不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2009.06.15 10:52

三菱電機/東京電力 空調用空冷式ヒートポンプチラーを発売 エネルギー消費効率最大で51%向上
 三菱電機(東京都千代田区)と東京電力(東京都千代田区)は、このほど、高効率空冷式ヒートポンプチラー「コンパクトキューブ」との組み合わせによるシステム全体のイニシャルコストの低減、および高効率化を実現したビル・工場向け空調用の高効率空冷式ヒートポンプ光蓄熱ユニット「コンパクトキューブICE」を共同開発したと発表した。
 同製品は、三菱電機が6月22日から受注開始し、9月から出荷を開始する。
 氷蓄熱ユニットは、電気式ヒートポンプでつくる冷水と温水を空調に使用するとともに、夜間の製氷運転でつくる氷の冷気を昼間に利用する仕組みが採用されている。
 このため、CO2排出量削減と電力負荷平準化の効果が高いという長所がある一方、イニシャルコストが高いため、空冷式ヒートポンプチラーと組み合わせたシステムに高いニーズがあるという。
 しかし、これまで両ユニットの組み合わせは、システム設計・構築が複雑になるためコストが高くなるといった課題を抱えていた。
 今回の製品は、「コンパクトキューブ」との組み合わせに対応しており、システムコントローラーによって両ユニットの同時制御運転システムを要因構築できるようになっている。
 また、従来機に比べて低価格化しているのみならず、製氷運転時のエネルギー消費効率(COP)を51%向上した業界トップクラスの高効率化を実現している。なお、冷房追い掛け運転時のCOPは34%向上、暖房運転時は8%向上している。
 なお、冷水と温水を都市ガス、重油、灯油等の燃料でつくる吸収冷温水機と比較した場合、年間で54%のCO2排出量削減、44%の省エネルギー、71%のランニングコスト低減効果があると試算している。

コマニー/神鋼建材工業 オフィス空間に最適な吸音パネル アルミ吸音技術で静音空間実現する
 コマニー(石川県小松市)は、土木建材製品メーカーの神鋼建材工業(兵庫県尼崎市)のアルミ微細多孔箔吸音技術と同社の間仕切り製造技術を融合した高性能吸音間仕切りパネル『Q-PANE(キューパネ)』を開発し、このほど両社による本格販売を開始した。
 アルミ微細多孔箔を用いて吸音性能を付加した間仕切りは国内初で、従来の一般間仕切り材と比較して、吸音性能に優れ、環境に優しいといった特徴を有している。
 医療機関(診察室・カウンセリング室など)や介護施設における会話の明瞭度の向上、役員室・会議室における業務効率の向上、製造現場における作業環境の改善など、「音の快適化」に対するニーズが高まりつつある中で、コマニーと神鋼建材工業の両社は、お互いの持つノウハウを持ち寄り、反響音・残響音を、優れた吸音機能によって調整することで、より静かで、外部に音が漏れにくい空間を実現することに成功している。
 『Q-PANE』は、神鋼建材工業と神戸製鋼所が共同で開発したアルミ微細多孔箔吸音技術を用いることで、従来の一般間仕切り材と同等のサイズで、比較的容易に施工でき、部屋の用途に最適な「遮音性・吸音性」が得られる。パネル内のアルミ多孔箔の枚数、孔径とその開口率、及び箔の間の空気層の厚みを変えることにより、多様な音源に対して効果的な吸音特性を実現可能。
 従来の吸音間仕切りとの比較においても、より薄いパネル厚でありながら、より高い吸音性能を得ることが可能となっている。
 今後、両社共同で普及・拡販活動を展開し、従来の一般間仕切り材からの取替・後付・新規設置を含め、平成23年度に30億円の売上を目指すという。

ケルヒャージャパン 3タイプの水流使用で各種用途で活躍 コンパクトタイプの高圧洗浄機を発売
 ケルヒャージャパン(宮城県黒川郡)は、最小・最軽量のコンパクトな業務用冷水高圧洗浄機「HD 605」を7月1日から発売する。
 「HD 605」は、ケルヒャー業務用高圧洗浄機のラインアップで、最小・最軽量のコンパクトタイプである。作業や収納にスペースが取れないが、業務用の高いクオリティを求めるユーザーの要望に応える形で開発されたという。
 ノズル、トリガーガン、ホース、ポンプといった主要部分は高い耐久性を有しており、ねじれ防止システムの付いた10m高圧ホースと、3タイプの水流が使える3ジェットノズルを標準装備したことで、コンパクトながら業務用のさまざまな用途に使用できる。
 同社によれば、主にビルメンテナンス業、ホテル・旅館、中小食品工場、機械工場、個人自動車販売、中古車販売業などをターゲットに設定しており、建物外壁、エントランス、マンション共有スペース、駅トイレ、製造工場の加工設備、パレット、自動車などの洗浄を想定した製品であるとのこと。
 製品価格は税込みで10万5000円。ケルヒャーの正規代理店を通じて販売される。

ユニフロー メンテナンス性に優れた高速シャッター発売 制御方式の改善によつて取り扱い易さの面も向上
 ユニフロー(東京都品川区)は、高速シートシャッターの新シリーズとして、各種機能設定時のユーザビリティと聞きのメンテナンス性を高めた「スムーザーRBシリーズ」を6月15日から発売する。
 同社の高速シートシャッター「スムーザー」は、鋼製シャッターの約15倍の開閉速度を確保しており、作業の効率化や防虫・防塵に貢献するほか、空調効率を高める効果もある。このため、商業店舗のゴミ置き場などの間仕切りや工場・食品施設といったさまざまな場所で採用されている。今回発売する「RB シリーズ」は、従来機種を見直し、機能設定時のわかりやすさと機器のメンテナンス性の改善が図られている。
 新しい制御方式としてエンコーダを採用し、シートの上下限停止位置を調整する機能を持たせたほか、各種機能を制御盤の操作パネル上で設定可能。従来機種は、シートの停止位置を制御する「リミットスイッチ」をシャッターボックスに内蔵していたため、調整時に高所作業を伴うことがあり、調整も作業者の熟練を要するものだったが、「RB シリーズ」では操作パネルに表示ウィンドウを搭載し、設定時に必要な情報のほか、メンテナンス時期の通知や、従来機種ではアラーム音と制御盤内のLEDの点滅で表現していたエラー種類もわかりやすく表示する。
 価格は、『RB-2』の幅3000mm×高さ3500mmにおいて、95万円(標準仕様、消費税、設置工事費、諸経費別途)。販売目標は初年度1200台に設定されている。

シャープ 光の色と明るさを変えられるLED電球 リモコン搭載により単独で調光が可能
 シャープ(大阪市阿倍野区)は、省エネ・長寿命で材料に水銀を使用していないなど環境性能に優れたLED電球9機種を発売する。
 白熱電球のソケットにそのまま装着できるため、簡単に一般電球からLEDへの置き換えが可能である。
 DL-L60AVは、付属のリモコン操作で光の色を段階的に変えられる「調色機能」を搭載したLED電球である。天候や季節、時間帯、目的などに応じ、電球色相当から昼白色相当まで7段階の光色を選ぶことが可能だ。
 さらに、明るさを変える「調光機能」も搭載しているため、1台のリモコンで光の色と明るさを変化させさまざまなシーンにあわせた照明が楽しめる。
 またDL-L601Nは、一般照明用電球形のLED電球として業界トップクラスの明るさ560㏐を実現している。
 LED電球は消費電力が少なく、省エネによるCO2削減効果が高い。DL-L401N/Lは1円で約11時間使用でき、寿命は4万時間と非常に経済的である。
 そのほかにも、点灯直後からすぐ明るく、虫が集まりにくいといったLED照明の特徴を備えている。発売日は7月15日で、生産数はシリーズ合計で月産20万個。

トステム 防犯性向上に貢献する後付専用窓シャッター 取付時間は最短で2時間建物傷つけず施工が可能
 トステム(東京都江東区)は、既存の窓に簡単な工事で後付けできる「リフォームシャッター」を発売した。
 「リフォームシャッター」は、既存建物の窓を防犯性が高いシャッター付きの窓にリフォームする後付け専用の窓シャッターである。
 手動タイプであれば、窓1カ所あたり約2時間で施工可能で、建物の外壁を傷めるような大掛かりな工事は必要ない。
 設置場所の柔軟性も高く、片入隅、ボックス・下枠下部にスペースがないなど、これまで取り付けが難しかったケースにも対応が可能。
 さらに、取り付けネジの頭部分は専用部材でカバーするため、耐候性も向上している。
 防犯性は、手動タイプの場合、シャッターを下ろすだけで自動施錠するので、鍵のかけ忘れの心配がない。また、施錠時に幅木と下枠がかみ合う構造なのでこじ開けにくくなっている。窯業サイディング、モルタル、金属サイディング、RC住宅などさまざまな仕様の外壁への取り付けも可能。製品仕様は、幅1235mm×高さ770mmから幅2740mm×高さ2230mm。価格は部品セット価格で7万5100円から38万3800円。

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