不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2013.04.01 17:08

アイシン精機 停電時でも稼働可能なガスヒートポンプエアコン
 アイシン精機(愛知県刈谷市)は、同社が販売しているガスヒートポンプエアコン「エグゼア」の基本機能を受け継いだ上で、停電時でも稼動し電力供給を可能とした「GHPハイパワープラス」を発売した。
 ガスヒートポンプエアコンは、ガスエンジンで冷暖房を行う空調システムであり、電力とガスを組み合わせて使うことにより、電力のピークカットや節電に貢献する。ただ、これまでのガスヒートポンプエアコンは、エンジンを起動するには系統からの電力が必要であり、停電時に使用できないというデメリットを抱えていた。今回発売された「GHPハイパワープラス」は、前述のデメリットを補う機能として、バッテリーを電力供給源として新たに追加したことで自律運転が可能となり、系統からの電力がない停電時でも空調を運転することを可能とした。さらに、ガスエンジンを駆動させて発電した電力により、空調以外の照明やテレビ、パソコンなどの電化製品が利用できる。これにより、震災や電力供給不足などによる停電時対応として、避難所となる学校、公民館などの災害時に安全性を確保しなくてはならない施設の安全性向上を図ることが可能となった。また、電力会社との系統連係協議が不要であり、工費や初期投資費用の削減も実現している。

サンビルメンテナンス 創業40周年の社会貢献「だれでもトイレ」に音声案内情報装置寄贈
 サンビルメンテナンス(東京都品川区)は今年創業40周年を迎え、その記念事業として社会貢献を目的に視覚障がい者・身体障がい者のための音声情報案内装置「ポッチ」を、「東京都多摩障害者センター内だれでもトイレ」に11台、「東京都障害者総合スポーツセンター内だれでもトイレ」に9台、合計20台寄贈した。
 今回寄贈された「ポッチ」は、視覚障がい者向けの音声情報案内装置。多目的トイレの構造に合わせて音声を録音することで、付き添いを必要とせず視覚障がい者に便器や洗面台の位置やトイレットペーパーの設置箇所を案内できる装置である。
 寄贈にあたって同社代表取締役社長である首藤公明氏は「大型施設や公共施設に設置されている多目的トイレはユニバーサルデザインになっておらず、便器やトイレットペーパーの位置が施設によって異なるため、視覚障がい者は大変不便な思いをしているのが現状です。そのため、付き添いを必要とする、あるいは一人で入るにしても杖や素手で便器の位置を確認しなくてはなりません。しかし、このような視覚障がい者の方の声はなかなか世間には届かず、音声情報案内装置の普及も一部公共施設に留まっています。今回の社会貢献事業は、多目的トイレの使用環境を改善するとともに、このような問題があることを皆様に知っていただく、加えて日本が招致活動をしているパラリンピックの環境整備にも貢献できればと計画したものです」と話す。  また、民間施設に対する音声情報案内装置の設置はあまり進んでいないのが現状とのことで、首藤氏は「企業にとってCSRの効果もある」と話す。

フィリップスエレクトロニクスジャパン LED高天井照明器具5月から順次販売
 フィリップスエレクトロニクスジャパン(東京都港区)は、工場・倉庫向けのLED高天井照明器具である「GreenPerform LED」の開発を発表し、5月から順次販売予定となっている。「GreenPerform LED」は、天井の高い工場や倉庫などで使用されている250W・400Wの高天井用水銀灯との置き換えを前提として開発されたLED照明器具。商品ラインアップとして、同社は高い光束で用途に合わせて1万ルーメンタイプと2万ルーメンタイプを用意している。また、同製品の特徴として、1Wあたり100ルーメンの高い発光効率により、従来の水銀灯と比べて70%以上の消費電力削減が可能となる。さらに、同製品は特殊な放熱構造を有しており、この構造により5万時間の長寿命を実現している。これにより、消費電力のランニングコストを削減するだけでなく、メンテナンスコストの軽減にも貢献する。

LIXIL 片面開口空間においても自然喚起を実現
 LIXIL(東京都千代田区)は、ビル用自然換気商品「シーガルウィンドウ」を3月1日から販売している。
 一般的に、風の力を用いた自然換気を行うには、風上と風下の2方向に開口を設けなければならない。しかし、風上と風下の2方向に開口を設けることは平面構成上、困難であることが多い。「シーガルウィンドウ」では、建物に当たった風が外壁面に沿って流れるという特性を活用し自然換気を行うという仕組みを持つ。これにより、一方の壁面にしか開口がないような片面開口空間においても風の力による自然換気を実現することができる。
 また、意匠性という点については、開口幅を180mm(有効開口110mm)としてスリムな意匠を実現すると同時に、外部侵入による防犯性や乳幼児の転落危険性も大きく低減し安全性を確保している。さらに、オペレーター操作により、きめ細やかな風量調整を実現すると同時に、オペレーターと締り装置を無目周辺にまとめることで、操作性の向上を図っている。
 カラーは、シルバー・NTBグレー・NTBステンカラー・NTB2号(ライトブロンズ)、NTB4号(ダークブロンズ)、NTB5号(ブラック)の6種類。参考価格は、段窓使用H=1800RC枠シルバー5万6900円(消費税、組み立て代、取付費、運賃等は含まれず)となっている。

三菱電機ビルテクノサービス 空調見える化サービスを展開
 三菱電機ビルテクノサービス(東京都千代田区)は、ビル用空調設備の既設配管を有効利用し、低コスト・短工期で省エネの空調機器へリニューアルする「三菱電機製ビル用マルチエアコン<リプレースマルチ>」の販売強化を目的に、「電力使用量(ビル全体・空調設備)」/「空調運転データ」の見える化をはじめ、遠隔での「空調運転操作/スケジュール制御/ローテーション運転制御/ピークカット制御など」を低価格で提供する<空調見える化サービス「ecoリモート」>を3月1日から発売開始している。
 同サービスの基本機能の一つであるデータ閲覧機能では、管理装置により収集したデータを同社ファシリティセンターのサーバーに格納し、インターネット経由でユーザーのパソコンにて閲覧、そして、現在の電力量、空調機運転データと過去のデータを比較することが可能である。また、複数拠点のデータを一元管理(データ閲覧、計測データの一括集計・管理)も可能としている。
 その他の基本機能として、遠隔運転操作機能も搭載しており、運転・停止、運転モード、温度設定、風速、風向き、手元操作禁止、温度設定範囲制限など運転操作が可能。
 さらに、オプション機能として省エネ制御機能も用意しており、省エネ制御・ピークカット・省エネ/ピークカット制御履歴閲覧を選択することもできる。

ハーマンミラージャパン イームズラウンジチェア&オットマンの新オプション販売
 ハーマンミラージャパン(東京都千代田区)は、イームズラウンジチェア&オットマンの新しいオプションの販売を開始する。
 3日にはイームズラウンジチェア&オットマンの張地オプションが従来の3色(ブラック、ミンク、アイボリー)の皮革から11色に増え、より豊富なカラーから張地を選ぶことが可能となっている。また、5月には従来の3つのプライウッドシェル(ウォールナット、サントスパリサンダー、ナチュラルチェリー)に、新しく2つのオプション(ウォールナットオイル仕上げ、サントスパリサンダーオイル仕上げ)が加わり、全部で5つのプライウッドシェルから選択できるようになる。
 また、同社はラウンジチェアとオットマンをセットで購入した場合の特典として、従来よりも約10%割引された特別セット価格を提供している(特別セット価格対象は、ウォールナット/黒皮革張りとサントスパリサンダー/黒皮革張り)。
 チャールズ&レイ・イームズがデザインしたイームズラウンジチェア&オットマンは、1956年に製品化されて以来、優雅な外観と快適さを備えた逸品として認められ、ニューヨーク近代美術館やシカゴ美術館などに収蔵されている。

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