不動産トピックス

クローズアップ グリーンレンタル編

2010.09.27 14:13

 オフィスに観葉植物を飾れば、パソコン作業で酷使した社員の目や、訪問客の心に癒しの効果を期待できる。しかし、普段の観葉植物のメンテナンスは省きたい所である。そういった時に、便利なのがグリーンレンタル業だ。今回はそのグリーンレンタル業を特集する。

樹りん オフィスのイメージや使用目的に合った最適な観葉植物を提供
 グリーンレンタル業及び、フラワーギフトの店舗、ネット販売を営む樹りん(東京都あきる野市)。同社は首都圏のオフィスや商業施設を中心にサービスを提供している。同社が設立される直前は、バブル経済で資金にゆとりのある企業が多く、「自然が少ない都心オフィスに緑を取り入れたい」と考える傾向があった。その傾向を生かそうと、現代表取締役の高橋氏は平成2年に同社を設立した。
 高橋氏は「設立当時と比べると、近年は企業にとって経済的にも厳しい時代です。しかし、厳しい時代だからこそ、オフィスを明るくすることで、社員の心にゆとりを与え、訪問客への企業イメージを上げようと、グリーンレンタルを利用するニーズはあります」と語っている。また同社ではフラワーギフトの販売も行っており、「晴海トリトンスクエア」内での店舗販売や、自社HP内でのネット販売と、幅広く取り扱っている。
 同社は、導入する企業や店舗からの、イメージや使用目的を考慮して、最適な観葉植物を提供するよう心掛けている。幹が比較的目立つシャープなデザインの観葉植物を取り扱う「スタイリッシュタイプ」は、インテリアを目的とする企業が多く、比較的若い世代や女性に人気がある。一方、葉の数が多く緑の部分が多い「ポピュラータイプ」は、空間の壁や、訪問客への目隠しの用途で導入する企業もいるそうだ。 また同社は、観葉植物を植える鉢も選ぶことができるため、その分バリエーションを広げることができる。       その他に同社では2・5~3mの大型観葉植物も取り扱っており、ビルやマンションのエントランスに1本置くことで、存在感を与え、ビルのシンボルになるケースもある。
 このように、さまざまなアイデアを提供する同社では、現在グリーンレンタルの1カ月無料キャンペーンを実施している。2本まで対象となっており、実際に導入することで、より空間のイメージにあった観葉植物を提供できるそうだ。
 「当社のグリーンレンタルを導入することで、ビルの資産価値の向上に繋がります。是非お試し下さい」(高橋氏)

栄幸産業 デザイン重視からコスト重視までニーズに合ったプランを用意
 栄幸産業(埼玉県飯能市)は、板橋に店舗「エヴァーグリーン」を置き、首都圏を中心に観葉植物のレンタルを行っている。
 「私たちの主な顧客は企業の総務担当者です。そして総務担当者の課題はコスト削減です。観葉植物は企業の業務遂行に必須とまでは言えませんが、来客に与える印象などを考慮すると、やはり設置した方が良いはずです。そこで、当社では、顧客が植物の種類を選べる通常のプランに加え、『バリュープラン』というプランを提案しています。これは植物の選定を当社で行うことで、レンタル料金が最大で1鉢あたり月額1500円程度まで抑えられるというプランです。この価格は、同業他社と比べても非常に安価であると自負しています」(代表取締役 青田氏)
 観葉植物のレンタル業は珍しい業態ではない。同じ業務を行っている会社は数多く存在する。そのため、いかに他社と差別化を図るかが重要にる。
 「デザイン性に富んだ植物の中には耐久性の低いものも多く、逆にスタンダードな植物ほど耐久性の高いものが多いのです。当社は低コストを売りにしているため、出来るだけ長く綺麗な状態を保てる丈夫な植物を提案しています。デザイン性も大切ですが、もし価格の安さとデザインのどちらか一方を選択するのであれば、迷わず安さをとるべきだというのが私たちの考えです。もちろん安いだけではなく、充実したメンテナンス態勢も整えているため、ご安心ください」(同氏)

アートグリーンレンタル 素早い対応と丁寧なサービスを提供
 アートグリーンレンタル(東京都港区)は港区、品川区など都心を中心にグリーンレンタルを運営している。同社代表の吉武氏は、オフィスサービス事業を展開するダイオーズで営業に携わっていた。その時の経験を通じ、利用者に対するサービス精神や営業に力を入れている。
「当社の所在地は、都心への交通ルートが恵まれているため、お客様へより早い対応ができる点が当社の特徴です。その日に注文されたご要望に、その日に対応するよう心掛けています。また埼玉や千葉などでも、パートナー企業と協力してスピード対応をしています」(吉武氏)
 また、企業へレンタルした観葉植物のメンテナンスにも細心の注意を払っている。植物の専門家が定期的にメンテナンスを行うため、手間を掛けずに、植物を良い状態で保つことができる。また3カ月に1回観葉植物を交換し、傷んだ観葉植物は、早急に交換する。
 テナント占有部のエントランスは人の出入りが激しいためホコリが溜まりやすいスペースだが、観葉植物を置く企業は多い。
 「エントランス付近に置いてある観葉植物の葉の部分にホコリが多く溜まっている場合、そのグリーンレンタル企業はメンテナンスを怠っているといえます。当社は、そういった仕事はせず、葉の1枚1枚を専用のタオルで丁寧に拭き美しい状態を保ちます(吉武氏)」

PAGE TOPへ