不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2012.06.04 10:59

日立アプライアンス 小規模店舗向け小型タイプのヒートポンプ給湯器 10kWタイプのラインアップ
 日立アプライアンス(東京都港区)は、自然冷媒COSヒートポンプ給湯機「日立業務用エコキュート」の新たなラインアップとして、小規模店舗向けの小型10kWタイプ「RHK-10BDS」を発売することを発表した。
 エコキュートは、地球温暖化係数が極めて低い自然冷媒(CO2)使用したヒートポンプで、大気中の熱を集めて湯を沸かすため、給湯にかかる光熱費を抑えることができる。
 「RHK-10BDS」は、湯を沸かす10kWヒートポンプユニットが1台と、湯を貯めるタンクの容量を560リットルとした貯湯ユニット1台の組み合わせで、家庭用のエコキュートと同様の面積で設置できる仕様とした。新しく開発したヒートポンプユニットは、急に沸き増す際にも対応できるよう、加熱能力を10kWとした。また、小規模な飲食店などの業務用途として一般的な、三相200V電源仕様とし、電気料金が安い低圧電力契約にも対応している。
 さらに同社の家庭用エコキュート「ナイアガラ出湯」シリーズ同様、水道水を瞬間的に沸きあげた中温水(約35~40℃)と、タンクの湯を用いた高温水(約65~80℃)の2温度同時給湯も可能だ。
 加えてビルインテナント店舗での設置を可能にする階下給湯や階上給湯、井戸水や高度の高い水道水にも対応する。

岡村製作所 軽量移動間仕切りシリーズ新型発売 デザイン性が向上しシャープな印象に
 岡村製作所(横浜市西区)は、天井裏補強工事が不要な簡易施工型移動間仕切り「Carrera(キャレラ)」の新型モデルの発売を開始したと発表した。「Carrera」は、軽量で扱いやすい移動間仕切りとして、10年以上続いているロングラン製品。レールを天井にビス止めで取り付けることがでる。また、天井裏の下地工事が不要であるため、短時間で手軽に設置でき、パネル下部がキャスター付きで、軽量であるため移動がスムーズで扱いやすいことが大きな特徴だ。
 今回の新型モデルは、このような特徴をそのままに、よりデザイン性の高い間仕切りとして新たに登場した。パネルフレームの形状を、従来のR形状からスクエアの形状に変更し、印象的なデザインにした。パネルの厚さについても従来と比べスリム化し、全体的にシャープな印象に一新した。また、パネルは6種類のパターンから選択可能で、空間のイメージに合わせたフレキシブルな演出が可能。フレームカラーは3種類、表面材は木目調を中心に豊富な種類を追加して、17種類を取り揃えた。

三菱電機/三菱電機ビルテクノサービス 新たなエレベーターリニューアルメニューを開始
 三菱電機(東京都千代田区)と三菱電機ビルテクノサービス(東京都荒川区)では、既設の4人乗り小型エレベーター「Compact4(コンパクトフォー)」の制御部のみの改修によって、短工期・低コストで安心・安全・快適性の向上を実現する新たなリニューアルメニュー「Elemotion+(エレモーション・プラス)for Compact4」を共同開発し、6月1日から販売を開始した。
 改修工事による連続休止は3~5日。連続休止日数が1カ月程度もかかる一括改修工事と比較すると、大幅な工期の短縮となる。乗り場やかご室などを流用することで、一括改修より約40%以上のコスト削減を実現する。
 そのほか、インバータ制御方式の巻上モーターへの変更や、かご内戸閉ボタンや気配りアナウンス、全階の乗り場へのインジケータ標準装備などにより、乗り心地と使いやすさを向上した。また、建築基準法施行例に対応した機能を標準装備している。リニューアルの対象となるのは、平成6年までに設置された三菱電機製巻胴式小型エレベーター「Compact4」となっている。

クレアテラ 空調室外機打ち水装置を大型改良
 クレアテラ(東京都世田谷区)では、冷房用電力の削減を目的とした節水型の空調室外機純粋打ち水装置「スマート打ち水AC」を、大型改良して販売を開始したと発表した。
 原子力発電所の全面停止という状況で、電力不足と電力料金高等が必至となり、快適性を保ちながら電力消費量を削減する努力が求められており、その一環として、同社では「スマート打ち水AC」を開発・発売した。
 冷房装置は冷媒を熱媒体として利用、室内から奪った熱を、室外機で外に放出するが、室外機のアルミフィンに散水して冷媒を効果的に冷却すると、室外機の効果が向上し、消費電力を15~20%削減する。
 しかし水道水や井戸水で散水すると、水中の微量の不純物が、蒸留残渣となり、室外機のアルミフィンに沈着して、冷房の効率低下や、室外機の劣化の原因となる。新たに開発した「スマート打ち水AC」は、水道水圧で製造した純粋を、冷媒温度により制御しながら必要最低限の純粋を間欠的に散水する方法で解決した。
 今回の改良は、フィルターが飽和するまで使い続けられるよう、自動的に水質測定しながら純水を製造する、フィルターの再生を現場で簡単にできるなどの機能が新たに加わった。
 純水製造にかかるコストが大幅に削減され、投資回収は3年以内になる。

パナソニックエコソリューションズ 節電対策に最適なLED新シリーズを発表 明るさ控えめで安全なリニューアルを実現
 パナソニックエコソリューションズ(大阪市門真市)は、安全性に配慮した口金システム(GX16t-5)の節電対策に最適な「直管形LEDランプ搭載ベースライトLPシリーズ」を、7月9日より順次発売する。
 従来の2400ルーメンタイプよりも明るさと消費電力を抑え、省エネ性を高めているため、さらなる節電が可能となる。同製品は、「直管形LEDランプ用交換ユニット」と、「直管形LEDランプ搭載ベースライト」(いずれもランプ別売)で、専用ランプとの組み合わせによって販売する。節電のために間引き点灯がなされているオフィスや、明るさよりも省エネ効果が重要視される倉庫、バックヤードなどに適している。「交換ユニット」でのリニューアルは、既設の蛍光灯器具本体をいかしながら、安全なリニューアルが可能となる。また、約3年で初期投資回収が可能だ。
 東日本大震災以降、LEDの需要は伸びており、さらにこの夏の電力供給ひっ迫による節電対策で、各企業の照明のLED化がすすむと予想され、同社では蛍光灯からLEDへの節電リニューアルについて、より実現しやすい価格で提供できる新製品を開発した。

テレネット 津波避難対策サービスを開始
 テレネット(長野県飯田市)では、緊急地震速報と連動した津波避難対策サービス「TN津波避難リリースシステム」の提供を開始した。
 大津波から逃れて命を守るための津波避難場所は、東日本大震災以前に指定された低地や、低層建築物のままであることも否めないという状況で、さらに避難場所として指定された高層建築物に関しても、多くがオートロック化されており、普段閉鎖された状態である。現在日本の沿岸部では、津波避難ビルなどの協定を自治体と建物保有者で締結し、津波が来た際には地域住民を避難させるような取り組みがなされているなかで、この高層建築物のオートロックの解除について「誰があけるのか」が問題となっている。
 このサービスでは、大規模地震が発生した際や津波警報が発令された場合に、マンション・ビルのエントランスのオートロックを自動で解除する。また、館内放送に鳴動する、揺れの前にエレベーターを停止するという動作も行う。
 普段から館内放送で、緊急地震速報などが聞ける環境にある、レベルの高いエレベーターの閉じ込め防止機能を持つなどのメリットがあり、自治体の避難場所数の増加にも貢献できる。また、建物の揺れの大きさに合わせた設定が可能である。

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