不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2011.09.12 11:11

ソニー オフィスで使える意匠性の高い蓄電池土地の価格をも左右する地盤の性能
 ソニー(東京都港区)は、コンパクトでスタイリッシュなデザインと簡単操作で使用できる家庭用蓄電池(ホームエネルギーサーバー)「CPーS3000E」「CPーS3000W」を今年10月から発売する。
 同社が開発したオリビン型リン酸鉄リチウムイオンを正極に用いた二次電池を搭載した同製品は、加速試験(室温23度、1日1回の充電・放電を行った場合)の結果、内蔵電池は10年以上の期待寿命と算出され、繰り返し長時間の使用が可能になったことを実証した。
 充電方法は家庭用コンセントから直接充電でき、貯められた電気の残量をワンタッチで確認できる。また、充電した電気を電子機器に供給する時は、同製品の側面の2つのコンセントに機器を接続し、出力ボタンを押すだけ。使用できる電気だが、約300W時の蓄電容量により液晶テレビ40型以下なら約2時間半、照明器具(25W)は約10時間使用でき、スマートフォンなら約30回満充電することができる。節電対策だけでなく、緊急時の非常用電源としても活用できる。また、過電流防止機能や保護タイマー、異常温度・異常出力検知機器など、安全性に配慮した機能も搭載。コンパクトサイズ(幅210mm×高さ350mm×奥行き270mm)で、場所を取らず、移動や設置を手軽に行えるのも魅力だ。

LIXIL 木の自然な色合いや意匠性にこだわった床材
 住宅設備機器・建材の総合メーカーのLIXIL(東京都千代田区)は、同社が展開するトステムブランドより、木の自然な色合いや意匠性にこだわって開発した樹脂シート仕上げの床材「D・フロア」を9月1日から全国販売している。
 インテリアを選定する際、まず床材を決めてから壁、窓、天井の順に立体的に立ち上げると構成しやすいといわれるほど、床材のカラー・質感はインテリアにおいて非常に重要な要素である。同製品は、窓枠などをすっきりとみせる壁面デザインと組み合わせて仕上げることで、床の質感・壁の美しさが両方とも際立つ特性を備えている。
 同製品は、木材の色調から年輪の幅や密度、形状まで、年月が経つにつれて出てくる木の風合いにこだわって表現した。自然のテイストを表現した「メープル」をはじめ、神秘的なグレー調カラーを表現した「オーク」など、趣の異なるカラーを6色展開。表面は樹脂シート製のため、傷や劣化を軽減するだけでなくワックスがけも不要で、紫外線による日焼けもほとんどないという。さらに基材には、物の落下やキャスター付き家具によるへこみに強い硬質バッカーと、地球環境に配慮した合板を採用で地球に優しい床材である。

インターライト 支持アーム不要のデザイン庇
 デザイン庇・外装ルーバーの製造および販売を行うインターライト(東京都新宿区)は、厚さ25mm、支持アーム不要のスタイリッシュなデザイン庇「インターバイザーCAN(キャン)シリーズ アームレスタイプ」を新しく展開する。
 同製品は、住宅からビルまで使えるアルミ形材製の大型の庇だが、現場で組み立て施工を行う「現場組立型」のため、大型でも積み降ろしや施工に重機を必要とせず、一人でも簡単に施工ができるのが特徴だ。出巾サイズは600mmから1600mm。1mm範囲単位での指定が可能。また、長さは50mm単位で無制限に連続組立施工が可能。さらに、庇の先端フィンは通常タイプと雨天にも対応する雨樋兼用の2タイプがあり、雨除け玄関庇、マンションの最上階バルコニー庇など、設置場所にこだわらない。また、フィンの厚さは25mmの薄型デザインで軽量だが、十分な対風圧強度を備えるだけでなく、フィンのジョイント部分には、本体と一体化するデザインの化粧カバーを使用するため、1枚パネルの様な連続性があり、美観を損なわない。

東芝ライテック 業界初の3原色搭載LED
 東芝ライティング(神奈川県横須賀市)は、「LEDシーリングライト」において、3原色LEDを搭載した新製品を10月17日から発売する。
 同製品は、昼光色、電球色の2光色に加えて、光の色の3原色となる赤、緑、青のLEDを搭載。5色を組み合わせることにより、高い演色性を実現し、鮮明さと美しさを向上させることに成功した。また、光成分の「配色」を変えた他、天井面を照らす間接光を追加するなど、従来機種ではできなかった表現力豊かな光空間を創出する。また、6つの点灯パターンをリモコンのボタンひとつで切り替えることができるのも大きな特徴で、10段階で調光できる。
 器具の高さは76mmの薄形デザインのため、違和感なく空間に溶け込む自然な形状だ。天井に引掛シーリングがついていれば、電気工事をしなくてもスムーズな取り付けができる。その他、オート調光機能やタイマー機能など、利便性の高い機能も備えている。

モリタ防災テック 安全性と美しさを兼ね備えた消火器が登場
 平成23年1月、近年発生している老朽化消火器の破裂事故を鑑み、総務省消防庁により「消火器の技術上の規格を定める省令の一部を改正する省令」が施工された。このような背景から、モリタ防災テック(東京都港区)及び宮田工業(神奈川県茅ヶ崎市)では、「より安全に・より美しく」をコンセプトとして開発した、軽量で環境に優しく、デザイン性に優れ、安全で信頼できるアルミ製蓄圧式粉末消火器「ALTESIMO(アルテシモ)」3機種を9月1日から発売開始した。
 従来の蓄圧式消火器は「圧力漏れの懸念」と「メンテナンスの手間」が課題として挙げられていたが、同製品は、アルミ素材によるインパクト成形工法を採用することで溶接レスを実現。管胴内部の窒素ガスが外部に漏れない構造となっている。また、アルミ素材の採用により腐食防止への対策も強化。さらに、従来型鉄製消火器に施されている底部樹脂加工による高耐食性技術を継承した樹脂製はかまを採用し、はかま側面部には通気孔を施すことで、湿気が消火器底部に発生しにくい構造だ。また、メンテナンスは「専用リーク(圧漏れ)テストユニット」を用いることで、その場で気密確認を短時間で確実に実施できるようになり、プラスドライバー1本で放射レバーの脱着作業が行え、消火剤の再充填時に発生する部品交換作業も容易になった。

JFEエンジニアリング タワー集光型太陽光発電技術の開発に成功
 JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は、タワー集光型太陽光発電技術の開発に成功したと発表。
 同社は平成22年6月に、環境省「平成22年度地球温暖化対策技術開発等事業」の「集光型太陽光発電に関する技術開発」に関する委託事業を、三鷹光器(東京都三鷹市)、エネルギー総合工学研究所(東京都港区)と協力して受託し、同社の鶴見製作所構内でタワーCPVの開発を行ってきた。
 このタワーCPVは、ヘリオスタット(太陽追尾式ミラー)を用いて、太陽光を高さ20mのタワー上部に設置したレシーバー(二次集光機能付き多接合型太陽電池セル)に集光し、直接発電する仕組み。30基のへリオスタットで行った実証試験では、集光倍率700倍、太陽電池モジュール1基で、最大26%の発電端効率を実現。従来型の太陽光発電システムと比較して、発電端効率は2倍以上となり、セルの単位面積当たりでは、約1400倍の発電量が得られることになる。
 同技術は、へリオスタット(一次集光)とレンズ構造のレシーバー(二次集光)の最適配置により、高集光倍率を確立。また、レシーバーに集光すると、太陽電池セルの温度が高温になるため、耐熱温度以下に抑える必要があるが、同社は製鉄事業で培った高炉炉体冷却技術を応用した独自技術によって、使用した冷却水は温水として熱回収することが可能になった。
 太陽熱発電においてタワー型の開発やリニアフレネル型の商用化を推進してきた同社だが、今回の開発成功により、太陽エネルギー利用の豊富なラインナップを備えることができ、国内外のあらゆるユーザーニーズに応えていくことが可能になったという。

シャルレライテック 照度115%向上 消費電力60%ダウン より高水準の省エネを実現したLED照明
 シャルレライテック(東京都港区)は、今年9月1日から消費電力を限りなく低減させる「Classic Light Tube(クラシックライトチューブ)」シリーズの販売を開始した。既存LED蛍光灯のラインナップにおいて約20万本以上の販売実績を誇る同社だが、今回の新製品投入により、これまでアプローチしていなかった高輝度市場への販売を促進し、さらなるLED蛍光灯の普及を目指すという。
 同製品は一般的な蛍光灯に近い色味(昼白色・5000K)を再現することで、蛍光灯からLED蛍光灯に変更した後の違和感やストレスを低減し、使い勝手のよさを追求。さらに、他社の従来製品と比較し、明るさに対する消費電力を限りなく低減させることに成功し、最高95Lm/Wという高水準の性能で高い省エネ効果を得られる。また、熱伝導の高いアルミヒートシンクを採用し、最小幅で最適な放熱が可能となる構造を実現。配光角を広く取ることにより、従来のLED蛍光灯で失われがちだった空間全体の照度も維持できる。外付け電源を採用することにより、灯体の内部構造をシンプル化し、熱発生や電源トラブルを最小限に抑えられ、安全性の高さも導入の決め手になる。

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