不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2012.02.13 17:26

パナソニック/他 停電時に自立運転可能なGHP開発
 パナソニック(大阪府門真市)と東京ガス(東京都港区)、大阪ガス(大阪市中央区)、東邦ガス(名古屋市熱田区)の3社は、発電機能がついたガスエンジンヒートポンプ「ハイパワーエクセル」に、停電時にも運転ができる機能を付加した「GHPエクセルプラス」を開発した。パナソニックと3社は、本年4月より同製品の受注を開始する。停電時にも運転が可能なガスエンジンヒートポンプ(GHP)の商品化は国内で初となる。
 GHPはガスエンジンでコンプレッサーを駆動し、ヒートポンプによって冷暖房を行う空調システムである。その中でも「ハイパワーエクセル」はエンジンでコンプレッサーと小型発電機を駆動することで空調と発電を同時に行うことができるGHPである。発電した電力は、本体の室外機で使用する電力を全て賄うとともに、建物内の室内機や照明用に利用することができ、系統電力からの電気購入量を低減することが可能である。しかしながら、発電機能を有しないほかのGHPと同様、起動時にはエンジンなどを動かすことに系統電力を必要とするため、停電時は運転ができない仕組みとなっていた。
 「GHPエクセルプラス」は、冷房能力56kW、最大発電容量3・95kWの「ハイパワーエクセル」にバッテリーを内蔵したもので、通常時に同製品が発電した電力や系統電力をバッテリーに貯める。停電などにより系統電力からの電力供給が停止した場合には、「自立運転モード」に切り替えることでバッテリーに貯めた電力を放電し、エンジンを起動。最大3kWの発電を行う。また、発電した電力を使い冷暖房が可能になるとともに、最大0・7kWをあらかじめ選択した照明に利用することもできる。

ダイキン工業 オールアルミ製熱交換器採用の空調
 ダイキン工業(大阪市北区)は5月1日より、ヒートポンプ式空調機において世界初となるオールアルミ製「マイクロチャネル熱交換器」を搭載した「ZEAS」シリーズの販売を開始する。
 同社は省エネ・省資源などの環境負荷低減だけでなく、設置性の向上、搬入・施工性の向上といったニーズに応えるため、「環境性・軽量化・コンパクト化」を同時に達成する同製品を開発。新開発のオールアルミ製「マイクロチャネル熱交換器」は、冷媒の熱を伝える伝熱管を軽量のアルミ素材に変更し、さらに1mm以下の流路を多数設けることで、冷媒の熱を効率よく空気に伝達できる「アルミ扁平多穴伝熱管」を住友軽金属工業(東京都港区)と共同開発。熱伝達効率を約40%向上することで、従来の熱交換器に比べて同一性能あたりの体積を約20%コンパクト化し、さらに銅からアルミへの素材転換により、約30%の軽量化を実現している。また、同社独自のスイング圧縮機の大容量化や小型高速化技術を取り入れた新型軽量圧縮機の搭載や、日本無機(東京都台東区)と共同開発した薄型軽量防音材の採用により、業界最軽量の室外機の開発に成功。約26%の軽量化により、搬入・施工時の負担を軽減する。
 同社はオールアルミ製熱交換器をはじめとした独自技術の開発に取り組むことで、空調業界における地球環境負荷低減に貢献するとともに、ユーザーのさらなる満足度の向上を追及するとしている。

LED光源普及開発機構 重量200グラムで携帯できる光源測定器
 LED光源普及開発機構(東京都千代田区)は、携帯LED光源測定器「LEDスペクトロナビMK―350」の販売を開始した。
 急速に普及が進むLED照明であるが、数多くの製品が存在していることに加え、日本においては規格化がまだ実施されていないことから、LED照明を設置してみたものの、明るさが足りない、色味が異なるといったように製品カタログのスペックと実際の製品との違和感が指摘されることも多い。
 同製品の特徴は、本体重量が200gと軽く携帯性に優れており、LED照明設置後はもちろん、従来光源の輝度、色度、主波長、演色評価も現場で確認することができる。LED照明設計者やLED照明施工業者のみならず、これからLED照明の設置を考えている建物所有者や管理者にとっても有用な製品となっている。また、本体にはカラーディスプレイが採用されており、前述した光源の特性を映像で確認することができる。ちなみに「MK―350」は台湾のUPRtek社が開発を手掛けており、世界的にヒットしている「FILL LIGHT(2800K~6500K)」の開発過程で生まれている。
 価格は19万8000円。

三菱レイヨン・クリンスイ 業界最小サイズのポット型浄水器
 三菱レイヨン(東京都港区)のグループ会社で、浄水器、医療用水処理装置の販売を行う三菱レイヨン・クリンスイ(東京都中央区)は、業界最小サイズのポット型浄水器、「クリンスイCP002」に新色3色を追加し、4月初旬より発売を開始する。
 ポット型浄水器は、消費者の節約志向やエコ意識の高まりを背景に、出荷統計が平成17年から22年までの5年間で2・2倍に伸びるなど、年々注目度を上げている。同社においてもポット型浄水器は高い伸び率を示しており、とりわけ「クリンスイCP002」は平成22年3月の発売以降、リビングやオフィスでの使用に便利な業界最小サイズのポット型浄水器として好評を得ている。今後も拡大が見込まれるポット型浄水器市場において、同社は今回3色のカラーリングを採用した同製品を発売。水受け部分に鮮やかなピンク、ブルー、グリーンをあしらい、単調になりがちな水回りを明るく彩る。同製品の発売により、職場や住居のインテリア又は好みに応じた製品選択が可能となる。
 当社では今後も使いやすく洗練された形状やデザイン、浄水性能に優れた浄水器製品の開発に努めると共に、安心して利用できる水の提供を通じて、豊かな生活の創造に貢献するとしている。

イトーキ 特徴的な背もたれ形状持つオフィスチェア
 イトーキ(大阪市城東区)は、オフィスチェア「f」を今月から販売している。エレガントで先進的なデザインが特徴の同製品は、フィット&フリーをコンセプトに開発された。座り心地を左右する腰部のフィット感を優しくかつしっかりと実現しながら、肩部や腕の動きを妨げない形状設計で、着座中の快適な姿勢保持を実現する。
 背もたれには同社のフラッグシップチェアである「Spina」と同様にエラストマー素材を採用したモデルのほか、クロスは7色をラインアップし、オフィス空間に個性とアクセントを生み出す。また、簡易な操作でのロッキング調整機能や背もたれの角度調節を設定することで、姿勢の好みが異なる様々なワーカーに快適な座り心地を提供する。
 環境対応においては、部品点数の削減や背・座の交換対応はもちろん、脚部の上面を取り外し交換できるようカバー化し、ロングライフで使用できるよう配慮されている。

東芝ライテック 電球型蛍光ランプD形と同等の光の拡がりを実現
 東芝ライテック(神奈川県横須賀市)は、「E-CORE」LED電球シリーズに電球40W形相当の明るさ(昼白色600ルーメン、電球色485ルーメン)で、電球形蛍光ランプD形と同等寸法で光の広がり約300度を実現したLED電球「T形7・4W」2機種をラインアップし、2月10日から販売している。
 電球形蛍光ランプD形やT形の専用器具は、コンパクトなランプサイズを生かした器具設計となることが多く、E26口金の一般電球形LED電球では取り付けできない場合があった。今回発売した「T形7・4W」は、電球形蛍光ランプD形やT形の専用器具にも取り付けることが可能で、口金横向きに取り付けられたダウンライトをはじめ、ブラケットやペンダントといった器具など、ランプ全体の明るさが必要な照明器具に適している。
 同製品は高い拡散性と光学設計に基づいたグローブ形状を採用し、指向性の高いLED光を拡散し横方向へも配光分布を広げている。同社従来LED電球の配光角約120度に対し、新製品のLED電球「T形7・4W」の配光角は約300度と、電球形蛍光ランプD形に近い光の広がりを実現している。

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