価値を高めていくこの場のコンセプトと響き合う」と神戸氏はその意図を語る。
 また、同施設のコンセプトに共感した産業廃棄物処理業者や引越業者などの協力を得て、「リサイクル素材をアーティストの作品づくりに提供する事業への取り組みや、クリエイターや建築家と提携して廃棄物を生かした作品・空間づくりの計画」を進めている。
 施設開業から1年を経て、協力者の輪も大きく広がりつつある。それと共に施設内のレイアウトやリサイクル家具・什器は変化を遂げているが「21世紀ソーシャルビジネスの創出」という志は変わっていない。

○改修ポイント
施設内にリサイクルした家具や什器を使用、自主企画のトークインべトや映画上映会を実施し、多様な人材の交流を促す


ノミネートNo.10
平凡商事新富ビル
平凡商事/ユースター

所在地:東京都中央区新富2-2-12
建物規模:地上5階
所有者:平凡商事
備考:築40年の既存ビルをSOHOにリノベーション

 東京メトロ有楽町線「新富町」駅前に位置する「平凡商事新富ビル」は、40年程前に建築された地上5階建ての一般的な中小規模の事務所ビルだ。目と鼻の先には同時期に建築された「平凡商事ビル」が所在している。この「平凡商事ビル」は音響関連のテナント利用者向けに設計された特殊な建物で、「平凡商事新富ビル」は「平凡商事ビル」に入居予定のテナントが一時的に使用する仮事務所の役割を担って建設された。その後「平凡商事ビル」が本格的に稼働を開始したことで「平凡商事新富ビル」は主な使命を全うし、その後は同社の倉庫や社宅、取引先の企業に格安で事務所貸しするなどして今日まで至っている。その後、鈴木氏は既存物件の空室対策といったコンサルティングを手掛けるユースター(東京都中央区)の岡田繁社長と出会い、岡田氏に遊休不動産の活用を依頼した。
 鈴木氏からの相談を受け、岡田氏は従来の事務所仕様から事務所兼住居として使用できるSOHO物件へのリノベーションを提案。「HEIBON APARTMENT」として新たに生まれ変わった。新しく生まれ変わった同ビルのテーマは「平凡という名の非日常」。ニューヨークのアパートメントのような年季を感じさせる建物の佇まいと、入居者が快適に暮らし・働くことのできる空間づくりに注力している。  工事は、経年劣化が進行していた建物そのもののリニューアルに加え、遊休化していた建物4階と5階の2フロアのSOHOへのリノベーションを同時並行で展開。工事後の2フロアは大人の上品な空間づくりを意識した内装が目を引き、フロアごとに異なる間取りが大きな特徴。生まれ変わった同ビルは感度の高い層から注目を集めている。また、1階フロアはリニューアル工事を実施した上で岡田氏率いるユースターがオフィスとして入居。専有部分のみの投資回収期間は約2年を想定している。


○オーナーのコメント
 「チャレンジするからには中途半端なものではなく、『チャレンジして良かった』と思えるようなことをしたい。岡田さんはそうした当社の想いを見事に形にしてくれたと思います。これからは指をくわえて傍観しているだけではなく、『平凡商事新富ビル』のように保有する資産を生かす投資に積極的に取り組んでいきたいと考えています」(鈴木氏)


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