不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2009.12.21 17:14

竹中工務店 居ながらレンガ造建物の耐震補強が可能
 竹中工務店(大阪市中央区)は、三菱地所設計(東京都千代田区)と共に、レンガ造の建築物の外観や内観は現状のまま、レンガ壁にプレストレスを導入して耐震補強工事を行う技術を日本で初めて開発した。本技術はレンガ壁の他に、コンクリートブロック壁など、組積造の伝統建築の耐震補強にも適している。
 本技術の施工手順は、レンガ壁の上端から下端まで鉛直方向に貫通するように壁の内部を削孔↓貫通した穴にPC鋼棒を挿入↓基礎部分のコンクリートに基礎配筋コンクリートを打設し、PC鋼棒の下端を定着↓PC鋼棒を締め付けてレンガ壁にプレストレスをいう流れ。プレストレスを導入することにより、各レンガ及び目地部を締め付けることができるため、地震時のレンガ壁の損壊を最小限に食い止めることが可能となる。
 本技術ではレンガ壁内部に補強を加えるため、外観に変化は生じない。従来よりレンガ壁の耐震補強に活用されている、RC壁補強や鉄骨フレーム補強などの外付けの耐震工法に比べ伝統建築の歴史的価値を守ることができる。
 また、削孔するときに水ではなく、約25℃の冷気で削孔時に発生したドリルの摩擦熱を冷却、その冷気を使って集塵も行うため、内装を損ねることもない。従来のプレストレス用削孔工法は摩擦熱の冷却や集塵に水を使用していたため、水が壁や天井に染み出て内外装仕上げ材や建具などを痛めてしまうことから、工事前に内装を全て取り除いておく必要があった。
 建物内部に工事の影響が及ばないため、建物を使用しながらの工事が可能で、外観・内観を損ねず、居ながらにしてレンガ壁の耐震補強工事を行うことができる。

シャープ 演色性の高いLED照明用LEDデバイスを発売開始 2タイプ・9モデルをラインアップ
 シャープ(大阪市阿倍野区)は、シーリングライトなど広い空間を照らす面発光照明に適した「表面実装タイプ」と、スポットライトや電球型ランプに適した「銭形タイプ」の照明用LEDデバイス2タイプ9モデルを12月25日より発売する。
 LED照明への置き換えが急速に進む中、自然光に近い色で表現する演色性の高いLED照明へのニーズが高まってきている。こうしたニーズに対応するため、2タイプの高演色照明用LEDデバイスを開発した。
 少数の素子をパッケージ化した「表面実装タイプ GM2BB50BMOC」は、LED AQUOSのバックライトにも採用されている独自の二重封止構造により、光の取出効率を向上させ、投入電力0・5Wクラスで業界最高水準の光束38㏐を達成した。
 多数の素子をパッケージ化し配電基板を備える「銭形タイプ」は、従来機種に比べ、約2分の1(面積比56%)に小型化し、照明器具への組み込みを容易にした。
 表面実装タイプの演色評価数(Ra)は85、サンプル価格は70円。
 銭形タイプの投入電力は3・6Wと6・7W。演色評価数(Ra)は87で、サンプル価格は800円と1200円。

コクヨファニチャー アクティブな働き方に最適なオフィスチェア ミーティングルームや個人会議室に対応
 コクヨグループのコクヨファニチャー(大阪市東成区)は、アルミフレームとメッシュ素材を採用したシンプルなデザインで、個人席から会議室やミーティングスペースまで幅広く対応できるオフィスチェアー「ACTINA(アクティナ)」の発売を開始した。
 同製品は、会議やミーティング、外出等のアクティブな活動が主体となるワーカーの働き方に着目し、使いやすいデザインと機能を備えた新しいコンセプトオフィスチェアーで、背もたれから座面へと連続的につながる左右2本のアルミフレームと、背もたれと座面には通気性に優れたメッシュ素材を採用。
 座面下に荷物置きトレー(トレー付きタイプとオプション単品)を設けることで、書類や書籍、小物などを座面の下に置くこともできる。
 さらに、肘の部分にかばんが掛けられるかばんフックと、背もたれ上部に、スーツ等の上着が掛けられるハンガーを標準装備し、個人荷物の置き場所を、イスでサポートすることができる。
 バリエーションは、アルミ塗装脚と樹脂脚の2タイプに、それぞれ座面下トレーあり/なしの形4種類。
 張地のメッシュカラーは、マンダリンオレンジ、ソフトグリーン、インディゴブルー、ホワイトブラウン、ブラックの5種から選択できる。
 希望小売価格は、7万3290円から(税込)。

岡村製作所 個性的で居心地のよいスペースを作り出す 「ルーム・イン・ルーム」を実現
 岡村製作所(横浜市西区)は、クリエイティブワークプレイス「Alt Share HS(アルトシェアHS)」シリーズを、平成22年1月より発売する。
 同シリーズは、コーナーポストとアッパービームによるシンプルなフレーム構成により、3・6m四方の高品位でスタイリッシュな空間をオフィスに構築するというもの。
 オフィスという空間に、用途に合わせてさらに内部空間を作り出す「ルーム・イン・ルーム」の考え方で、個性的で居心地のよい様々な交流スペースを設けることが可能となる。同社の製品シリーズ「ALZATA SPINE(アルツァータ スパイン)」のパネルや「Alt Share NC(アルトシェアNC)」のオプションなどと部材の共有が可能で、オフィスの変容にも柔軟に対応できる。
 さらに市販の配線ダクトをアッパービームに内蔵可能で、商品や最近のミーティングに不可欠となったプロジェクター・大型モニターなどのICTツールを簡単に取り付けられるため、プロジェクトや業務の変化に合わせ空間を様々なスタイルに変更させて使用することができる。

鹿島建設 一般の作業員でも作業可能 天井照明をワンタッチ接続
 鹿島建設(東京都港区)は、システム天井照明器具「ワンタッチユニット配線工法」を新たに開発した。
 これは、システム天井照明器具の接続作業をワンタッチで行える「照明配線コネクタ」を使用することにより品質を均質化すると共に、一般作業員での接続が可能となる。従来の工法に比べ作業効率が向上し、コスト削減に寄与する。
 「照明配線コネクタ」には矢﨑総業(東京都港区)の技術協力による新規開発品を使用している。
 システム天井工事における照明器具とケーブルとの接続作業は、従来は主任技術者の設置か、有資格者(第2種電気工事士)が行うものとされてきた。
 また、施工体制は、システム天井の内装工事と、各設備専門工による同時作業となるため、作業効率が悪く、工程短縮・原価縮減の障害にもなっていた。
 本工法は、照明器具の接続部分に、今回新たに矢崎総業が開発した照明配線コネクタを、あらかじめ工場にて組み込み実装しておくことで、簡易に同一品質で接続作業を行えるようにしたもの。
 この配線コネクタは汎用性が高く、あらゆるメーカーの照明器具にも対応することが可能となる。
 資格がない一般の作業員でも、照明器具の取替えが簡単に行うことができ、さらに、電気工事士法に抵触しない程度の、簡単なレイアウト変更も可能な仕様となっている。

IHI 新型インフルエンザ対応用のオゾン除菌・集塵機
IHI(東京都江東区)と関係会社のIHIシバウラ(長野県松本市)は、新型インフルエンザなどの感染対策用として、集塵除菌能力を強化したオゾン除菌・集塵機の新機種である強力オゾンエアクリア「JS-5000(es)」を開発した。発売は特定販売代理店のジェイ・シー・アール(大阪市北区)が行う。
 本機は、従来機の2倍以上の長寿命化を実現した新開発のオゾナイザ(オゾン発生器)を搭載し、オゾン発生量、風量も増加、より高効率(低電力)で耐久性の高い装置となっている。また、抗菌・抗ウイルス・抗アレルゲン機能付きのHEPAフィルターを2重に搭載することで、従来機以上の高性能化を実現している。
 操作面でも、見やすい大型液晶モニターを採用することで操作性をアップ。作業状況、機能選択状況(モード、風量、時間など)をひと目で確認できるほか、メッセージを流すことも可能。
 オゾンと、抗菌・抗ウイルス・抗アルゲンHEPAフィルターを吸引側と清浄空気の排出側の両側に設置することでより確実なウイルス、細菌の除去を実現。脱臭フィルターに加え-イオンでの脱臭効果もある。
 新型オゾナイザを搭載し、安定したオゾン発生量を確保。長時間のオゾン発生が可能で、室内が無人の際には、オゾンを放出し室内の隅々まで充満させ、浮遊菌や、壁、天井、装備品の裏側などにある付着菌や固着臭まで短時間で強力に脱臭、除菌する。

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