不動産トピックス

今週の一冊

2012.12.24 17:15

近い将来、東京にゴーストタウンが誕生 活気ある街づくりに必要な対策とは

東京は郊外から消えていく!首都圏高齢化・未婚化・空き家地図
著者:三浦 展
出版:光文社
発行:平成24年8月20日
価格:800円(税別)

 先日の衆院選では自民党が圧勝した。有権者はこの政権交代劇を見て、日本の将来に明るい希望を見出したかどうかは定かではないが、日本全土に渦巻く停滞感を少しでも払拭してほしいとの願いを込めて投票したに違いない。
 しかしながら、選挙の結果がどうあれ、日本が直面する未来は悲観的な予測が満載だ。例えば本書の過激なタイトル「東京は郊外から消えていく!」は決して非現実的なものではなく、近い将来確実に起こりうる大問題だと本書は説く。地方都市に見受けられる限界集落ならいざ知らず、人口密度世界一を誇る東京にゴーストタウンが誕生する。にわかに信じられないショッキングな事態はすぐ目の前に迫っているという。
 団塊世代が青春を謳歌した時代、東京の郊外に大量の住宅が誕生した。しかし、少子高齢化の影響で、人口減少社会が到来した現在、そうした住宅の40%が空き家になると予測されている。さらに、現在の日本が抱える諸問題(単世帯の増加、少子化)がゴーストタウン誕生に拍車をかける。本書の至る所に散りばめられたデータがその裏付けとなる。
 ゴーストタウンが誕生するのは昔ながらのコミュニティとして住宅地が失われたからだろう。解決策として本書の最後には「オールドタウンをゴールドタウンに変貌させる方法」が示されているのが救いになる。


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