不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.09.13 11:27

ハーフェレ・ジャパン 水を使わないトイレの販売開始
 家具金物や建築金物を製造するドイツの老舗メーカー ハーフェレの子会社であるハーフェレジャパン(横浜市戸塚区)は、水を使わない男性用小便器「ウリマット」の販売を開始した。
 本製品は、電気も化学製品も水も使わず、浮力の原理で尿を下水道内へ流すことができるのが特長で、ポイントとなるのは便器内に組み込まれた交換可能なカートリッジ型サイフォン。
 まず、尿がサイフォンのシリンダー中心部に到達すると、フタが下がり尿がサイフォン内に流れ込む。そしてサイフォン内部の尿の浮力でフタが上に押し上げられ、入口のすきまを防ぐ。サイフォン内の余分な尿はオーバーフロー管へとあふれ出し、そのまま下水道へと流れ出るという仕組みになっている。
 水を全く使わないため、上水を運ぶためのCO2や汚水を浄化するために発生するCO2の排出がゼロになる。また従来の水洗トイレに比べ設置費用、ランニングコスト、そしてメンテナンス費用を格段に節約することができる。 重量4・5kgという軽量化も実現し、ネジ2本で簡単に取り付けることが可能である。

トライテラス デザイン性重視のLED
 トライテラス(東京都千代田区)は、画面が発光する導光板を光源に採用した「SMART CHANDELIER(スマートシャンデリア)」を発売した。
 この製品は光源を見えないところに隠すのではなく、光源そのものを見て楽しむデザイン性の高い照明器具というコンセプトで開発された。
 アクリルを素材とする導光板には同社の特許技術である「超音波エンボス加工」が施されており、口金部から放たれるLEDの光が導光板のエンボス(浮き彫り)に当たることで透明な光の粒が集合しているような視覚効果を与える。また、画面発光により導光板の両方に光が放たれるため、LED電球のような直線的な光ではなく、周囲に広がるやわらかい光を放つ仕様となっている。
 今回発売されるのは、導光板の形状が異なる「LONG/V」「LONG/F」「MIDDLE/F」「CUSTOM」の4シリーズ。このうち「CUSTOM」は導光板に好きな模様を入れることができるため、会社のロゴマークをデザインするといった使い方が可能である。
 E26口金またはE17口金に取り付けることが出来、消費電力はいずれも3.1Wで寿命は4万時間となる。希望小売価格は税込で5250円。

パナソニック電工ネットワークス タップ型スイッチングハブ
 パナソニック電工(大阪府門真市)の100%出資連結会社であるパナソニック電工ネットワークス(東京都港区)は、省エネ法の「トップランナー基準」をクリアし、かつ電量供給量のアップとファンレスによる静音との両立を実現したタップ型PoEスイッチングハブ「Switch-SSPWR」を発売する。
 PoE(Power Over Ethernet)とは、データ通信用のLANケーブルを使用して電力を供給する技術のこと。これにより電源をとりにくい場所に電子機器を設置する場合などにタコ足配線が不要になるといった利点がある。
 昨年7月1日に施行された省エネ法(正式には「エネルギーの使用に関する法律施行令の一部を改正する政令」)では、特にエネルギーを大量に消費する機器(特定機器)として、スイッチング機器(スイッチングハブ)が新たに指定された。省エネ法におけるこの「特定機器」については商品化されている製品のうちエネルギー消費効率がもっとも優れた機器の性能を「トップランナー基準」として定め、メーカーなどに基準の達成を義務付けしている。  本製品はこの「トップランナー基準」をクリアし、PoEの給電容量のアップとファンレスによる静音との両立も実現した。給電容量が向上したことでIP電話にも接続が可能になり、デスクサイドなど事務所内の設置に適する。
 価格は6万8250円、発売は10月1日を予定している。

積水成型工業 畳表「美草」のカスタマイズ開始
 積水化学工業(大阪市北区)の100%子会社である積水成型工業(大阪市北区)は、ポリプロピレン製の工業畳表「美草(びそう)」において、部屋の形に合わせた加工や敷き込みが可能となるカスタマイズ製品の生産を開始した。
 同製品は、平成3年の発売以来、高い機能性と耐久性などが認められ、住宅のみならず旅館やホテル・飲食店など商業用途にも広く採用されているロングセラー商品。現在では年間に約60万畳分を販売している。
 近年、リビングなど洋室の一角に畳コーナーを設ける「和モダン」と呼ばれるスタイルが増加しており、こうしたスタイルにマッチする、デザイン性の高いカラフルな色や柄が求められるようになってきた。同社は、こうした需要に対応するため、「美草」のカラーバリエーションを拡充するとともに、アレルゲンを不活性化させる「アレルバスターR」の採用や、日本防炎協会の防炎物品認定取得など、健康・安全にも配慮した商品に進化させてきた。
 今回同社は、フロア全体に畳を敷き込むために壁やドアの凹凸に合わせて加工を施すといったカスタマイズ生産に対応し、今後、幼稚園・保育園などの敷き込み用途や、「和モダン」を生かしたオフィスフロアへの展開を図る。

シンコール タイルカーペットに新色追加
㎡ルのように床に埋め込んで使用する。部分的に汚れた場合や、家具を移動したい場合など、一部だけを取り外したり交換することが容易であることから、オフィスやホテルでよく使用される。
 「TGシリーズタイルカーペットvol・3」は、デザイン性を重視したグレードの高い「TGー5000シリーズ」と、一般汎用の「TGー3000シリーズ」を集約して昨年10月に発行した見本帳。今回の改訂では、特に人気の高い「TGー3000シリーズ」の強化を図り、ストライプタイプ2色、プレーンタイプ3色を追加した。これにより同シリーズはランダムストライプタイプ4色、ストライプタイプ8色、プレーンタイプ15色の計27アイテムとなる。また今回の改訂にともにない価格を7400円/㎡に変更した。

ダウ化工 断熱材を改良
 ダウ化工(東京都品川区)は、断熱機能に加え遮熱機能を備えた断熱材「スタイロラスター」の表面に改良を加え、耐久性・作業安全性を強化した新「スタイロラスター」の発売を開始した。 夏場の屋根は、太陽エネルギーのもたらす赤外線により、それ自体が赤外線を発し室内の人体に影響を与える。断熱機能に遮熱機能が加わることで、夏季の日射による侵入熱を防ぎ、建築物の快適性や省エネルギー性を向上させることができる。
 熱が温度の高い物体から温度の低い物体へ伝わることを「放射」といい、「遮熱」とは、この放射を遮断する性質のこと。
 今回、作業者の安全を確保するため、従来製品の表面に特殊加工を施した。勾配屋根の作業時でも滑り防止機能が働き、作業者は安心して設置を行うことができる。また、新開発の特殊コーティング技術により、アルミ箔の腐食を防止することで、半永久的な耐久性を達成した。塗料系の遮熱製品と違い、設置後のメンテナンスが不要となる。

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