不動産トピックス

今週の一冊

2014.01.06 10:07

相続成功には途中経過や出口戦略が必要

大増税時代に大損しない相続税対策
著者 北村英寿
出版 幻冬舎メディアコンサルティング
発行 平成25年11月27日
価格 740円(税別)

 資産税を中心としたコンサルティング業務に従事し、「六本木ヒルズ」や「白金プラチナタワー」などの再開発案件にも携わった経験を持つ税理士・北村英寿氏がリリースした渾身の一冊。
 「タイミングが遅かった」や、「現金がなかった」など、相続に対する無知ゆえに思わ損失や苦労などをしてしまった資産家をこれ以上増やさないようにという、著者の思いが込められており、相続税対策を成功させるためには、「途中経過」や最終的な「出口戦略」まで考える必要があることを前書きで説く。
 第一章「都心の小さな一軒家も、巨額の相続税の対象になる時代」では、相続で問題になりやすい点、第二章「知識不足が招く、悲惨な相続失敗を回避する税理士の手腕」では、税理士の手腕を見極めるためのさまざまなポイントをそれぞれ紹介。さらに著書名と同じ第三章「大増税時代に大損をしない相続税対策」では、個人や法人による賃貸不動産の所有や「実はまだまだできる消費税還付」など、多くの相続税対策のノウハウが盛り込まれている。
 相続に関するさまざまな仕組みわかりやすい図解で説明されており、ビルオーナーや、ビルオーナーから相談を受ける立場の方々にとっても必読書と言えるだろう。

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