不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2009.05.25 17:26

NTTファシリティーズ ロールスクリーンの仕組みを応用した工法を追加 制震機能を設けて耐震性に配慮
 NTTファイシリティーズ(東京都港区)は、データセンター向け空調ソリューション「ACORDIS(R)」の新ラインアップとして、ロールスクリーンの仕組みを応用したアイルキャッピングサイドキャップ工法を追加し、平成21年6月より設計・施工・販売を開始した。
 近年、IT装置の高密度化および高発熱化に伴い、データセンターの消費電力の半分程度を空調システムが占めるため、その省エネルギー化は極めて重要な課題といえる。
 アイルキャッピングとは、ラック列間の通路を壁や屋根で区画し、IT装置への給気(低温)とIT装置からの排気(高温)を物理的に分離して効率的な空調環境を実現する気流制御技術で、省エネルギーと高信頼を両立する重要なソリューションとなっている。
 データセンターの室形状や大きさ、ラックの配置や高さ、空調方式などは物件ごとに異なっており、同社は平成20年12月に販売を開始しているヘッドキャップ工法により、多様化するニーズに合わせた最適な気流制御環境を提供するとしている。
 サイドキャップ工法の特長としては、まずラック高さが不ぞろいの架列でも支障なくアイルキャッピングを構築できることだろう。これは、各ラック上にロールスクリーンボックスを設置し、ロールスクリーンを天井部に引き上げる構造のため、ラック高さが異なる場合でもロールスクリーンの引き上げ長さを調整するだけで空隙なしに構築することができる。
 また、アイルキャッピング出入り口部分のロールスクリーン接合部に制震機能を設けて耐震性を考慮した構造になっている。
 アイルキャッピング導入メリットとしては、現在のデータセンターの標準的空調方式で二重床吹出横吸込み方式と比較して、アイルキャッピング設置により空調風量を必要最小限にできるため、空調機の消費電力を約20%削減することができる。

日立製作所 改正省エネ法対応の環境情報管理サービス Excelでのデータ入出力可能
 日立製作所(東京都品川区)は、平成22年4月から施工される改正省エネ法に対応して、事業活動におけるエネルギー使用量などの環境情報の管理ができるほか、省エネ計画と経済産業省などへの報告書の作成支援ができるASP型環境情報管理サービス「EcoAssist-Enterprise-Light」を開発し、6月22日から提供を開始する。
 同製品の特長は、環境情報システム「EcoAssist-Enterprise-Light」の機能を強化し、改正省エネ法への対応を実現し、ASP型で提供する点である。入力は、Microsoft Excelのシートに直接入力することで、インターネットを介してシステムにエネルギー消費量などの環境情報を入力する。出力もExcel形式で可能なため、データ処理などの加工も可能となっている。
 また、地球温暖化対策の推進に関する法律の報告書に対応しており、要求する管理・報告書提出が、オプションの拡張機能で対応できる。さらに、環境経営への基礎データも活用できるので、経営方針や事業計画に活かす環境経営への迅速な対応も可能となっている。

TOEX 熱線センサ導入で安全性を向上
 TOEX(東京都新宿区)は、夜間の駐車スペースの盗難やいたずら防止に効果的な熱源センサ付けた駐車場灯「CJ-1型、CJ-2型」を4月1日から発売を開始している。
 賃貸駐車場は、昼間から夜間まで24時間オープンしているところが多く、夜間でも安心して駐車場を使用するためには、暗がりをなくすことが最優先課題となっている。しかし、夜間の常時点灯は、コスト面からも負担が多く、改善が必要である。今回発売する駐車場灯は、熱線センサ付のため、人と車の熱を感知すると自動的にフル点灯するため効率的であるとともに、後方への光漏れを抑え、住宅地でも安心して使用できるように配慮されている。
 なお、今回発売する駐車場灯は、高い位置から車と駐車スペースを照らし、ワイドな配光により駐車台数20台程度である駐車場ならば、4灯で最適な明かりを実現することができる。
 参考価格として、価格は全て消費税込み、工事費と配送費は別途で、鋼管ポール取り付けタイプ、カラーがシルバーメタリック「CJ-1型」は、9万1980円。壁面取り付けタイプのカラー、同じくシルバーメタリック「CJ-2型」は、9万4080円である。なお、「CJ-1型」の鋼管ポールは別途手配となっている。

YKK AP 軽快と明快がコンセプトのシステムウインドウ 安全性と機能性の両立も実現
 YKK AP(東京都千代田区)は、非居住用途向けのビル用システムウィンドウ「SYSTEMA521」の発売を開始している。
 「SYSTEMA」シリーズのコンセプトは、すっきりとした衣装を提案する「軽快」さと、使いやすさや分かりやすい機能を提案する「明快」さを盛り込んだ商品となっている。
 今回発売された製品は、中高層建築に、スリムなフレームと大きなガラス面により透明感、開放感のある外観ファサードを実現することができ、従来のシステムウィンドウと比べて意匠性という面で一歩抜きん出ている。また、新しい機能を持った換気付非常用進入口をたてすべり出し窓に設定している。非常用進入口を換気窓として使用することで、開口部設計の自由度の向上を実現可能となった。
 安全性と機能性の両立も実現しており、換気時のセーフティストッパーにより安全に配慮した換気が行える。非常時には外部ハンドルを引くことでセフティーストッパーが、約90度の開放が可能となっているので、消防隊の進入などの際、この窓を使用することでスムーズな救出の助けとなる。
 参考価格として、「SYSTEMA521」FIX窓、つらいち枠、4万3000円となっている。

立川ブラインド カラーブラインドのラインアップをリニューアル 新色の178色を加えた全シリーズ287色用意
 立川ブラインド(東京都港区)は、主力製品「シルキー」のカラーラインアップをリニューアルし、5月1日から発売している。
 また、「シルキー」シリーズの新タイプとして操作性と意匠性に優れた「シルキーサート」を新発売するほか、太陽電池採用した「ウインク ソーラー電池セット」、流行のスリット窓に最適な「小窓タイプ」を新たに追加している。
 今回の製品は「シルキー」カラーを全面的に見直し、新色178色を加えた全シリーズ287色(現9シリーズ270色)をラインアップしている。スラットに太陽光の反射率を高める塗料をコーティングした「遮熱コート」を新たに追加し、汚れを光で分解する「酸化チタンコート」、汚れがつきにくい「フッ素コート」など、用途や目的で機能を選べるスラットも用意している。
 また、スラットにカッティングシートで柄を描く「ファンシーシリーズ」や、色を組み合わせた「カラーコーディネートシリーズ」もデザインを一新している。
 「リルキーサート」は、1本のチェーンでブラインドの昇降・スラットの開閉ができる新タイプとなっており、軽い操作性を実現しているので、テラス窓などの大きな窓にも最適な製品となっている。

ジャニス工業 オート開閉機能を搭載したタンク式便器 独自のフロントスリム形状 飛び散りなどの汚れを防ぐ
 ジャニス工業(愛知県常滑市)は、オリジナルのフチ形状「フロントスリム」を搭載し、シンプル・使い勝手の良さ・簡単メンテナンスなど、従来タンク式便器のメリットを継承した独自のタンク式ローシルエット便器である「イーフィットクリン」に省エネ性を加えた「イーフィットクリンアルファ」を5月1日に発売した。
 同製品の特長は、省エネ性を重視し、平成24年度の省エネ基準達成率129%となる温水洗浄便座を搭載しているのに加えて、高齢化に考慮した自動洗浄機能と便ふたオート開閉機能を搭載している点である。
 また、1年でバスタブ約200杯の節水を実現。節水効果は、同社従来品と比べて最大で約54%の節水となる。これにより、年間水道使用料金を大幅に節約できる計算となる。
 さらに、便器の形状は汚れを載せないフロントスリム形となっている。これは便器前面のフチを大胆にカットすることにより、汚れてしまうスペースをなくす同社独自の形状である。これによって従来の便器でよく見られる、飛び散り汚れやぽたぽた汚れなどを解消することができる。
 参考価格として、床排水仕様は25万5000円から27万3000円。リフォーム仕様は27万3000円。リフォーム仕様は27万円から28万8000円となっている。

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