不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.11.01 14:26

三菱電機/東京電力 空調用高効率水冷チラー「水冷コンパクトキューブ」ランニングコストを24%低減しCO2排出量を54%削減する
 三菱電機(東京都千代田区)と東京電力(東京都千代田区)は、業務用ビルの空調に用いる冷水を作る水冷チラーとして、省エネ性・経済性の向上と、小型軽量化を実現した空調用高効率水冷チラー「水冷コンパクトキューブ」を共同開発した。水冷チラーとは、ビルや工場等の空調に使用する冷水をつくる機器で、冷房の排熱を冷却水へ放熱する熱交換器を備えている。
 近年、1年を通じてオフィスでは冷房需要の増加と、関心が高まる地球環境問題への対応が求められており、更新時期を迎えた既設の熱源機(冷水と温水を都市ガスなどの燃料でつくる吸収冷温水機など)を冷房専用の高効率水冷チラーへリニューアルする需要が増加している。また、更新にあたっては搬入や設置に制約のある業務用ビルにおいては、制約条件下でユーザーのリニューアル計画に容易に対応できることが求められていた。
 同製品は13人(内部部品の取り外しにより11人)乗りエレベーターに搬入可能な機種であり、また、冷却運転効率の指標となる期間成績係数は8・4を達成。三菱電機の従来機と比較して70%の効率向上を実現している。
これにより、冷房運転におけるランニングコストとCO2排出量は、冷水と温水を都市ガスなどの燃料でつくる吸収冷温水機と比較した場合、24%のランニングコスト低減、54%のCO2排出量削減の効果が見込まれる。寸法は奥行1350mm×幅780mm×高さ1860mm。製品質量は892kgで、運転質量は1072kgとなっている。
 同製品は平成22年12月20日販売予定。

東芝ライテック 約40%の軽量化を実現したLED電球の発売を開始
 東芝ライテック(神奈川県横須賀市)は、「EーCORE」(イー・コア)LED電球シリーズに、明るさの向上と軽量化を実現した「一般電球形7・2W」および「一般電球形6・3W」の計4機種を新しくラインアップ。11月17日より発売を開始する。
 これらの製品は、構造部品の見直しにより、全光束・発光効率の向上を実現。例えば「一般電球形7・2W」の昼白色は、同社従来品「一般電球形6・4W」の昼白色に比べて、明るさ(全光束)が約15%アップの600ルーメンで、発光効率も81・31m/Wから83・31m/Wにアップ。
 また、形状の一部を変更することで、一般白熱電球に近いサイズを維持しながらも、成形性と量産性を向上させている。さらに、放熱のためのフィンのない構造を採用しているため、質量は「一般電球形7・2W」が73g、「一般電球形6・3W」が70gと、従来品の120gに比べ、約40%もの軽量化を実現している。
 製品には一般電球からの代替が容易となるようにと、大きさは外径60mmで全長108mmの一般白熱電球に近いサイズを実現している。口金付近も一般白熱電球の形状に近づけたことで、従来の白熱電球器具との適合率を考慮している。
 さらに「一般電球形6・3W」は密閉形器具にも対応可能な仕様となっている。

共同カイテック 再生林や植林の木材から生まれたフリーアクセスフロア ロックビスで固定しガタツキを防止
 共同カイテック(東京都渋谷区)は、環境に優しいユーカリ合板を使用したフリーアクセスフロア「ユーカリフロア」の発売を平成22年11月より開始する。
 同製品はフリーアクセスフロアの一番の課題であるガタツキが発生しないことをコンセプトに開発されており、パネルはロックビスで固定することで、ガタツキを完全に防止している。ロックビスはパネルから外れない紛失防止仕様を採用。仮にロックビスを締め忘れてしまった場合にも、タイルカーペットが浮いて納まらないようになっているため、目視でも締め忘れが確認できるのだという。
 製品には新JAFA規格3000Nに適合する耐荷重性能に優れた、高強度のユーカリ合板+スチール製パネル構造を採用し、さらにパネルは高強度であるため、薄型19mmで600mm角、システム重量21kg/m2という軽量設計を実現している。
 製品には国際的なPEFC森林認証システムで管理されている森林の“ユーカリ材”で、グリーン購入法の特定調達品目に適合し、再生林・植林木など持続可能な方法で適切に管理されている木材のみを採用。さらに、不要になったユーカリフロアは、リユースまたはリサイクルすることが可能となっている。

アイリスオーヤマ 直管形LEDランプと専用照明器具をセットで発売
 アイリスオーヤマ(仙台市青葉区)はオフィスなどの法人向け直管形LEDランプ6アイテムと専用照明器具セットの3タイプ6種類の発売を開始した。
 改正省エネ法により、電気コストやCO2排出量の削減を目的としたLED照明の導入ニーズがあらゆる業種で高まっている。そのような情勢を踏まえて同社も、従来の蛍光管に代わる照明として、省エネ性能に優れた直管形LEDランプの商品化を実現。製品は使用場所に合わせて適切な明るさが選べるようにと20形、40形、110形の3サイズ6種類をラインアップしており、例えば直管形の主力である40形では1500、2000、2500ルーメンの3種類の明るさで、約8000円からの低価格を実現している。
 また、製品には世界標準タイプの口金を採用するなど、安全対策にも配慮がされており、誤って一般蛍光灯用照明器具に取り付けた場合でも、安全な給電方式を使用しているため器具の安定器などに影響を及ぼすことはない。さらに、使用途中で直管形LEDランプに不具合があった場合に備えて、同製品には最長で5年間の製品保証も付けられている。

セーラー万年筆 ノリが不要な屋内外広告用シートを発売
 セーラー万年筆(東京都江東区)は、ノリを使わずに強力に貼り付けることができる、屋内外広告用粘着シート「ADSheet(アド・シート)」の発売を開始する。
 本製品には「分子間力」という、ヤモリが壁に貼り付くのと同じ原理の力を利用されており、平滑面にピッタリ貼り付くポリオレフィンフィルムの粘着シートで、強い粘着性を持ちながらも、ノリを使用する必要がない。そのため、はがす際には、跡が残らないという特長を持ち合わせている。
 また、従来のシートは、きれいに剥がすためには溶剤を使用したり、労力が必要となったりとコストが必要だった。一方、本製品はノリを使用していないため容易に剥がすことができ、コスト削減も実現することができる。
 さらに、水に漏れても剥がれにくい、優れた耐水性も兼ね備えており、環境にやさしい環境順応型特殊合成樹脂(ポリオレフィン)を使用しているので、使用後は可燃ゴミとして扱えるのだという。 発売開始日は11月10日となっている。

三協立山アルミ フラット屋根のアルミ製サイクルポートを発売 大型バイクやスライド式ラックにも対応
 三協立山アルミ(富山県高岡市)は、建築基準法に適合したパブリックスペース向けの普及型アルミ製サイクルポート「レイリード」の発売を開始した。
 本体色にはシンプルでモダンな建物外観や、都市景観とも調和するサンシルバーに、アーバングレー、ダークブロンズの全3色を展開。スリムでフラットなプレーンスタイルが、スマートな空間演出を実現する。
 奥行寸法には大型バイクやスライド式ラックにも対応することができるように、最大で2500mmを設定しており、動作スペースが確保できるため、雨天時の身支度や出し入れもスムーズに行うことができる。また、間口寸法は5809mmとワイドサイズを採用しており、駐輪しやすく余裕を持って収容を行うことを可能にしている。
 さらに、同製品には建築基準法に基づく強度のアルミ構造を採用し、積雪荷重は積雪約20cm相当に該当する600N/m2も実現している。
 参考価格は、間口5809×奥行2298×高さ1950mmで、熱線遮断ポリカーボネートのクローズタイプの場合で59万8000円(消費税・搬入費・工事費等別)。

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