不動産トピックス

編集後記

2014.05.26 10:14

 今月17日、東京・国立競技場で開催される予定だったポール・マッカートニーの公演が中止となり、公演を見られなかった人々が残念がる様子などが報道などで大きく伝えられていた。実は国立競技場は、毎年この時期は関東の大学生の陸上競技の大きな対抗戦が開催されていたのだが、多くの関東の学生陸上選手は、解体前の「聖地」で走る機会を、ポール公演によって失った。ポール公演にあたっては人知れず「収益」や「経済効果」と「学生アスリートの夢」の二者択一があったのだと想像した。建築物の使われ方について、非常に考えさせられる出来事だった。(工藤)

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