不動産トピックス

ビルオーナーための建築設備・最新情報

2012.10.15 17:52

シャープ 建築用ガラスとして活用可能なシースルー太陽電池モジュール
 シャープ(大阪市阿倍野区)は、発電と採光を両立でき、建築用ガラスとして活用できるシースルー太陽電池モジュール「NA-B095AA」を発売した。太陽光発電システムは屋根への設置が一般的であるが、同製品は窓ガラスやベランダの手すりなどに設置することができ、同社は建材としての提案を行うとしている。
 同製品は、屋根などに設置する一般的な太陽電池モジュールで採用されている金属フレームを無くし、合わせガラス構造を採用することで、一般的なガラス建材と同様にサッシや手すりの枠などに納めることが可能。セルに細かなスリットを施しており、発電しながら適度に光を室内に取り込むことができ、熱を遮ることもできる省エネガラスとして、窓や手すり、カーテンウォール、庇など様々な場面に設置することができる。
 デザインは黒を基調としたスタイリッシュな外観で、建物との調和を実現。建物内外から見える場所に設置するため、環境対策への取り組みのアピールにも効果的となっている。同社は住宅用や産業用の太陽光発電システムに加え、建材と一体化して活用できる今回の新製品をラインアップ化し、ソーラーシステムのリーディングカンパニーとして更なる普及拡大に努めるとしている。

クボタシーアイ 地震に強い水道用高密度ポリエチレンパイプ・継手
 クボタシーアイ(大阪市浪速区)は1日より、建築設備の給水用途に使用する配管材である水道用高密度ポリエチレンパイプ・継手を発売した。同製品は軽量で地震の影響を受けにくく、耐久性に優れた管材として集合住宅をはじめ様々な施設の敷地内・建物内における給水配管に適している。ピット内給水管や給水立て管に使用されることが多い呼び径20~40は、狭いところでの作業性を考慮し、電気融着継手にクランプ機能を内蔵することで、優れた施工性を実現。地中埋設給水管に使用されることが多い呼び径50以上は、地中埋設用の水道用耐震管材として広く流通し、国土交通省観衆の「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)平成22年版」等に記載されている日本水道協会の規格品「水道排水用ポリエチレン管、管継手」を採用している。
 また、製品の主原料には高強度かつ適度な伸び性能を確保した「高密度ポリエチレン樹脂PE100」を採用し、加えて、パイプと継手の接続に電気融着「エレクトロフュージョン接合方式」を採用することで、優れた耐震性・耐食性を発揮する。  

ジェネシス 高精度地震時警報システムを開発
 環境事業やマーケティングサービス事業を行うジェネシス(東京都港区)では、生産工場や大型商業施設、各種ライフライン、インフラ施設、医療施設など幅広い分野における減災を目的とした高精度地震時警報システム「ガイアセンサ」の販売を行っている。このシステムは地震時における人の迅速な避難対応や、工場などでの事業継続に実質的に効果を発揮することが実証されている。
 「ガイアセンサ」では、工場などユーザーの施設に3台の地震計を設置する。現地地震計から得られるリアルタイムの波形データと気象庁が運用している緊急地震速報のデータを融合処理し、極めて精度の高い地震動の予測を行い各種防災対応のための制御信号を発信する。これにより、あらかじめ設定した値以上の震度・最大加速度が予測された場合、ユーザーは事前に工場の生産設備を自動停止させたり、バックアップ電源の起動を行うなど、施設の設備を保全するのに必要なトリガー信号を発報する。施設内にいる従業員や顧客の安全を図るために、施設内の構内放送システムと連動させ、自動扉を開放し避難路確保を行うなど、防災システムと組み合わせることで、迅速な避難に繋げることも可能である。なお、「ガイアセンサ」は同社のデータセンターとネットワーク接続され、高信頼度を維持するために常時監視が行われる。

エービーシー商会 コンクリート構造物の耐久性を向上する保護材
 エービーシー商会(東京都千代田区)は5日、コンクリート構造物の劣化を抑制し、耐久性を向上させる含浸性コンクリート表面保護材「RCガード」を発表した。建設から40~50年程経過したコンクリート構造物の劣化における維持・保全が注視される中、今年7月に土木学会より、新設コンクリート構造物の耐久性向上あるいは既存構造物の補修技術の向上に貢献することを目的とした「けい酸塩系表面含浸工法の設計施工指針(案)」が発表された。「RCガード」は新設・既設構造物のロングライフ化に貢献する製品となっている。

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