不動産トピックス

クローズアップ 監視カメラ編

2013.08.26 17:23

 ビルの用途や規模、立地によってセキュリティ対策はさまざまな方法を採用している。そのなかでも、監視カメラを導入しているビルは非常に多いのではないだろうか。ビルメンテナンスにおける警備部門の一部を担う監視カメラには、どのような種類や機能が備わっているかを、本頁では紹介する。

三菱電機 デジタルCCTVシステム 高精細・好感度で拡張性に富む
 三菱電機(東京都千代田区)では、監視カメラシステムのシリーズとして、高精細・高感度で、拡張性に富んだデジタルCCTVシステム「MELOOK―DG」シリーズを販売している。
 監視対象とその背景などを、それぞれの照度が異なる画像データを適切な画質に自動設定する機能「スーパー・ファイン・ビュー2.(SFV2.)」によって、明暗差の大きい逆光の場面でも、自然な画像に補正することができる。薄暗い通路や非常階段なども鮮明に表示できる「デジタルノイズリダクション(DNR)」機能も搭載。また、低い照度のもとで素早く動く被写体の残像やブレを抑制する機能もある。
 画質の面では、約123万画素という高精細画像(SXVGA…1280×960)を、毎秒約30コマというなめらかな動画にするため、高い画質を実現している。SXVGAの画像をそのまま長時間記録できる、4TB(テラバイト)という大容量のHDDを搭載している。
 監視するパソコン1台につき、カメラを512台、レコーダー255台までを一元管理することができる。

クマヒラ 1台で広範囲の監視が可能に
 セキュリティメーカーの老舗・クマヒラ(東京都中央区)では、監視カメラ用デジタルレコーダー「ランガード SX―H2」を、今年5月から販売している。
 同製品は、16台のメガピクセルネットワークカメラ(デジタル)に加えて、CCTVカメラ(アナログ)を最大16台まで同時に接続することができる。この機能により、既存のアナログカメラを同製品に接続して、継続して使用し続けることが可能だ。
 また、全方位カメラに接続することで、1台でカメラ複数台分の広範囲を監視することが可能になった。パノラマカメラに接続することで、動きがある対象物の動線を追跡することもできる。また、製品本体の前面パネルに吸気フィルターを装備しているため、自身で容易に手入れをすることができる。これにより製品の故障の大幅な軽減につながる。
 本体にウェブサーバー機能を搭載し、ネットワーク内のパソコンやタブレット端末のブラウザからも監視や検索することが可能。撮影画像のデータを圧縮するために、高圧縮方式の「H.264コーディック」を採用しており、効率的な録画方法を実現している。
 操作はタッチパネル方式でより使いやすくなった。他のセキュリティ設備と連携させて活用することもできる。
 「アナログカメラの接続が接続可能であるため、すでに使っているアナログのカメラも捨てずに活用できることがユーザーの方のメリットになっているようです。また、全方位カメラによってカメラ複数台分の広範囲を1台で監視することができるため、カメラの設置台数が減り、周囲に対し『監視している』という威圧的な雰囲気を緩和させることにもつながります」(赤地氏)

キヤノン 古HD対応のネットワークカメラ
 キヤノン(東京都大田区)では、フルHDに対応したネットワークカメラ「VB―H41/VB―41B」「VB―H610VE」「VB―H610D」「VB―H710F」を販売している。
 従来の映像圧縮通信エンジン「DIGIC NET」と比較して、通信性能が大幅に向上した「DIGIC NET2.」を搭載している。これによって、大容量のフルHDデータを最大で毎秒30フレームで配信することができる。高画質でコマ落ちがない、スムーズな映像を作り出すことが出来る。
 カラーでの撮影時には0・4ルクス、ナイトモードでの白黒撮影時には0・02ルクスという最低被写体照度に対応しており、月の明かり程度の環境下においても、低ノイズなカラー画像の撮影を可能にし、夜間の監視などで効果を発揮する。
 また、業界標準通信インターフェース規格である「ONVIF(オンビフ)2・2バージョン」に対応しているとともに、機器の性能分野別で連続性を保証する認証方式「Profile S」にも対応しており、他のONVIF準拠製品との相互連続性がより向上、システムの拡張性を発展させている。

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