不動産トピックス

今週の一冊

2011.12.05 12:28

震災の影響を事例ごとに解説

Q&A 震災と建物賃貸借
編著:吉田修平法律事務所
出版:金融財政事業研究会
発行:平成23年7月21日
価格:1600円(税別)

 編著の吉田修平法律事務所は不動産関係、なかでも借地借家問題を専門に扱っている法律事務所として知られる。主宰の吉田氏は定期借家権や終身借家権の立法に関ったほか、短期賃貸借保護の廃止などにも尽力した弁護士。東日本大震災以降、同氏のもとには借家に関する問題についての問い合わせ、なかでもサブリースに関する問い合わせが多く寄せられたという。しかしながら震災がサブリースにおよぼす影響について扱った文献は少なく、「震災の復興の一助となることができるのではないか」(同氏)と一冊にまとめられたのが本書。全5章のうち3章がサブリースについてとなっている。
 東日本大震災を受けて、震災の直接的な被害や今後予想されるテナントの倒産、さらにサブリースが借家関係に与える影響についてQ&A方式で解説。Q&Aは全56ケースにおよび、「借家が半壊したら?全壊したら?」「賃借人が破産したら借家関係はどうなる?」「計画停電の場合の家賃はどうなる?」といった具体的なケースについて解説している。

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