不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2011.01.24 11:24

日本インシュレーション 耐火3時間を実現した間仕切壁 熱にも水にも耐性あり
 日本インシュレーション(大阪市浪速区)は、3時間の耐火が可能な耐火間仕切壁「タイカジマンW180」を4月に発売する。
 建築物の火災安全は構造安全と並ぶ建築基準法の2本柱といえ、建物の用途や部屋の面積に応じ、耐火性のある間仕切壁(耐火間仕切壁)を設けるよう定められている。
 通常、耐火間仕切壁において法が求める耐火時間は60分だが、駐車場やリネン室など、収納可燃物の多い場所では数時間にわたり火災が継続する傾向がある。また、高層ビルでは避難に数時間を要することも少なくない。こうした場合、火災の継続時間が耐火時間を上回ることにより、建物内に火災が次々と広がってしまうおそれがある。また、火によって加熱された壁に消火の水がかかると、急激に冷やされた壁の表面がボロボロになり崩れてしまうおそれもある。
 本製品は熱にも水にも強いのが特徴で、特別避難階段や非常用エレベータの乗降ホールなどを火災から守ることができる。また金庫室など重要書類などを保管する部屋の壁にも有効である。
 素材として使用されているのは、比重がALCや石こうボードの約半分というゾノトライト系けい酸カルシウム。軽量かつ最小壁厚152・5mmという耐火間仕切を実現した。

トルネックス 自動ドアと連動数エアカーテン 空気の壁で分煙・外気遮断
 分煙機の製造などを行うトルネックス(東京都中央区)は、自動ドアと連動してドア開放時のみ運転するエアカーテン「2way エアカーテンボックス 自動ドア連動型」を発売した。
 エアカーテンとは、外気の遮断や分煙のために空気の壁を作り出す装置のこと。建物の出入り口から冷気や暖気の漏洩を防ぐとともに、虫や花粉、ホコリなどが建物内に侵入することを防ぐ。また構造上パーティションを設置できない場所で分煙を実施するには必須となる。
 エアカーテンを使用することで、飲食店では閉塞感のない分煙対策が、店舗やビルでは開放感のある意匠づくりが実現できる。
 同社の「2 wayエアカーテン」は天井の高さや設置場所、空調や外気の影響に合わせて風量を任意で調整でき、外気遮断と分煙の両方に利用できるのが特徴。
 今回の新製品は、ドアが開いた時にエアカーテンが作動、閉じた時に停止するため、従来の動きっ放しのエアカーテンと比較してエネルギー効率が増した。本体高さ200mmのためドアの上にも設置しやすい。

スタンレー電気 暖かみのある光色のLED電球 E17口金とE26口金を用意
 スタンレー電機(東京都目黒区)は、色温度を300K低くして暖かみのある光色にしたLED電球を発売する。
 物体の温度を上昇させていくと色が変化する性質を利用して、光の色を数字で表す方法を色温度という。 例えば日中の太陽は約5500ケルビン、白熱電球の光は約2800ケルビンとされる。色温度は数字が増えるにつれ高いほど青みが強くなり、減るにつれ赤みが強くなる。従来のLED電球だと、白熱電球から切り替えた際に部屋全体の雰囲気が変わるという問題があった。本製品は、色温度を低くすることでこうした問題を解決したもの。
 シェード付き照明器具に対応する広配光タイプで、調光器にも対応しているので明暗の演出や省エネ化につながる。ホテル、美術館、ギャラリーのほか、店舗や商業施設、一般住宅での使用を想定している。E17口金とE26口金の2種類を用意した。受注生産のみで販売する。
 自動車照明の開発から出発した同社は、永年にわたり取り組んできたLEDデバイス技術において大光量、高効率、高信頼性を実現したという。

ヤマハ 「アビテックス」シリーズに新製品
 ヤマハ(静岡県浜松市)は、防音室「アビテックス」シリーズの新製品として、0・5畳から30畳までの広さと遮音性能・音場が選択可能なフリータイプの防音室「アビテックスフリーシリーズ『AFE』」の受注を開始した。
 昭和61年から発売を続けている防音室「アビテックス」シリーズには、手軽な組み立てが行える規格型タイプの『セフィーネII』や、プライベートルーム『マイルームII』などの個人用防音室から、プロ音楽家の録音や、工場などに利用される業務用防音室まで、幅広い用途に利用されている。
 今回の『AFE』は、主にピアノユーザーを対象にしたオーダーメイドタイプの防音室で、平成11年受注開始のシリーズをモデルチェンジしたもの。素材や設計を見直して遮音性能の向上など基本性能を充実させたり施工性を向上させたほか、新たな調音パネルを加えることで、目的に合わせて3つの遮音性能と3つの音場を組み合わせて9タイプから選択できる。
 また、0・5畳から30畳まで自由な広さが選ぶことができ、部屋の出っ張りや高さなどに合わせた設計が可能。特殊なオプションなどを利用しない場合の施工期間は4~5日となる。

ケルヒャージャパン 最新エコロジー技術搭載スタンドオン式床洗浄機 コンパクトな設計を実現し360度その場で回転可能
 ケルヒャージャパン(宮城県黒川郡)は、同社初の立ち乗りタイプとなる業務用スタンドオン式床洗浄機「BR65/95RSBp」を1月24日に発売した。
 同製品の特徴は、当社初の立ち乗りタイプとなる業務用スタンドオン式床洗浄機で、ローラーとブラシと粗ゴミ回収システムを搭載した市場唯一のモデルとなっている。立って作業するため、高い位置から視界を確保でき、障害物を避けやすく、安全性の向上も可能となる。乗り降りもスムーズであることから、床面の手直しなどの作業を効率的に行うことができる。
 また、コンパクトな設計に加え、その場で360度回転することもでき、商品や設備がある場所の清掃が効率的に実施することが出来る点も大きな特徴となっている。
 そして、昨今関心の高い環境配慮という点においては、最新技術のエコモードを搭載しており、可動時間を延長すると同時に、騒音値を抑えることも可能。粗ゴミ回収システムを利用することで掃除機・スイーパーの前処理なく、床洗浄ができるため、作業時間の短縮にも寄与する。
 主な清掃現場としては、ビルメンテナンス業や、駅・空港、小売店、スポーツ施設、倉庫などでの床清掃を想定している。

建築ピボット 日照や天空率を計算するプログラムを新発売 より良い建築環境・都市環境に寄与
 建築ピボット(東京都文京区)、日影・天空率・斜線と日射量を計算するプログラム「LAB―SSVer.2」の販売を開始した。
 同製品は、これまでの機能である企画段階での最大ボリューム検討と、確認申請に必要な日影・斜線・天空率計算に加え、省エネルギーや環境建築を考える上でも必要となってくる日照に対する検討を行う機能を追加した。これにより、計画建物による周辺への日照の影響や、庇などによる日照の遮へい効果の検討が可能となっている。また、天空率計算では、日本建築行政会議(JCBA)編集の「建築確認のための基準総則 集団規定の適用事例」に準拠した計算を行うように改良が行われている。
 日影・斜線・天空率などの制度は、良好な通風、採光を確保することを目的としている。同社の計算プログラム「LAB―S」シリーズは昨年で発売以来25周年を迎えており、同社では今回発売した同製品を、より良い建築環境と都市環境を設計するための有効なシミュレーション機能を備えた新たなツールと位置づけている。

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