不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.03.15 10:30

積水化学工業 建物の高断熱化要求に対応する工法 意匠性が求められる建物用途にも使用可能
厳しい耐火試験をクリアし「60分耐火構造」の認定済み
 積水化学工業(大阪市北区)の環境・ライフラインカンパニーは、高性能フェノールフォーム断熱材「フェノバボード」を構成材とした高断熱壁耐火構造認定工法「フェノバウォール スパンドレル60」を開発し、本格的に提案活動を開始する。 同工法の主な特長は「高い断熱性能」「スパンドレルの選択が可能」「高い構造設計自由度」の3つ。
 同工法は、昨今の耐火偽装問題を受け一層厳しくなった条件下において耐火試験を受験し、60分耐火構造の認定を取得している。防火地域や準防火地域の一定の条件下で必要となる60分耐火構造は、鉄骨造の設計においてニーズが多く、高い断熱性能を兼ね備えた同工法は希少価値の高い工法と言える。
 本年4月から、300~2000㎡未満の建物についても「省エネ措置の届出」が義務化されるが、こうした規制強化による建物の高断熱化要求にも対応するものである。
 同社では、平成20年よりフェノバボードを構成材とした高断熱壁耐火構造認定工法「フェノバウォール」を展開してきた。従来工法は、主に工場や公共物件に採用されていたが、外装材は表面にビスが露出する「角波」に限定され、デザイン性が要求される用途の建物には適さない場合も多かった。同工法はビスが隠れる「スパンドレル」を外装材に使用できるため、店舗など高い意匠性が求められる建物用途にも展開が可能となる。
 なお、鉄骨造における断熱材市場規模(壁用途)は、270億円(2008年度)と推定されるそうである。

岩崎電気 省エネルギーに貢献するLED照明器具の新シリーズ「道路灯」「防犯灯」「街路灯」など屋外用中心
16シリーズ約120形式のラインナップを用意
 岩崎電気(東京都港区)は、屋外用のLED照明器具のラインナップを拡大し、省エネルギーに貢献する高効率、高出力、長寿命化を実現したLED照明器具の新シリーズ「LEDioc(レディオック)」シリーズを発表。平成22年3月8日より順次発売している。
 「LED道路灯」「LED防犯灯・街路灯」や「LED投光器」など屋外用のタイプを中心に、16シリーズ約120形式のラインナップが用意されている。
 LED専用の設計を行うことで、LEDの特性を最大限引き出すとともに、高効率反射鏡による光コントロールで、設置場所や用途に応じた最適な省エネ照明を提供している。また、「LED道路灯」や「LED防犯灯」は、放熱コントロールによって光源寿命6万時間を実現しており、メンテナンスの大幅な省力化も実現されている。

東レ 30%節水機能と交換目安ダイヤルを投資 消費者調査から顧客ニーズを捉え開発
 東レ(東京都中央区)は30%節水機能と交換目安ダイヤルを搭載した「トレビーノ スーパースリム703T」を発売している。
 本商品は、蛇口直結型浄水器のエントリーモデルだが、消費者調査により顧客のニーズが高いことが判明した、「節水」「カートリッジ交換目安表示」らの機能と特徴を同クラスの浄水器としては業界で初めて搭載している。
 同製品は、原水のシャワーを使用すると当社従来品に比べて30%の節水となり、経済性に優れており、また、簡単な操作でカートリッジの交換目安が表示されるので、カートリッジの交換時期の見逃しを防ぐこともできる。
 尚、浄水能力については、JIS試験方法7項目をクリアしており、性能の確かさも保証されている。平成22年3月中旬より、全国の大型スーパー、ホームセンター、家電量販店などで発売開始となる。

木村技研 既存建物に業務用厨房が簡単に設置可能 油汚れ・悪臭・害虫・清掃の諸問題を解決
 節水型トイレ自動洗浄システムのトップメーカー木村技研(東京都世田谷区)は、排水システム組込み型の厨房用の床システムを開発し3月10日より受注を開始する。
 同社が開発した同システムは、従来型のグリーストラップとは異なる油水分離ユニットの開発により、油汚れ、悪臭、害虫、清掃など、維持管理上の問題点を解決しており飲食入居テナントの厨房をクリーンな状態に保つことを助ける。
 また、スケルトン・インフィル方式のパネル化工法により、新築建物への導入はもちろん、既存の建物に業務用厨房を簡単に設置したり、取り外ししたりすることも可能になる。
 床パネルの着脱で、内部のメンテナンスや改修が容易に行えるだけでなく、乾式工法化、軽量化により、短い工期で既存の建物内に簡単に設置できることも特徴である。
 同システムの導入価格は、油水分離ユニットを含めて7万5000円(税別)/㎡から。
 レンタルも可能で、その場合は少ない初期費用で導入できる。
 既存ビルを劣化させず、家賃収入の高い飲食店を新しくテナントとして迎え入れたいビルオーナーにとって非常に有効なシステムとなる。

新日軽 柔軟に取り外し・移動・設置が可能な可変間仕切壁
 新日軽(東京都江東区)は3月10日から、アルミインテリア建材「ビュライ」の新シリーズとして、柔軟に取り外し・移動・設置が可能な可変間仕切壁「スタイルシフトウォール」を発売している。
 「スタイルシフトウォール」は、ライフスタイルやライフステージに合わせて、柔軟に間取りを変化させることのできる家庭用の間仕切壁で、内装工事終了後、天井と床に取り付けた専用のランナーに間仕切パネルをはめ込むだけなので、間取り変更を短時間で容易に行える。
 住宅用の製品ではあるが、オフィス内の間仕切りとしても使用可能である。
 通常の間取り変更に要する工事にくらべて、短時間で工事を完了でき、かつ壁を壊すことによる廃棄物を大幅に抑えられるなど、コストパフォーマンスに優れており、長年にわたり使い回すこともできる。
 なお、同商品で採用している技術については、同社と積水ハウス(大阪市北区)が共同開発(特許出願中)したもので、同社が建築・販売する戸建住宅向けに先行して「マドリング・ライフ」として平成20年8月より納入していた。
 この度同社で販売を開始することとなり、以前より販売していたアルミ内装建材「ビュライ」の新シリーズとして発売する。

ニチベイ アルミ蒸着加工で高い遮熱効果を発揮 窓辺の圧迫感を抑え透視性も確保
機能・デザイン・サイズ・カラーのバリエーションを拡充
 ブラインドと間仕切りの専門メーカーニチベイ(東京都中央区)は、平成22年3月1日より、平均74%の日射反射率で日射熱をカットして効率よく省エネを実現するロールスクリーン「シルバースクリーン」の販売を開始している。
 シルバースクリーンは、室外面のアルミ蒸着加工によって高い遮熱効果を発揮する。
 外側からの日差しを大きく反射し、室温の上昇を抑えて空調機器のランニングコストを節減しながら、また一方で、メッシュ構造なので透視性も確保され、窓辺の圧迫感を抑えて適度な光を取り入れることも可能である。
 太陽光のまぶしさを和らげながら、快適な空間を提供することができる。
 効率良く日射熱をカットし、窓際の温度上昇を抑えることができるため、窓際スペースを有効活用することも可能となる。  色は、ホワイト、ベージュ、ライトグレイ、ダークグレイが用意されている。
 参考価格は、ソフィー標準タイプで7万2700円(消費税、工事費は別である)。
 全色共通で、裏面(室外面)にアルミ蒸着加が施されており、インテリアに合わせてどの色を選んでも、ほぼ同等の省エネ性能が得られるとしている。

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