不動産トピックス

クローズアップ 省エネ製品編

2008.12.15 11:02

 世界的に環境意識が高まる中、ビルオーナーにとっても省エネの必要性が今後さらに高まっていくだろう。そこで、今回のクローズアップはビルオーナーに役立つ省エネ製品を取り上げる。これを参考に早速、省エネに取り組んでみてはいかがだろうか。

E.I.エンジニアリング シミュレーションによって省エネ実現 グラフと帳票の表示で比較検討エネルギーシステムの見える化 E.I.エンジニアリング(神戸市中央区)は、エネルギーシュミレーター「Enepro21」を発売している。
同製品はビルのエネルギーシステムをシミュレーションすることで、CO2削減だけでなく省エネ・省コストを実現することができる。
「エネルギーシステムのシミュレーション結果をグラフと帳票で表示できます。その結果をもとに、エネルギーシステムの無駄な部分を分析し、設備の運転方法を改善することで、最適なエネルギー設備の構成と運用を行うことが可能となります」
また、多様な発電設備、蓄熱システム、冷凍機システムなどにも対応しており、様々な建築物、施設にも導入が可能である。
「オフィスビルのエネルギーマネジメントにも有効な製品となっており、30〜35%の消費エネルギー削減が可能です」

日本ビクター 消費電力は従来機種の3分の1 省エネ・省スペースアンプ
 日本ビクター(横浜市神奈川区)のデジタルパワーアンプ「EMA842D/A822D」は、従来のアナログタイプに比べ消費電力を約3分の1に抑えた省エネ機種である。
ビルの館内放送設備などに用いられてきたパワーアンプの多くは、アナログ式で音の増幅が行われている。これは、入力された音を均一に増幅するため効率が悪く、業務用放送には適していなかった。このアンプにデジタル式を採用することで、入力された音をパルスに変換し、必要な音のみ増幅することで高効率化を実現している。
 「デジタルパワーアンプ1台で、アナログタイプ4台分の増幅能力をあげることができます。その上、エネルギー消費は約3分の1という環境に優しい製品であることが大きな特徴です」(松山氏)

SHY 窓際の温度変化を軽減し省エネ・エコ効果を実現 グラスファイバー素材の生地でヒートコントロール 
 SHY(三重県津市)は、グラスファイバー素材で、暑さ対策ができる「ヒートプロテクションスクリー ン」を発売している。
 同製品は、グラスファイバー素材の生地の裏面に、超薄型のアルミニウム層をメタライズ加工しており、窓際での温度変化を軽減することが可能となっている。また、ヒートコントロールすることで空調機器のランニングコストを削減し、省エネも実現可能となっている。さらに、透視性が良く、開口率4%でクリアな視界を提供する。同社は「エコ静音電動ロールスクリーン」も発売。静音設計で今までのロールスクリーンの消費電力10分の1。医療機関や福祉施設など静かな環境にも使用可能となっている。
 「同製品を導入することで最大8度の温度を下げることが可能です。また導入事例としては、CASBEE評価Aランクのビルが導入後Sランクとなりました」

ジリオン・ネットワークス自動制御で消費電力を削減 使用電力の見える化で省エネ意識の向上図る  ジリオン・ネットワークス(大阪市中央区)は、自動制御で消費電力を削減できる「インテリジェント・コンセント・システム」を、鳥取大学工学部菅原研究室との共同研究によって開発、来年の春に発売する予定である。
 同システムは、コンセントにハードを設置し、LANケーブルを通してパソコンにつなぐことで、パソコン上から自動電源管理や省エネ診断、また消費電力のグラフなどを表示することができる。これにより、無駄な電力消費を削減することが可能となる。
   「同製品の導入により、使用電力の無駄な部分を見える化することができます。これにより、消費電力量の管理から、オフィスワーカーの省エネに対する意識を高める効果も期待できます」

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