不動産トピックス

今週の一冊

2013.07.22 15:55

広範な専門知識を分類・整理し分かりやすく解説

ベーシック不動産実務ガイド 入門から最新理論までをナビゲート
編者:東京都不動産鑑定士協会
発行:平成25年2月25日
出版:中央経済社
価格:3600円(税別)
 
 不動産ビジネスに初めて携わり、不動産について学ぼうとしても不動産は一つのジャンルに限って勉学に取り組めばいいというわけではなく、調査・取引・評価から会計・税務・証券化まで幅広い知識が必要とされるため、基本的な知識を習得するうえで、どこから手を付ければよいのか分からずに困ったという経験があるだろう。
 本書は実務の最前線で活躍する不動産鑑定士が多方面にわたる不動産をめぐる専門知識の中から必須と思われるテーマを厳選し、入門書としてコンパクトに解説している。 その他にも、知識を深めたい読者には情報をどこで入手できるのか、またはどのような専門書があるのか最新理論を案内しているため幅広い読者層が楽しめる一冊になっている。
 本の内容は第1章不動産の調査、第2章不動産の取引、第3章不動産の評価、第4章不動産と企業会計、第5章不動産と税務、第6章不動産の証券化、第7章不動産を巡る新潮流で構成。各章を20~30項目に細分化して図表をもとに簡潔に説明を行っているとともに、各項目は独立形式のため読者がどこからでも読みやすいように工夫されている。さらには、参照文献・データをQRコード化して資料探しの迅速化・効率化を図っているほか、巻末付録にはアプリの仕事に有用な使い方を提案してスマートフォンの活用術を紹介している。

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