不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.10.11 17:09

トーソー 木製ブラインドなどの新製品 ビューバスに最適
 トーソー(東京都中央区)は、木製ブラインド、プリーツスクリーン、ローマンシェードの新製品を10月から発売した。
 木製ブラインドの新製品は「ベネウッド耐水」という製品名で、木製のナチュラルな風合いはそのままに、浴室やキッチンなどで使用できる樹脂製の耐水タイプのブラインドとなっている。一般住宅のみならず、デザイナーズは椅子やホテルなどで、外の景観を楽しみながら入浴できる浴室(ビューバス)を演出できる。スラット幅は50㎜、カラーはオフホワイト、ナチュラル、ダークブラウン、ディープブラウンの4色を展開。参考価格は税込みで8万4315円(工事費等は別途)となる。
 プリーツスクリーンは、和紙の風合いを持つ新シリーズの「奏」「景都」をはじめ、従来製品に新カラー、新生地を追加した。また異なるプリーツ幅を組み合わせた「デザインプリーツ」も発売し、ラインナップを充実させた。
 ローマンシェードは、従来のように前幕と後幕を別々のチェーンで操作するのではなく、1本のチェーンで前幕と後幕を操作できるようにするなど改良を加えている。

ヤヨイ化学工業 糊カスが出にくく黄ばみに強い施工用でん粉系接着剤の販売を開始
 建築インテリア用接着剤の製造、販売を行うヤヨイ化学工業(富山県高岡市)は、すぐれた特徴をもつ壁紙施工用でん粉系接着剤「ピュアラ」を新発売した。
 従来にない特性として、第一に、優れた拭き取り性能はもちろん、廻り縁などに拭き残しがあっても糊カス(廻り縁等から剥離した糊の乾燥被膜)が出にくい。第二に、壁紙ジョイント部や廻り縁に付着した接着剤が日光・紫外線で黄ばむことが少ない。第三に、強力耐水フィルムが湿気による軟化を防ぎ、壁紙の目透き・剥れを強固に抑えることができる。第四に、シック ハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドや、そのほか室内空気を汚染する揮発性有機化合物(VOC)を発生しないといった点が挙げられる。
 また、本製品を使用することで余分な施工の手間が省け、壁紙施工効率の向上を図れるという。

岡村製作所/沖電気工業 ロボット技術を応用
岡村製作所(横浜市西区)は、沖電気工業(東京都港区)と共同で、マルチパーパスシーティング「LUCE(ルーチェ)」を開発した。
 本製品は、イタリアのインダストリアルデザインの名門「GIUGIARO DESIGN(ジウジアーロデザイン)」とのコラボレーションによるもので、沖電気工業のロボテクノロジー技術を応用している。
 昨年発表した「Leopard(レオパレード)」を踏襲し、着座から起立まで一連の姿勢変化に座部と背部をフィットさせることで、立つ・座るという動作頻度が高い環境に最適となっている。座面が持ち上がったデザインも特徴的で、人体に例えると座面が人の上半身に相当する仕組みになっており、着座時すぐれたソフト感と身体へのフィット感を実現している。
 また、メッシュにも織りに濃淡をつけるという最新技術を採用した。しっかりとサポートしたい背のランバー部分は織り密度を濃くし、柔らかくフィットさせたい部分は織りの密度を広げている。これによりデザイン面でもグラデーションが生まれた。

パナソニックシステムネットワークス 内部共振を少なくし施工面も考慮
 パナソニックシステムネットワークス(東京都目黒区)は、コンパクトスピーカーWS-Mシリーズ5機種を10月から発売した。
 音響設備を必要としている空間は、小規模から大規模まで、またスピーチ・アナウンスからBGM再生、演出音響まで多岐にわたるため、設備用スピーカーには、目的や場所にふさわしい音、形、サイズが求められる。本製品はこうした様々なニーズにこたえるため運用面・施工性を考慮している。
 新技術としては、高温域用ホーンのスロート構造を改良し、放射インピーダンスの乱れを軽減。また、エンクロージャーにはラウンド形状のものを採用した。エンクロージャー内部の平行面を減らし内部共振を少なくすることで音響エネルギーの損失を低減している。これらの結果、ダイナミックレンジが広く躍動感とスピード感のあふれるサウンドを提供できる。
 また、本体と取付金具を組み合わせたトータルデザインを考慮し、設置時に取り付け金具を意識させない専用取付を新規開発した。
 サイズや形状の異なる5機種が発売されるので、設置空間の規模やデザインに応じて選択できる。

コクヨファニチャー デスク一体型のLED照明 「集中」「残業」など選択可
 コクヨファニチャー(大阪市東成区)は、デスク一体型のLED照明システム「Intelligent Work Lighting(インテリジェントワークライティング)」を、10月8日に発売した。
 現在オフィスでは、均一的な光を一斉に点灯/消灯する照明環境が一般的だが、同社の実験オフィスでは、ワーカーの働き方に合わせた最適な光環境を選択し、照明を個別に点灯/消灯をすることで、快適な光環境と消費電力削減の実現に取り組んできた。
 「Intelligent Work Lighting」は、こうした検証結果をもとに開発したもので、LED照明内蔵の門型形状フレームを向かい合わせのデスク中央部に設置するデスク一体型の照明器具となっている。バリエーションは、簡単に手元のスイッチでLED照明のオン/オフができる「標準タイプ」、独自に設定した「アクティブ」「ひらめき」「集中」「ワークリズム」「くつろぎ」「残業」の6つのワークシーンの照明環境を選択できる「調光タイプ」の2タイプで、それぞれ「タスク照明仕様」と「タスク+アンビエント照明仕様」を用意している。オープン価格。

新日軽/トステム 断熱性高めたビル用サッシ
 新日軽(東京都江東区)は、従来の枠見込100㎜のビル用サッシより断熱性能をワンランクアップさせ、かつデザイン性を高めたビル用サッシ「RMG-100」を10月より全国で発売した。これは同じグループ会社のトステム(東京都江東区)と共同開発したCO2排出量削減に貢献する環境配慮型商品で、トステムでは「プローゼ100」の商品名で同時に発売される。
 近年の地球温暖化問題により、集合住宅はもちろんオフィスビルなどの非木造建築物でも様々な環境対策が急がれており、中でも窓を中心とした開口部の断熱化はCO2削減の重要な課題となっている。
 「RMG-100/プローゼ100」は空気層12㎜の複層ガラスが標準仕様のビル用の高意匠サッシである。性能面では、室内側のフレームを隠してしまう「フレームイン構造」により、ガラス中央部の面積を広くし、断熱性能を向上させ、同時に採光性を高めた。デザイン面では、片引き窓を連窓する場合、FIX部のガラス面を内外入れ替えることができる構造としたことで、外壁面と揃えてフラットにしたり、面落ちさせて陰影を演出するなど、建物の意匠に合わせた自由なデザインが可能となった。

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