不動産トピックス

クローズアップ 業務用洗剤編

2011.12.19 10:19

 今年も残すところあと10日あまり。年末には恒例の大掃除を迎えることになるが、出来ればきれいに、スピーディーに済ませたいところ。今回は掃除の効率を上げるため、さらには環境にやさしい各種業務用洗剤について取り上げた。

ユシロ化学工業 皮膜すっきり一度で剥離
 「地球にやさしさを」をモットーに、ビルメンテナンス製品などの製造・販売を行っているユシロ化学工業(東京都大田区)では、超強力剥離剤「ベクトルリムーバー」の販売を行っている。ロングライフメンテナンスに最適な剥離剤として開発した製品である。
 1度の剥離作業ではなかなか落しきれないような厚くなった皮膜でもはじかず、高い浸透性で皮膜を溶解するため、1度ですっきり剥離できる。皮膜に素早く浸透して、乾きにくいため、非常にスムーズな作業を可能にする。そのため広い範囲を少ない人数で剥離作業を行う際や、狭く区切った場所での作業の際にも、スピーディーに済ませることができる。
 環境省「内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質(65物質)」や、シックハウスの原因として挙げられた「厚生労働省指針値該当成分(13物質)」を使用していないなど、環境に対する対策も取られている。
 また、容器には再生可能なポリプロピレンペール缶を採用しているため、使用済み缶の回収システムにより、容器のリサイクルによっても環境負荷低減に寄与している。

タクラス 主成分茶葉の酸性洗剤
 外壁用洗剤の製造・販売や清掃業務を展開しているタクラス(横浜市金沢区)では、茶葉を主成分とする植物性の酸性洗剤「タイル・ビューティー」の販売を行っている。
 外壁に付着した水垢や油汚れなどを素早く落すことができる油分解作用を持つ茶葉を主成分とした、植物性の洗剤である。
 ビルやマンションなどの改修工事の際、外壁タイルは補修されるとともに、美観をよみがえらせる清掃メンテナンス作業が行われる。通常、改修工事はおよそ10年ごとに行われているが、外壁タイルには10年分の汚れが付着しており、汚れを落すことは容易ではない。
 同製品は、汚れ分解力が高いことと同時に、さまざまな種類の外壁の汚れに対し、度合いに応じて水で薄めることによって対応することが可能であり、多くの量の洗剤を在庫する必要がなくなり、コストの軽減を実現する。
 主な用途は、ラスタータイル以外の外壁タイルや、ビルなどの1階周辺の外床タイル、オフィスや店舗のトイレ内のタイルなど幅広い。
 対象となる汚れは、煤煙などの油や水垢、かび、シリコンオイルが鉄さびなど。

アムテック クエン酸とバイオのトイレ用洗剤 汚れの原因に効率よく効果を発揮
 業務用洗剤の輸入販売を展開しているアムテック(東京都渋谷区)では、クエン酸とバイオを配合したトイレ用洗剤「バイオボウル」を販売している。
 便器の内側の厄介な汚れの大きな原因は尿石と水垢の二つであり、両方ともアルカリ性のカルシウムが関係している。同製品はこれらを落すために、従来トイレ用洗剤に使われる塩酸ではなく、安全なクエン酸を用いており、クエン酸で落した汚れをバイオが食べるという流れで汚れを落す。
 清掃後は便器に存在し続けるバイオが汚れを食べ続けるため、使用頻度がオフィスビル程度の場合、便器内の清掃が2日に1度で済むようになるという。また、便器に手を入れてこすったりせずに清掃できるようになるため、1度あたりの作業が容易になる。
 また、バイオを配合することによって、高い消臭効果も発揮する。
 同社の代表取締役社長・矢部要氏は、製品について次のように話している。
 「この製品は、トイレの汚れの原因が何かを絞り込むことにより、安全で効率よく汚れを落すことを可能にしました。これを使うことによって、清掃の手間を大きく省くことができますので、作業短縮から人件費削減にもつなげることが出来る製品であると考えています」

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