不動産トピックス

クローズアップ 防水編

2015.09.07 11:31

 防水加工はビルオーナーにとって欠かせないもの。しかし、いい加減な仕事をされてはたまらない。ここでは、ビルオーナーに最適な防水方法を紹介していくとともに、施工技術にも自信を持つきぎょうがそろっている。

SUN・ROOFテクノロジーズ コスト削減と安心が両立する防水施工 30年間初期投資以外無料
 SUN・ROOFテクノロジーズ(東京都新宿区)は防水せ王を主要事業としている会社で、シート防水「NOVOtan」の日本販売代理店事業を行っている。同製品はドイツ企業が開発した製品で、これまでの防水施工技術に比べて耐用年数の長さが売りだ。
 「30年保証」と銘打つ「NOVOtan」。この保証の期間中、オーナーにかかるコストは導入時の初期費用と押え金物とシーリング材のメンテナンスのみんで30年間、点検などの費用は一切かからない。同社代表取締役の荒岡伸行氏は「初期の導入費用はほかの防水加工よりも若干高くなりますが、長期的スパンでみればそれを補って余りあるだけの長寿命な施工が可能です」と話す。ビル・マンションの陸屋根に用いる防水シートであるが、空調などの露出配管や室外機が屋根の大部分を占めて固定されている場合には施工が難しい。
 そのような場合もあるが、質は確か。この防水施工技術は本場ドイツの名車であるベンツにも用いられている。また施工してからの耐用年数として30年を謳うが、ドイツの事例では施工から42年を経てもなお「NOVOtan」が有効であるという例もある。可塑剤を含まない本製品は基本的に劣化しないので、シートの硬貨、ひび割れが発生しない。30年以上経過してもなお、新品同様の弾性を保っている。
 引っ張り強度・伸び率がJIS規格の1.6倍、引き裂き強度がJIS規格の3倍以上ある為自身にも強い。また、確かな質は確かな技量をもって施工してこそ。同社では高度な施工技術を持つスタッフを幾人も抱えており、この点でも万全な体制を整えている。  「弊社はNOVOtanを中心に建物のオーナー様のニーズに適したご提案ができるように、ウレタン防水や一般的なシート防水工事も承れます。その他、外壁補修・塗装工事など幅広く対応し、すべてのオーナー様に寄り添ったサービスを展開していきたいと考えております」と話している。
 30年保証と長期的視点でコスト安となる「NOVOtan」。導入を検討するのであれば、確かな技術ときめ細やかなサービスを提供できる会社にしたい。

クオリティサービス 中間マージンを削減した自社施工が一番の魅力
 雨風・紫外線などによりビルの屋上が劣化する事は、ビルオーナーにとって悩みのタネである。屋上の防水層が経年劣化で痛んできた場合、早い時期に改修工事を行わなければならないが、改修工事を行うには多額の工事費が掛かる。クオリティサービス(千葉県柏市)代表取締役の江森清氏は、「当社は実績のある職人を多く抱えており、自社施工なので工事費を抑えることができ、そこが強みです」と語る。
 ビルの改修工事を行う際に施主がメンテナンス会社に依頼すると、下請けの工事請負会社・更に孫請けの個人経営の職人を使うときがあり、中間マージンが発生する場合がある。同社では自社の職人で施工を行い、中間マージンが発生しないようにする。その分工事内容を充実させ、より耐久性を上げた屋上防水層となる。
 同社は施工前にビルの現状・劣化具合をチェックし、施工方法も含めてオーナーに報告する・既存の防水層や屋上にある手摺・設置物・架台などの不具合を見積りと共に提出し、実際の施工にあたっては不具合箇所の補修を工程ごとに写真撮影し、後日ビルのオーナーに報告するスタイルに徹している。
 同氏は「今後のビル管理を考えると、屋上防水は必須の補修項目であり、不全を治すための補修項目を出来るだけ手を加えるという事が、結果的に建物全体の劣化・漏水等のリスクを軽くし、加えて補修費用の削減に繋がると思います」と話す。
アサヒペン 遮熱効果のある簡易防水塗料
 各種塗料、カベ紙・障子紙等のインテリア用品、住宅用洗浄剤・補修材等のハウスケア用品、園芸用品等の製造、輸入及び販売を行う企業であるアサヒペン(大阪市鶴見区)は、水性屋上防水遮熱塗料を販売している。
 この製品の特長は、遮熱効果のある簡易防水塗料で、各種シート防水面、ウレタン塗膜防水面、アスファルトシングルにも塗装できるということである。
 特殊顔料と中空ビーズの相乗効果により太陽光照射時の赤外線を反射し同じ色の従来の塗料に比べて陸屋根やベランダの表面温度上昇を抑え、高い遮熱効果により塗膜の熱による劣化を防ぐ。同社従来品との比較で、屋上表面温度には13度から9度の差が出るという。HALS(紫外線劣化防止剤)配合により耐候性にも優れている。ローラーバケで簡単にきれいに塗ることができ、砂骨入りのため滑りにくい仕上がりになる。
 同製品はライトグレー、ライトグリーン、ダークグリーンの3色があり、3リットル、5リットル、10リットルが販売されている。成分は合成樹脂(アクリル樹脂)、顔料、水。塗装回数は2回塗りが標準だ。
 用途はコンクリートの陸屋根やベランダ、塩化ビニールシート防水面、ゴムシート防水面、各種シート防水面などへの使用が想定されている。なお、ゴムシート防水面の使用に際しては、専用のシーラーが必要となる。
 また注意点として、FRP防水面には塗装できず、絶えず水がかかる場所や水につかる場所、いつも湿っているような場所への使用には適していない。

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