不動産トピックス

今週の一冊

2012.08.27 17:30

東京スカイツリーの建築技術を網羅

東京スカイツリーの科学 世界一高い自立式電波塔を建てる技術
著者:平塚 桂
出版:ソフトバンククリエイティブ
発行:平成24年8月10日
価格:952円(税別)

 世界一高い自立式電波塔「東京スカイツリー」が今年5月22日に開業した。その高さは634mという驚異的な数字である。それまで国内一の電波塔であった東京タワーの約2倍。開業以来、多くの観光客が押し寄せる人気スポットとして活躍しているのは誰もが知るところである。
 しかし、誰もが知る存在の東京スカイツリーだが、この巨大建造物がどのような目的で、どのようにして作られたのかを知っている人は意外に少ないのではないだろうか。世界一の高さを実現するためには、世界一といえる最先端の技術が詰まっているのだ。
 本書は、地震大国・日本において、前代未聞の高さを実現した東京スカイツリーで用いられた最先端技術を幅広く紹介することに主眼を置く。1問1答形式で、全42の疑問について解説が行われており、本書を熟読するだけで「東京スカイツリー通」を自認できる豊富な内容である。東京スカイツリーが建てられた目的から、設計・建築方法まで紹介しているが、3年半という短期施工を実現した方法や天望回廊の取り付け方法など、マニアックな話題が満載となっている。また、写真や図解ではイメージを捉えにくいが、本書では、イラストによる解説を多用することで「料理のレシピのように(本書)」分かりやすく、詳細に解説する。

PAGE TOPへ