不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.05.03 11:14

YKKAP 中低層オフィス向けの複層ガラスをモデルチェンジ
 YKK AP(東京都千代田区)は、従来の集合住宅・中低層オフィス向けの基幹商品「EXIMA」をフルモデルチェンジし、断熱効果を高めることに重点をおいた「EXIMA31」の発売を開始した。
 同商品の特徴は、全ての窓種においてガラス横幅35mmを設定し、中間空気層12mmの複層ガラスとの組み合わせを可能としていることである。そして、次世代省エネルギー基準IV・V地域の住宅エコポイントにも対応している。
 また、既存の集合住宅向けに特許を取得した、改修工法のGRAF工法を発展させた「EXIMA31[GRAF工法]」は、約20~30分の短時間の施工を実現。既設窓の下枠レールの一部を切り、新たな窓をかぶせることで、段差なくすっきりとした改修が出来るようになる。
 クレセントの掛け損じを未然に防ぐ空掛け防止クレセントを集合住宅向けでは業界で初めて標準設定され、補助ロック、回転ストッパー、開口制限ストッパーなどの操作部品も標準装備。また、内倒し窓のガラス清掃時に障子を全開した際に、ゆっくりと開く機構を採用し急に障子が倒れてくる恐怖感を解消し、安心して清掃を行えるよう配慮されている。
 平成22年度売上目標を110億円としている。

美和ロック さまざまな利用者が快適に使用できるドア装置 業界初の「ソフトオープン」機能を追加
 美和ロック(東京都港区)は業界初の「ソフトオープン」機能と「ソフトクローズ」機能を備えたドア装置「ドアシス」を開発し、今年8月より発売を開始すると発表した。3年に渡る開発期間を経て完成したドアシスは成人男女及び高齢者、ドアを使い始めた幼い子ども、様々な肢体不自由者を対象に様々な検証がなされている。
 1日数回必ず開け閉めが必要な騒音が極めて発生しやすい箇所に利用する製品で、「ソフトクローズ」に加え業界初の「ソフトオープン」の機能も付加、さらに操作時の3段階の動作で「ゆっくり開きゆっくり閉まる」動きを実現し、静音化ニーズに対応できる製品となっている。
 「ソフトオープン」機能によりドアを開けた際にはゆっくりと開き、はね返りも無いので安全性を確保することができる。また、荷物を持っている時、両手がふさがっている時などに強めに開けてもドアシスは開ききる手前でスピードを制御し90度まで開きそのままの状態を保持できる。その他、例えば強風で室内のドアが強くしまることもあるが、ドアシスなら加速して閉まるドアが閉まりきる手前でスピードを制御。騒音も防止する。
 歩行器や杖を使用する人や手足に不自由のある人、車イス利用者の多くは開き戸やクローザーつき開き戸では開閉に苦労や危険があったが、ドアシスを取り付けることで引き戸に工事をしなくても開き戸のまま快適に利用できる。様々なインテリアにフィットし、色はホワイト・ブラック・シルバーの3色で展開する。

トステム 業界唯一の低層建築物用アルミサッシ
 サッシ・住設機器・建材の総合メーカートステム(東京都江東区)は、デザイン性、防犯性、環境に配慮した業界唯一の低層(主に3階以下)非木造建築物向けアルミサッシ「PROーSE・L3(プローゼ エルスリー)」を開発し、4月30日から全国で販売する。
 「PROーSE・L3」は、低層マンションや事務所、店舗など、主に3階以下の低層非木造建築物向けに開発した業界唯一のアルミサッシで、同社の木造用アルミサッシ(デュオ)の基本構造をベースにしながらも、RC造、ALC造の建築物に対応したサッシで、木造用サッシと非木造用サッシの特長を併せ持っている。
 ガラスの取り付けをシールではなく、住宅用サッシと同じグレイジングチャネルに対応した乾式工法にし、かつ枠見込みを従来の70mmから80mmに広げることで、すっきりとしたフラットな框形状に仕上げている。さらに、従来オプションとして用意されていた「空掛け防止クレセント」や「サブロック」が木造用サッシと同様に標準装備とされ、防犯性に配慮されている。
 「PROーSE・L3」は複層ガラスや高機能ガラスにも対応しており、省エネ・環境にも配慮した製品となっている。

東芝ホームアライアンス 業界ナンバー1の省エネ性能持つ温水洗浄便座
 東芝ホームアプライアンス(東京都千代田区)は、2012年度省エネ基準達成率125%を達成した温水洗浄便座「クリーンウォッシュ SCSーT260」を、平成22年4月26日より発売している。
 貯湯式で業界ナンバー1の省エネ性能を搭載。同社従来機種と比較して年間消費電力量を約18%削減している。従来の400ワットから600ワットタイプに温水ヒーターを替え、「断熱温水タンク」を採用することで、洗浄後に温水タンク内に再注水して加温する場合も、放熱を抑えながら短時間で温めることが可能となり、消費電力を抑えられる。
 また、洗浄水にエアポンプで気泡を混入することでシャワーにボリューム感を与え、当たりのやわらかな洗浄を実現する「エアインマイルド洗浄」機能を採用。その他、モーター駆動で抗菌ノズルを手前に引き出す「らくらくノズル掃除モード」や側面のスイッチを押すだけで本体が簡単に着脱ができ、隙間掃除をしやすくする「ワンタッチスライド着脱」機能。使用前と使用後に自動でノズルを洗浄する清潔機能「オートノズルクリーニング」、同社の従来機種比で風量が10%増した「オート脱臭」機能など、多彩な機能を搭載している。赤外線センサーを搭載した着座検知で、着座していない時に誤動作を起こす心配もない。
 色はパステルアイボリー。年間消費電力量は146kwh。貯湯量は0・6リットル。また、ワイヤレスリモコンを使用可能である。

BX紅雲 ガラス入りの特定防火設備を販売開始 開口高さ3mまで1枚で対応
 ステンレス製建具の専門メーカーである文化シャッターグループのBX紅雲(愛知県犬山市)は、ビルなどの防火区画に設置するガラス入りの特定防火設備として、国土交通大臣認定品の「KOUN SUS FIRE 大型FIXタイプ」を5月1日より発売開始する。
 同商品の最大の特徴は、開口高さ3mまで1枚の耐熱強化ガラスで対応できるという点である。従来タイプでは最大の開口高さが2・ 4mだったため、開口高さ3mの開口部に設置する場合には意匠性の面において課題であったが、設計範囲の拡大によりFIX枠を連結して施工せずに使用することが可能になった。
また、もう一つの特徴として、大型FIXタイプに採用している耐熱強化ガラスはJIS規格に適合した強度の高いもので、万が一、破損した場合でも破片が鋭利な形状にならないように安全性に配慮した仕様になっている。
 「大型FIXタイプ」のラインアップは全部で8タイプあり、設計範囲としては最大有効開口幅が1・8mである。製品価格は参考価格で、102万9千円(消費税込)で販売される。

東芝ライテック 省エネ性能維持し6000時間の寿命延長 新開発の専用インバータで8年間交換不要
 東芝ライテック(神奈川県横須賀市)は、施設用照明器具「エネカット32」シリーズをモデルチェンジし、従来品と同等の省エネを実現しながらも、かつ6000時間も照明寿命が延びた「エネカット32+」シリーズを5月14日から発売を開始する。
 同商品の特徴として、まずは2万4000時間の長寿命と高い光束維持率の達成が挙げられる。初期照度補正機能をもつ専用インバータを新開発したことにより、約8年間もランプ交換の必要がないため交換する手間を大幅に軽減できる。ランプの負荷を軽減した省電力点灯により光束維持率が向上し、保守率を78%に設定することも可能である。
 豊富なラインアップも特徴で、同シリーズは1灯用器具37機種に加え、2灯用器具78機種も揃えている。主な仕様では埋込システムアップ、逆富士形器具、などリニューアルや新設を問わず、階段や通路部のほか小部屋などにも使用範囲の対象が広がっている。
 尚、平均消費電力が1灯用器具において26W、2灯用器具では48Wにまで抑えられている。蛍光ランプは点灯時間に応じて暗くなっていく性質があるので、寿命末期でも必要な明るさをキープするため交換直後の無駄な明るさをカット。従来のラピッドスタート式照明器具のランプ寿命末期時と同等の光出力を常に確保しながら、消費電力は1灯用において約43%、2灯用では約44%の削減を可能にしている。1台あたり年間CO2の排出量を比較しても1灯用において約24kg、2灯用では約43kgも減らすことが出来る。

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