不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2009.09.21 16:02

<注目の製品>薄層屋上緑化システム研究会 軽量で乾燥防ぐ屋上緑化システム 袋に土壌を入れて流出防ぐ
 クラレトレーディング(大阪市北区)など8社が参加する薄層屋上緑化システム研究会は、軽量の薄層屋上緑化・折板屋根緑化システム「ふわっとみどり」を共同開発した。
 従来の屋上緑化システムは、建物への荷重を低減するため、土の使用量が制限されることにより、土の温度が上昇して乾燥しやすくなるという問題があった。
 これに対し、「ふわっとみどり」は植栽の土壌部分にクラレトレーディングが開発した土壌投入袋の「シルバータイチョウ」を採用することでこの問題を解決している。
 なお、「シルバータイチョウ」は表面を銀色に加工し、太陽光を反射させることで遮熱効果を高めた、緑化に用いる50cm角の袋である。この袋に適量の土を入れて屋上に敷設することで、土壌部分の軽量化と高温・乾燥防止を図っている。屋外実験では、「シルバータイチョウ」の表面と内部土壌との温度差は夏場で約6度となっており、土壌の高温化防止に効果があるという結果が出ている。植物の植え付けは土を入れた「シルバータイチョウ」の表面にハサミ等で切れ目を入れて植え付けるだけで、複雑な工程は必要としていない。

三菱電機ビルテクノサービス 超高層エレベーターにも対応 地震時に自動で診断を行い運転を復旧させるシステム
 三菱電機ビルテクノサービス(東京都千代田区)は、地震時エレベーター自動診断&復旧システム「ELEーQuick(エレクイック)」を、エレベーター上下走行距離200m(50階程度)までの高層・超高層ビルへの適用を可能にする技術を、三菱電機(東京都千代田区)と共同で開発した。
 上下走行距離200mのエレベーターの場合、約40分で自動診断及び復旧を完了する。
 「ELEーQuick」は、一定規模の地震の揺れにより「地震時管制運転装置」が作動して運転を休止したエレベーターの異常の有無を自動的に診断し、安全性を確認して自動復旧するメンテナンスサービス。平成18年10月からサービスを提供している。これまで「ELEーQuick」は、診断精度を高め、自動復旧までの速度を安定させるために、上下走行距離が60m以下(20階程度)のエレベーターに適用を限定していた。しかし、高層・超高層ビルへの適用を可能にするべく、「異常検出値の緻密な設定」「音の分析方法拡充」「ロープの異常検出センサー増設」などといった技術を開発・導入している。

トステムオンライン 高級感のあるアルミシャッター発売 ネット上で依頼から見積もりまで可能
 トステム(東京都江東区)の100%出資子会社であるトステムオンライン(東京都江東区)は、トステム鈴木シャッター(東京都豊島区)と提携し、メーカー責任施工付住宅建材・設備機器のネット販売サイト「トステムオンラインショップ」において9月1日から、新たに住宅だけでなく、店舗にも取り付け可能なトステム鈴木シャッター製の軽量シャッター「プラテア」の取り扱いを開始している。
 「プラテア」はオフィス・店舗ビルから住宅、ガレージおよびエントランス、倉庫など幅広い用途に使用できる軽量のシャッターであり、リフォーム需要にも対応する製品である。
 また、「プラテア」はシャッター本体とケースに耐食性の高いガルファン鋼板を使用しており、ガイドレール・座板・中柱には一層耐食性に優れた高級感のあるアルミ製シャッターである。
 軽量シャッターであるため設置場所の制限が少なく、施工性が高いことからリフォームやリノベーションなどの後付需要にも最適な製品となっている。
 なお、「プラテア」はサイト上での依頼から現場調査、見積りまでトステム鈴木シャッターが完全無料で提供している。

三和シヤッター工業 オフィスビルに最適な防火シャッター 固定柱を不要にすることで省空間とデザイン性が向上
 三和シヤッター工業(東京都板橋区)は、火災時に、袖扉(避難用子扉つき防火扉)と連動して閉鎖するタイプの防火・防煙シャッターを開発。10月1日より全国発売を開始する。
 同社の「袖扉連動防火・防煙シャッター」は、建築基準法で定める防火区画に設置する特定防火設備である。火災時に熱や煙を感知すると、袖扉が自動で閉鎖した後、シャッターが連動して自動で閉鎖する。従来は、防火シャッターと袖扉を組み合わせるときには、シャッターレールと袖扉の戸先枠を兼ねた固定柱を設置する必要があった。
 今回、戸先にレールを組み込んだ袖扉を先に閉鎖し、続いてシャッターを閉鎖する方法をとることで、固定柱のない納まりを可能にしている。柱をなくすことで、オフィスビルのように人通りの多い場所でも通行がスムーズになり、見た目もスッキリする。なお、袖扉はシャッターの片側および両側に設置できる。袖扉を含めた最大開口幅は17m、開口面積は86㎡まで対応。固定柱による通行の妨げやレイアウトの制約もなく、平時には広々とした空間を形成する。

三協立山アルミ 新しい太陽光発電システム 軽量化でカーポートにも設置可
 三協立山アルミ(富山県高岡市)は、太陽光発電システムを搭載したカーポート2種を発売した。
 世界規模の課題である地球環境問題において、CO2等の温室効果ガスを発生しないクリーンかつ枯渇しないエネルギーに関する取り組みが進められている。なかでも太陽電池は、国の政策、民間レベルでその導入促進が図られており、補助金制度の利用や光熱費の節約等のメリットからも、太陽光発電システムの採用が増加している。
 三協立山アルミは、太陽電池の設置箇所としてカーポートの屋根に着目し、躯体の強度や家屋・屋根形状から太陽光発電システムの設置が難しい建物や、発電面積を広げる“+α”の発電として、太陽光発電システムを搭載したカーポートを開発している。アルミプレートトラス構造の技術を用い軽量かつ高い強度を実現させた「M・シェード」と、耐風圧性能の高い折板カーポート「Gー1」に、太陽電発電タイプを設定している。

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