不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2009.03.16 17:17

ダイキンアプライドシステムズ COP4・5実現の空冷ヒートポンプチラー 独自のヘキサゴン形状により省スペース化も図る
 ダイキンアプライドシステムズ(大阪市北区)は、高効率空冷ヒートポンプチラー「ヘキサゴンモジュールチラー」を開発、4月1日から順次受注開始する。
 同製品はビル、工場、病院等の大型空調設備に適した空冷ヒートポンプチラー。同一形状同一寸法で超高効率タイプから大容量タイプまで3タイプのシリーズをラインアップし、新規、更新時の多様な現場ニーズに応え、フレキシブルな提案を図る。
 特長としてまず挙げられるのは空気側熱交換機に散水しない完全空冷式において業界トップの冷却COP4・5を達成している点である。これはDCインバータースクロール圧縮機とDCインバーターファンの最適制御に「ヘキサゴン」形状を組み合わせることにより実現した。同社の15年前のチラーに比べて冷房COPを59%向上させている。
 連結設置時に空気吸込スペースを確保するという最大の課題を、空気側熱交換器を効率的に配置した「ヘキサゴン」形状によって解消し、連結設置時の大幅な省スペース化を実現。こちらも同社15年前のチラーに比べて連結時のスペースを27%削減している。
 その他、独自の統合制御システムである「ZU:NOS」を搭載したモジュールコントローラ(別売品)により、空調付加に応じた最適台数制御が最大20台連結まで対応可能となっている。これにより、「超高効率タイプ」で最大400馬力、「大容量タイプ」で最大800馬力まで連結でき、制御によるローテーション運転が可能となり、機器の長寿命化を図ることができる。
 今回ラインアップされる3機種ともに外形寸法が高2400mm×幅2750mm×厚1100mm。相当馬力が「超高効率タイプ」で20HP、「高効率タイプ」が30HP、「大容量タイプ」が40HPとなっている。
 同製品は4月1日から順次受注を開始するが、今後同社は半導体製造など産業用プロセス冷却用途に用いる冷却専用機のラインアップも予定している。

YKKAP 通風機能装備のアルミフレーム室内ドア 木調面材採用しフラット間を強調したデザイン
 YKKAP(東京都千代田区)は、アルミインテリア建材「スクリーン パーティション 片開きドア」に、扉本体に通風機能を装備し、ドアそのものが風の通り道となる「Tデザイン(扉本体通風機能付新デザイン)」を4月1日から発売する。
 同製品の特長として、扉を閉めた状態でプライベート性を確保しながら、心地よい風が通り抜ける扉本体の通風機能を有している。同機能は戸先のスリット採光部をスライドさせるだけのシンプルな操作で、扉全高にわたって風を通す通風モードへと切り替えることができる。また、従来商品のルーバー式通風機能付きアルミ枠ユニットと併用することで、より高い通風効果を発揮する。
 デザインは先進的なイメージのアルミフレームと、柔らかく光を通す採光アクリル面材で構成された戸先のフレーム。本体部には奥行き感のある輝きのクリアトップアクリルやナチュラルな質感の木調面材を採用し、従来品同様「ツインパネル構造」によるフラット間を強調したデザインに仕上がっている。さらに、枠仕様は3タイプ。通常のアルミ枠、通風機能付アルミ枠、木質枠を取り揃えている。ハンドルも5タイプ、ドアデザインはフレームと面材の組合せにより、合計20デザインから選択可能。価格は13万8390~23万6250円。

三菱電機 高効率の熱交換素子を搭載 業界でトップクラス全熱交換率66%実現
 三菱電機(東京都千代田区)は、給気と排気の間で熱エネルギーを交換しながら換気することで空調負荷を低減し、オフィスビルなどの省エネに貢献する「業務用ロスナイ」の新商品として、高効率の熱交換素子「ハイパーEcoエレメント」搭載により業界トップクラスの全熱交換効率を達成した「天吊カセット形」全16機種と、デザインを一新した「インテリアパネル」2機種を5月29日から発売する。
 今回搭載された「ハイパーEcoエレメント」は従来の熱交換素子「ハイパーエレメント」に改良を加えたもの。これにより業界トップクラスとなる全熱交換率66%を実現しており、空調の無駄を抑え、冷暖房費用を同時吸排気タイプの非熱交換形換気扇を使用した場合と比べて、1台あたり年間約4万8000円節約。CO2も年間約0・9tの削減となる。
 また、「ナイトパージ(夜間外気冷房)機能」搭載により、夏季や夜間のうちに温度の低い外気を室内に取り込むことで、翌朝の空調開始時の冷房負荷を低減することができる。インテリアパネルのデザインにおいては、給気口、排気口が目立たないフラットデザインを新たに採用し、意匠性とともに効率の良い換気も実現している。
 なお、同社は2製品ともに年間販売台数3万台を目標としている。

NECライティング 細径のランプを採用した省スペース照明器具 ランプ設計寿命6万時間実現
 NECライティング(東京都品川区)は、新型建築化照明器具「+CLine」を3月2日から発売している。
 同製品のコンセプトは、長寿命で細径のランプを採用した省メンテナンス・省スペースの建築化照明器具となっている。
 省スペースという点においては、液晶バックライト用光源の細径ランプを使用し、照明器具本体の小型化を実現。狭い場所での仕様や器具自身が目立たない施工を容易にしている。一般的な20W型直管蛍光ランプの直径「25・5mm」に対して、同製品に使用している細径「4mm」と6分の1以下となっており、器具幅35mm×高さ39mmと小型化を実現した。
 また、省メンテナンスという面においては、ランプ設計寿命6万時間の長寿命ランプを使用しており、ランプ交換などのメンテナンスが難しい場所、点灯時間が長い場所でも最適な仕様となっている。さらに、点滅耐久性も優れており、点滅の回数が多い場所やセンサーとの組み合わせによる省エネ設計にも適している。
 器具取付用の金具は360度回転可能にし、現場の状況に合わせた任意の位置に、ドライバーと螺子で容易に設置できるように配慮しており、高い施工性を実現している。

パナソニック システムソリューションズ社 同社初のスーパーダイナミック機能搭載 顔位置検出機能を搭載 機器の検索性向上図る
 パナソニック(大阪市門真市)の社内分社、システムソリューションズ社(横浜市港北区)は、「iーproシリーズ」のメガピクセルネットワークカメラとして「DG-NP502」を平成21年8月、「DG-NW502S」を平成21年9月に発売する。
 ネットワーク監視システムは、フルデジタル化による高画質化や遠隔監視の容易さなどで成長し続けている。同社は平成18年1月に「iーproシリーズ」のネットワークカメラを発売して以来、他社に先駆けてメガピクセル化を推進し、高画質化を訴求してきた。
 今回の製品はメガピクセルカメラの動画性や画像サイズの増加といった課題を”H.264”の高圧縮技術によって解決し、メガピクセルカメラでは同社初のスーパーダイナミック機能を搭載した。これにより、ネットワーク監視システムは、メガピクセルの高画質でフル動画を扱うことが可能となる。その他、3メガピクセルの高解像度に対応した高精度オートバックフォーカス機構を新開発。メガピクセル化に伴い難易度の増したフォーカス調整作業をボタン一つで自動調整でき、短時間での施工が可能。また、顔位置検出機能搭載でシステム機器のインテリジェント検索性を向上させるなど、同製品は多くの特長を有している。

ハーマンミラージャパン 身体の自由な動きをサポートする高機能椅子 ピクセル構造採用で体圧を分散
 ハーマンミラージャパン(東京都品川区)は、身体の自由な動きをサポートし、脳の活性化を促す高機能オフィス用椅子である「エンボディチェア」の販売を3月23日から開始する。
 エンボディチェアは、身体の自由な動きをサポートし、脳の活性化を促す初めての高機能ワークチェア。デザイナーは高機能ワークチェアの象徴的存在となった「アーロンチェア」のデザイナー、故ビル・スタンフ氏と事務所のパートナーであったジェフ・ウェバー氏。6年間の開発期間を経て平成20年10月に発表された。
 同製品の特長は、同社独自の新しい素材構造「ピクセル構造」が採用されており、ピクセル状の細かいマトリクスが体型や姿勢の変化によって絶えず変化する動的な面をつくり、体圧を分散させる。また、幅が狭い背もたれにより、腕の自由な動きを妨げない仕様となっている。
 同製品は環境にも配慮した製品であり、完全循環型の設計ガイドライン「ゆりかごからゆりかごへ」の銀賞を獲得。また、米国環境基準のグリーンガード認定も受けており、42%再生素材を使用。この素材は95%リサイクル可能な素材である。さらに、12年間の品質保証(ガス圧シリンダーは2年間)が付いている。
 価格は21万1050円~25万3050円。

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