不動産トピックス

クローズアップ エコリニューアル編

2009.05.04 10:59

 経年劣化等により、一定期間内に修繕や更新が必要となる、施設内の各種設備。折角大金を投じて更新を行うのであれば、その時点で最新鋭の機器を導入したいものである。昨今では、機能性向上に加え、省エネルギー率が向上する配慮がなされている設備が多い。ここでは特に日新月歩で進化を遂げる設備の最新進化系を見る。

TOTO 水洗トイレの最新進化系が誕生
 TOTOが世に送り出した「ハイブリッドエコロジーシステム」、従来であれば1回あたり13Lの水が必要で合った洗浄水を5・5L節水。少ない水量でパワフルに洗浄し、更に節電機能を併用することで従来の電気量を大幅にカットする。タンク式+水道直圧式、両方の長所を融合させた世界初の洗浄技術は、これまで水圧の関係からタンクレストイレを諦めていたマンションの高層階や高台の住宅にも導入が可能となる。
 また、従来便座の後方部に設置されていたタンク部分を便座内に収納することで、少々窮屈だったトイレ空間に余裕の動作空間が確保できる。
 便器の清掃面でも配慮がなされている。同社独自の技術、耐久度に優れ、汚れが付着しにくいセフィオンテクトを採用することで、洗剤の使用頻度や使用量を少なくすることが可能だ。いままで手入れがしづらかった便座のフチをなくしたため、軽い拭き掃除だけでスッキリと汚れを落とすことができるデザインとなっている。
 これまでのトイレの課題、長年染み付いた臭いの対策も打ち出す。脱臭機能はもちろん、香りのトレーをフレグランス吹き出し口にセットすることで、様々な香りを楽しむことができるようになっている。

大建工業 廃木材を再利用し美観と環境両立させた床材 ヒートポンプの床暖房も提案
 各種床材を提供する大建工業は、従来品に加え、廃木材を再利用した木材チップや木質繊維を固めて利用した床材も用意した。
 例えば木目柄のエコロジー床材「ダイハードアートLエコ」は、植林木合板と特殊MDFを加えた「Eハードベース」を活用した環境配慮床材を使用。加えて、表面材に特殊加工化粧シート「ニュープラパ」を使用し、耐傷、耐キャスター性にも優れている。
 特殊MDFとは木材を繊維化し、接着加工したもの。硬く、耐衝撃性、耐摩耗性に優れている素材で、材料が安定しているため品質にムラがない。同社はその上にネオテク加工を施している。ファインガード、スクラッチガード、そしてスティンガードと3機能を備え、ひび割れ、日焼け、汚れ対策も万全となっている。特殊MDFボードのほか、植林目をベースにしたエコ基材のエコベースフロアボードなど、地球にやさしく傷にも優しい次世代フロアーが揃う。
 表面も自然な木目調となっており、意匠・デザイン性と耐傷・美観、そして環境・健康を兼ね備える。ホルムアルデヒド低減にも取り組んでおり、シックハウス・シックビル対策にも活用出来る建材である。
 また、大建工業はダイキン工業と提携し、ヒートポンプを活用した床暖房を提案。床材を大建工業が、ヒートポンプをダイキンが担当する。従来の熱源と比較すると、約69%のCO2排出量削減となる見通しだ。

YKK AP 防犯性優れた各種電子錠を取扱い カード型やポケットキー型など用途と室内規模に合わせて選択
 YKK APでは、断熱性に優れた窓や扉の販売と同時に、防犯性に優れた電子鍵を各種取り揃える。主なラインアップは電池式カードキー、AC100V式ポケットキー、そして同じくAC100V式ケータイキーである。
 カードキーは、ボタンを押してICチップ内蔵のカードをタッチする、利用方法が容易で子どもやお年寄りも使いやすいタイプ。光と音で施錠を確認するため、鍵のかけ忘れ防止にもなる。ポケットキーは、キーを身に着けていればボタンタッチだけで施開錠可能、システムを拡張すれば離れた室内からもボタン操作で施開錠ができるなど、多機能との連動がはかれる。リモコン操作も可能で、またオプションでモニターホンと接続すれば、室内からも鍵の開け閉めができる。
 ケータイキーシステムは、基本はポケットキーと同様だが、おサイフケータイなどに機能を集約させたいひと向け。室内の規模、利用者を考え、、最適な電子錠を選択したい。なお、一番手頃な価格はカードキー5万円から。ポケットキーなど機能を拡張するとその部値段が加算されていくことになる。

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