不動産トピックス

今週の一冊

2010.02.01 16:01

ビルにまつわるリスク回避策を披露

大家さんのリスク 意外に知らない30の落とし穴
著者:高柳 義隆
出版社:幻冬舎ルネッサンス
発行:平成20年3月5日
価格:1600円(税別)

 ビル経営をやったことがない人はビルオーナに対して、ある種の羨望の眼差しがあるかも知れない。しかし、弊紙の読者はよくご存じであると思うが、ビル経営を行うには多数のリスクが存在しており、こうしたリスクを抱えながら安定した経営を行うのは大変難しい。例えば、消防違反のビルで火災が発生し、死傷者などが出た場合、オーナー及びテナント関係者が逮捕・起訴されるケースもある。今回紹介する「大家さんのリスク 意外に知らない30の落とし穴」は、オーナーが知っておくべきリスク回避策を紹介しており、万が一の事態を回避するために櫃王となる事前策をQ&A方式で30項目にわたって解説している。
 本書で取り扱われる項目として一例を挙げると「空室率上昇」。団塊世代の大量退職がもたらす影響や人口減少などもこの項目で取り扱われている。その回答は本書を読んでいただきたいのだが、巻末には自己診断シートも付属しているので、所有ビルの抱えるリスクをチェックしてみてはいかがだろうか。

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