不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2008.11.24 15:42

三菱電機 分速105mまで定格速度を拡大 ホールモーションセンサーでドア周りにはさまれ事故防止
 三菱電機(東京都千代田区)は、標準形エレベーター「AXIEZ」をモデルチェンジし、11月5日から発売を開始している。
 同社は発売の狙いとして、中小規模建物に設置される標準型エレベーターに対するニーズが多様化するなか、安全性、効率性、快適性といった面での更なる向上が強く求められている現状を踏まえ、今回「可変速エレベーターシステム」を全機種に標準装備し、ドア周りの安全性を高めるセンサーを搭載した新製品を発売したとしている。
 同製品の特長として挙げられるのは、従来の「可変速エレベーターシステム」の装備範囲が、定格速度で分速90mであるのに対して、分速105mまで定格速度を拡大した点である。分速105mのタイプは、乗車率が20〜80%の時に国内標準型エレベーターでは最速となる分速120mでの走行を実現している。
 また、従来のセンサーに加え、「ホールモーションセンサー」を基本仕様として搭載。これにより、ドアに近づく利用者や荷物などの動きを検出して、閉まりかけたドアを開くので、ドア周りでのはさまれ事故を防止するなど安全性が向上した。さらに、既存のビーム形のセンサーではなく、面状に検出を行う「ラインシグナルドアセンサ」をエレベーターのドア制御に世界で初めて適用し、オプションで提供するとしている。

<注目の製品>東邦レオ 断熱効果による省エネルギーを実現 人造石材と発泡系断熱材で重厚な風合い演出
 東邦レオ(大阪市中央区)は、鉄筋コンクリート造の戸建住宅や集合住宅、商業施設などを対象とした外断熱パネル「インシュレット・ストーン」を発売した。同製品の特長として、まず挙げられるのは、寒暑による熱ストレスから建物躯体を護り、結露やカビを防ぐ「外断熱工法」である。同工法は、夏は暑く冬は寒くなりやすい鉄筋コンクリート造の建物を中心に、断熱効果による省エネルギー化や長寿命化を図る手法として関心が高まっている。しかし、同工法は概観のデザインが限定され、建物に重厚感を求める顧客の要望に応えることが難しかった。そこで同社は、自然石の重厚な風合いを持ちながら軽量、かつ断熱機能を有する新ジャンルの外断熱パネル「インシュレット・ストーン」の発売を開始した。
 「インシュレット・ストーン」は、人造石材と発泡系断熱材を組み合わせた機能建材となっており、砂岩長を基準に、ベージュ・グレー・ブラックの3色を用意した。
 その他の特長としては、50㎜の場合、次世代省エネルギー基準を満たす断熱性能(北東北・北海道を除く)を持っている。また、重さは1㎡あたり約18㎏、天然石と比べ4分の1以下の軽量性を実現している。

クマヒラ 鍵管理装置をネットワーク経由で一元管理 モニタリング機能で統制環境強化も
 クマヒラ(東京都中央区)は、多拠点に設置している鍵管理装置をネットワーク経由で一元管理したいというニーズに応える、鍵管理装置「ポータブルキーボックス」向けネットワーク管理ソフトウェア「鍵管理ネットワークモニター〈KNRSC1〉」を発売した。
 既に発売されている鍵管理装置「ポータブルキーボックス」は20本、または30本の鍵を管理し、非接触カードなどで利用者を認証したうえで授受し、「いつ」・「誰が」・「どの鍵」を「取り出し」「返却」したかを記録する装置である。
 それに加えて今回発売された「鍵管理ネットワーク〈KNRSC1〉」を利用することにより、ネットワークを経由してポータブルキーボックスに保管された鍵の使用履歴を保存、リアルタイムに使用状況を表示、さらに鍵取り出しの権限変更などを本社から遠隔で行うことが可能となる。
 また、モニタリング機能を活用することで、いつもポケットの中に入れっぱなしにしている人やルールに沿って鍵管理を行っていない部門に対する監査業務の効率化や個別指導などが可能となり統制環境の強化を図ることができる。

フィリップスエレクトロニクスジャパン 高演色・高効率・長寿命実現しらセラミックメタルハライドランプ 省エネルギー性能高くCO2削減にも貢献
 フィリップスエレクトロニクスジャパン(東京都港区)は、高演色・高効率・長寿命のコンパクトセラミックメタルハライドランプ「マスターカラーCDMRMini」を発売している。
 同製品は、MR16型のメタルハライドランプ「ミニマスターカラーCDMTm」として、すでに展開している世界最小サイズのメタルハライドランプシステムの技術に、配光制御のためのリフレクターと前面ガラスを組み合わせた新しいランプとなっている。照明器具側のリフレクター装備が不要になり、ランプの3種類あるビーム角から用途に適した配光角度のランプを選ぶだけで、設置場所にあった光を演出することができる。
特長は、直径50㎜のMR16ダイクロハロゲンとほぼ同等のコンパクトサイズで、様々なアプリケーションで使用が可能。また、省エネルギーなので、消費電力やランニングコストを低減するだけでなく、CO2排出量の削減にも貢献。一般的な50Wハロゲンランプと比較した場合、約55%のCO2を削減する。さらに一般的なハロゲンランプ35〜50W相当の光を20Wで実現している。

アマノ 国内最小クラス搭乗式自動床面洗浄機 小型ながら中型機並みの洗浄力
 アマノ(横浜市港北区)は、ショッピングモールや地域大手スーパー・ホームセンター、鉄道駅ビル・コンコースなど、広範囲面積の硬質床を自由自在かつ効率的に清掃できる、国内最小クラスの搭乗式自動床面洗浄機「SE840e」を、10月から発売している。
同社は、大型施設の床清掃作業がコストダウンや作業の効率化の流れにより、清掃機器の大型化が進んでいる一方、施設には大型清掃機器導入の環境整備がされていない現状を背景に、コンパクトサイズでありながら、中型機並みの洗浄幅と洗浄能力を備える搭乗式自動床面洗浄機である「SE840e」を発売したとしている。
 同製品は、安心感を持って運転できるようにステップおよび座席シートの高さを低く設計。また、洗浄幅840㎜、スキージ幅1150㎜と中型機並みの洗浄力を有していながら、コンパクトサイズを実現している。価格は、「SE840e」が345万円。

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