不動産トピックス

今週の一冊

2011.02.21 11:55

アイディアを他人に伝えるということ

企画書 つくり方、見せ方の技術
著者:藤村正宏
出版:あさ出版
発行:平成20年5月21日
価格:1500円(税別)

 不動産業界に限らず、仕事をしていると誰しも企画書を書かされる経験をするだろう。企画書に対して苦手意識を持つ人は少なくないようだが、本書の筆者は冒頭でまずその固定観念を崩す。
 いわく「企画書は誰だって書けます」
 企画書だと思うから書けないのだ、そうではなく、サンタへの手紙、ラブレター、あるいは映画の予告編をつくるような気持ちで書けばよいと主張する。
 このように紹介すると浅薄な印象を抱くかもしれないが、言葉遣いやレイアウトのテクニックなども具体例を交えつつ解説する真面目な内容だ。
 この本、実は単に企画書の書き方を指南するものではない。むしろ、アタマを使って仕事をすることの重要性を説いている。企画を練る機会の多い人も少ない人も、いや仕事に限らず、他人に自分のアイディアを伝えたいと考えるすべての人にすすめたい。

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