不動産トピックス

クローズアップ バリューアップ投資編

2016.07.25 14:43

 築古物件や空室率の高い物件は収益を生み出せず、投資の対象外になることも多い。が、ここで紹介する事業者はそのような築古不動産をニーズに合わせてバリューアップし、新たな収益不動産として蘇生させることを得意としている。彼らのサービスと狙いから見えてくるものは何か。

アステティックスジャパン 古民家再生を事業化へ
 アステティックスジャパン(愛媛県松山市、以下「同社」)は先月1日にNOTE(兵庫県篠山市)と事業提携を発表した。同社加盟の全国ネットワーク企業を通じて収集し一元管理された「空き家古民家情報」をNOTEと共有することで、活用可能な物件をピックアップしプラン構築から資金調達・事業者とのマッチングを行い、これまで有効活用されていなかった全国の古民家を再生させることを目的とした事業を開始した。
 従来、投資目的となる不動産業界におけるアセットマネジメントは都市エリアでしか存在しなかったが、NOTEでは設立7年余りで50棟以上の古民家を再生することに成功。「まちづくり事業」や「地域活性化事業」として古民家と地域性を生かした取り組みを実施している地域は多くあるが、事業として古民家が再生・活用されるケースはわずか数棟で、事業化までは至っていないのが現状だ。今回の提携により、今後は全国各地で広く古民家再生を事業化することにより新たなビジネスモデルを構築し、弊社が一元化した古民家情報によって関連業界に対して業務拡大への接点を作り、地域活性化をさらに推し進めていくことが期待される。

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