不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2011.01.03 11:11

鹿田産業 竹の素材感生かしたタイルカーペット
 すだれやカーペットの製造販売を行う鹿田産業(福岡県八女郡)は、竹を利用した「天然竹タイルカーペット」を発売した。
 成長が早く環境にやさしい、加えて安価であるといった理由から、素材としての竹に最近注目が集まっている。今回、既に竹のすだれ製品を展開している同社が、そのノウハウをもとに、素材感を生かした竹のタイルターペットを開発した。
 バッキング素材は施工する下地に合わせ、汎用性の高い不織布と、接着加工性にすぐれた発泡ゴムの2種類を用意している。ゴムバッキングの方は、天然竹の色をそのまま生かしたナチュラルと、竹素材独特の炭化加工により着色したブラウンの二色を展開する。
 天然素材のため温度や湿度によって伸縮したり反ったりするが、反り度合いを抑えやすい40cm角サイズを採用した。またレーザーカットマシンによる加工で正確な形状を安定して供給する。値段は不織布が8400円/㎡、発泡ゴムが1万500円/㎡。
 水周りでも滑りにくいため、使用用途としては温泉などの温浴施設、旅館、ホテル、ゴルフ場、寮などの脱衣場が中心だが、飲食店の座面や老人健康施設などにも適している。同社は既に展開している籐素材のタイルカーペットの代替商品として拡販していく考えという。

クマヒラ 空間になじむセキュリティゲート
 クマヒラ(東京都中央区)は、透明感のある強化ガラスを多用したセキュリティゲート「モードゲート」を発売した。
 開発のコンセプトはデザイン性とセキュリティ性の両立という。セキュリティゲートはオープンエリアに設置されるため、圧迫感を感じさせず空間に調和するデザインが求められる。本製品は、透明感のある強化ガラスや上質な外観仕上げにより、セキュリティ機器のいかめしさを払拭した。
 セキュリティ性においても、最新の制御方式により不正通行エラーを検出、ランプとチャイムでエラーを知らせる。安全面では、「障害物検知機能」はもちろん、同社の従来製品に比べセンサーを増やしたことで性能が向上した「挟まれ防止機能」を搭載。万一故障や異常が発生した場合は検知回路が異常を検知し、スライドパネルをフリー状態にして安全を確保するとともに、スライドパネルのエッジそのものに衝突時の衝撃を和らげるパネルクッションを装備している。
通行可能人数は1通路あたり毎分25人で、大型ビルにも対応する。通路幅は標準タイプ(500~600mm)と、車椅子や台車なども通行できるワイドタイプ(800~900mm)をラインアップしている。

TOTO 発電機などをコンパクトにオールインワン型自動水栓
 TOTO(福岡県北九州市)は、独自開発のコンパクトな発電機とサーモスタットユニットを搭載した自動水栓「アクアオート オールインワンタイプ」を2月1日から発売する。
 手を近づけると水が出て、遠ざけると水が止まる自動水栓は、手を感知するセンサーや、水を出したり止めたりする電磁弁に電気を必要とする。当初はその電力をまかなうために電池やバッテリーを使用していたが、現在は水流のエネルギーを発電機で電気エネルギーに変える製品が多い。
 同社の従来製品ではこの発電機などの機能部が大きく、吐水口とは別にカウンター下に設置する必要があった。こうした問題を解決するため、小型の発電機とサーモスタットユニットを新開発し、機能部を吐水口の内部に組み込んだのが今回の製品である。
 標準的な単水栓タイプのほか温度調節可能なサーモタイプも発売する。サーモタイプは光のグラデーションで水温を表示するので、水温を視覚的に確認できる。なお本製品は中国はじめ海外でも発売を予定しているという。
 希望小売価格は、単水栓タイプが11万7600円、サーモタイプが17万3250円(いずれも税込)。

ヤマハ/フジモリ産業 スライドタイプの防音ドア
 ヤマハ(静岡県浜松市)は、フジモリ産業(東京都品川区)と共同で、スライド式でありながら従来型の防音ドアと同様の遮音性能を実現した「アビテックス スライド防音ドア」を開発した。
 1981年から発売されている「アビテックス」シリーズは、大がかりな工事を必要とせず既存建物内に設置できる防音室として好評を博してきた。同シリーズは木製・スチール製など様々なラインアップを揃えてきたが、これまでは開閉式のドアしかなく、スペースの問題で設置できない場合があった。
 今回、ヤマハの軽量・高遮音の技術と、フジモリ産業のスライドドアレール機構の技術を融合し、防音に必要な気密機構を共同開発した。ドアが閉まる瞬間に戸車がレールの溝に落ち込むことで、壁に取り付けた型枠と床に扉が密着し、遮音性能を確保する仕組みという。
 スライド式にすることでスペース面での問題が解消されるとともに、開口部の床が平らになるためバリアフリーも同時に実現できる。スチール製と木製が用意されており、用途に合わせて選択できる。スチール製は音楽教室、ホール、スタジオなどでの使用を、木製はレッスンルーム、ホームシアター、オーディオルームなどでの使用を想定している。カラーバリエーションはダークとライトの二種類を揃えた。

PAGE TOPへ